未知の交差点
この交差点は明日から未知では無くなる
今、私が知ったからだ
明日の通勤私はこの道を歩くのだろう
行き交う数台の車がどの道へ進むのかを思う
未知、まだ知らない、次の瞬間にはわかるけど
未知は面白いだが、一瞬にして消えていき既知となる
未知の交差点はもうない
私が今知り
既知の交差点になったのだから
1輪のコスモス
たくさんのコスモスが好き
一面に咲くコスモス畑が大好き
でも、あなたがくれたのは1輪のコスモス
花言葉が「純潔」なんだって
それほど私を想ってくれたってこと
その一輪がうれしかった
一つだけ、あなたからだけの
1輪のコスモスが
ー 秋恋 ー
あぁ、引き返せないよ
君が話している姿、声に顔
これからも続く関係値だからさ
君に好きと言ったらどんな顔をする
驚く?泣く?それとも軽蔑されるかもな
無理な恋じゃない、このままでいたほうがさ
幸せかもしれないし、後悔になるかもしれないし
これからわかれる春ならば、あきらめのつく夏ならば
もっと、きっと、ずっと、早くに決断できたはずなんだよ
綺麗な君に惹かれた
君は色づく木の葉のようで
澄み切った青空のようで
秋の君に恋した僕は
後悔のないよう君に恋する
静寂の中心で
今、珍しく教室が静か
外で騒ぎ遊ぶ男子
廊下ではしゃぐ女
いつも、本を読むわたしは
静寂な教室の中心で本をめくる
ぱら、ぱらと一定の間隔で
音は静寂をかき消して
めくる音と教室で
静寂の中心は今消えた
〜燃える葉〜
チリチリとパチパチと
心まで響くような高さ
音で楽しむ燃える葉
緑に茶、赤に黄
モクモクと広がる灰の雲
色で楽しむ燃える葉
脳に張り付く焼ける匂い
鼻を通り顔をくしゃらせる
香で楽しむ燃える葉
退けたら出てくる金の色
雲の香りとホクホクの音
味を楽しむ燃える葉