あらはら

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2/1/2026, 2:41:51 PM

こんなことをする年じゃない


そんなことを考えながらも

いつの間にか私はブランコに座っていた


木の葉が重なる音だけが流れる

真昼間の公園


地面に足先が着きながらも

ゆらゆら自然と揺られる感覚は

コンビニで適当に買ったホットスナックに

少し特別感を与えた



幼い頃

私は親と公園で遊んだ後

コンビニに寄ることが多かった


会計をする親の横に立ちながら

横にあったホットスナックをただ見上げていたのを

ふと思い出す

性格的に強請ることはなかったが

当時の私にとってはとても魅力的なものだった


だが、今は当たり前の物だ

手作りをするのも面倒だからいつもと同じものを買う

無機質なサイクルかもしれないが

それもよく考えれば

小さい頃のちょっとした夢だった


そういえばブランコも

乗りたかったのに言わなかったんだっけ



今日食べたホットスナックは

いつもより少し味が分かる気がした

12/9/2025, 4:33:47 PM

感覚はとうの昔に無くなっていた。

手を擦り合わせても

それが自分の手だとは認識出来なかった。


「まだ起きてる?」


彼女の腕が少し動いたように見えた。


ここから見える景色は

これ以上に無いほど白く、荒く、我々を突き刺している。


「 」


ああ、肺がダメになってしまった。

ふと彼女の方へ顔を傾けると

彼女も少しこちらに傾きながら

分厚い手袋を着けた手をこちらに倒してきた。


人気もない、音も聞こえない雪山。


我々が白い衣に包まれても

その手とこの身体の間に挟まることはなかった。


私は幸せ者だった。



さいごの温もり

8/25/2025, 2:30:40 PM

あと少しだ

あと少しだって

何回言うんだ


もう足も棒みたいで

息も絶え絶えで

もうやめようって言おうとした


でも


君のそんな顔を見たら

そんな声をかけられたら

あと一歩だけならって

幾度も思ってしまうんだ

1/3/2025, 2:40:08 PM

深夜に床に倒れ込んでからどれほど経っただろうか。ふと、重い頭を窓の方に向けて見ると、カーテンと壁の隙間からは、黄色の柔い光が溢れ出ていた。
寝てるのか起きてるのかも分からない時間は、長いのか短いのかも分からなかった。

僅かながら意識がはっきりしてきたところで、私はなんとなくカーテンを開けた。

眩しい。

様々な障害物に妨げられながらも、太陽は私の目を一直線に刺してきた。

太陽が昇ると同時に鳥が朝の挨拶をする。さっきまでは闇と化していたであろう街並みは、それを忘れさせるかのように太陽の光を反射していた。

強く光り輝く太陽は、一日の始まりを知らせる。


今日も終わらない今日が始まった。

11/28/2024, 7:39:19 AM

「もし、世界中が私達の敵になったらどうする?」

「そうだな、難しい話題だ。でも、僕は必ず最初に君を殺すよ。その後は、まあ、どうにかするさ」

「ふふ、適当なのね。でも、私、貴方の手で最期を迎えられるなんてとても嬉しいわ。私も貴方を殺した後どうしようか考えていたの」

「はは、なんだ、僕たち相思相愛じゃないか」

「だって、貴方の最期は誰にも渡したくないもの」

「僕も、君にそう思っているよ」

「そうね、もし私が貴方を殺したら、人のいない、深い、静かな海に沈めてあげるわね」

「それじゃあもし僕が君を殺したら、誰もたどり着けない、広い、綺麗な花畑に埋めてあげよう」

「ふふふ、嬉しいわ。そうだ、約束しましょう。先に殺した方が、絶対ね」

「ああ、約束しよう。絶対だ」

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