どこにも行かないで
結婚したばかりだった。
両親が勧めた見合い結婚だった。
「赤札がきたよ」
1ヶ月足らずで、夫になった男が言った。
「おめでとうございます、旦那様」
戦争だ、誇らなければならない。
わずかに芽生えた愛情なんて、お国の為に尽くすことに比べたら些細なことだ。
「ありがとう」
その表情をみれなくて私は静かに頭を下げた。
どこにも行かないで、なんて言えやしない時代だった。
好き、嫌い
好きで一緒になったのに、嫌いになるくらいなら別れた方がいいのに。
そう思った両親との関係性。
結婚したら今や私も同じ。
知れば、知るほど。
距離感がわからなくなっていくほど。
貴方のことが好きで嫌い。
雨の香り、涙の跡
ささいなことでも妹は泣いた。
お姉ちゃんの私は泣かないようにしてたけど、一度だけ妹と一緒に泣いた事がある。
夜に2人だけの留守番の時、妹が幽霊を見たと言ったのだ。
泣いて怯える妹に最初は見間違いだと怒っていたけど、だんだんと不安になり最後は私も泣き出した。
初めて見た私の泣き顔に驚いて妹が一瞬、泣き止んだことも覚えてる。
その時に抱きしめた、小さく柔らかい体。
お互いに抱きつきあいながら、頭を撫でられた。
お姉ちゃんも怖いのねと、優しい声で妹は言い、雨の匂いと頬にくっきりと涙の跡があった。
もしも君が
小さい頃からどこか心に埋まらないものを感じてた。
まるでパズルのピースが欠けたように。
遊んでいても、食べていても、お風呂に入っていても。
満たされないものを感じてた。
もしも君もそうだったら、
パズルピースが噛み合うように
ピッタリと凸凹がはまる僕らだったら
一生を共に過ごす運命なのかもね
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恋愛書くの難しいというか、むず痒い
ILove
大事な難しい仕事の後はぐったりとしてしまう私に、今日はご褒美を。
お風呂にゆっくり浸かった後はフェイスパックしながらビールを一杯。
リラックスするBGMをかけながらパックの時間だけ頑張った自分を褒める。
私が私を大事に出来る時間。ILove.
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正直、私も欲しい時間です