9/2/2025, 10:30:19 PM
合唱コンクールで伴奏するピアノ奏者には、譜めくり担当がいて、それは大抵ピアノの一番近くにいるソプラノの端の一番背の高い女子の仕事だった
たぶんわたしがあなたの最も近くに、一番長くいられる時間だ
斜め左後ろから伸ばした手は、楽譜以外のものには触れてはならない
あなたの髪から数センチのところを往復しながら、
自分の身長と声が高かったことに初めて感謝したあの日
: ページをめくる
9/2/2025, 4:02:58 AM
小さい頃経験出来なかったことを、大人になってから取り返すのは労力もコストも半端ない
あの頃なら、極々小さい何かで次々と満たされたに違いない
欠けた何かが多いまま大人になって
今更 家庭環境をとやかく言っても始まらないので
今からでも遅くないこともあるかも、と
往生際悪く
今日も
あの日々の心を充すための試行錯誤がつづく
: 夏の忘れ物を探しに
8/23/2025, 11:44:56 AM
まだ耳が捉えきれてない遠くの雷鳴を
先に内臓がキャッチして低く震えるとき
感情を伴った何か別のものと錯覚してしまうことがある
: 遠雷
8/22/2025, 1:46:41 PM
宇宙の一歩手前に、地上を映して青みがかった深い虚無がある
深夜の散歩で灯りのついている家を見るような気持ちで地上の明かりを観る
: Midnight Blue
8/20/2025, 2:04:02 PM
趣味は片思い
特技なのかもしれない
好きで好きでたまらない気持ちを相手に悟られてはいけない
あのひとは、何が好きで、休みの日は何をしてるのか
あの人をつらくさせるのは何なのか
幸せなとき、どんな顔で笑うのか
初恋の人から全員、上書きされずに残っている
元彼たちのことを皆忘れても
好きだった片思いの人の全ては
きっと一生、忘れない
: きっと忘れない