雪原の先へ
昨夜降り積もった雪のせいで
地平線がわからなくなってしまった
今日も変わらず曇が舞う
歩いてきた道を振り返れば
空に足跡をつけたようにみえる
振り返ってる暇はない
私は行くんだ
雪原の先へ
白い吐息
カスミソウの添えられた部屋
私が横たわるベッドに添えられたカスミソウ
私は今、息ができているのかしら
はぁっとため息のように息を吐く
白い、真っ白な息が天井に積もる
カスミソウ…ね
赤ちゃんの吐息、私そんなに弱ってしまったのかしら
白い吐息のたまる殺風景な部屋
カスミソウと私、白い吐息と冷たい部屋
消えない灯り
この灯りは私がこの世からなくなったときに消えるわ
ベタでしょ?ろうそくの火が消えたらとか
わかりやすくて簡単でしょ?
だけど、消えないのよねこの灯り
何年私は生きているのかしらね
どのくらい経ったのかしら
九百…いや、千年経っているかしら
もうそろそろ消えていいのにね
消えちゃえばいいのにね
だから、いつもこの時間になると眺めるの
この消えない灯りを
きらめく街並み
キラキラと街が光っている
ふと、学校の先生が言ってた言葉が思い出された
あれは残業の光だ、残業してる人がいるほど街はきらめく
ここに並ぶ街の光は、きらめく街並みは残業の光だと
秘密の手紙
ではぁ次に鎌倉時代のぉ〜
読み聞かせのようなトーンで進む授業
夢に何度も踏みかけるが意識はある
隣から紙が飛ばされてきた
開くと隣の隣のまきちゃんから
「 先生の話し方面白くね? 」
確かに、先生は「わぁ〜」とか「のぉ〜」とか
伸ばした話し方をする
すると、次は後ろから手紙が
開いてみたが宛先がない
「 まきたん、今日もだいちゅきよ☆ 」
まきちゃん?へ?え?これもしかして
みたら、駄目だったのでは!?
っというわけで私は何事もなかったように
まきちゃんに手紙を渡しましたとさ