宵風に吹かれたい

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11/17/2025, 9:42:12 AM

夜の公園。君と2人でブランコに乗った。
君の涙を月明かりが照らす。

クラスで人気の男子。
スポーツ万能、成績優秀、誰もが羨む面の良さ、スタイルもモデル並みで面白くて優しい。
神が二物、三物を与えたような人物。そんな人に君は恋をした。
でも、君の恋は今日儚く散った。

涙を流す君をただ見つめる。
僕も泣きたいのにな。僕の方が君を好きなのに。
君がアイツを思って泣いてるのが悔しいんだ。
僕ならもっと。なんて、そんな事言っても君は僕を見てくれないんだもんね。

君を照らす月は、まるでスポットライトで、僕は君の人生の登場人物Cでしかないんだね。

11/10/2025, 12:10:51 PM

体に傷を作った。お風呂場が赤く染まった。
大量の薬を飲んだ。トイレが吐瀉物で塗れた。

自分がこの世からいなくなるのが怖かった。
だから、自分の存在を確かめるように痛みや苦しみを求めた。
1人でいたくて、独りは痛くて。

寂しくて、誰かを求めて、1人を願って、気づかないで欲しくて、寄り添って欲しくて。

この世界は広くて寂しいから、
誰かを求めて1人を望む。

わがまで寂しがりやな私が、この世界で生きる術。
そんなものが、ありますか?

11/5/2025, 12:07:05 PM

いかないでと、願ったのに。

あの人にまだ行かないでと言えなかった。
あの子にまだ逝かないでなんて言えなかった。

「いかないで」という言葉が、どれだけ相手を縛り付けるのか分からない。
でも、きっと私がそんなことを言ったらダメだから、あの人もあの子も、優しいから。
限界まで自分を追い込んでしまう人だから。

だから、いかないでと、願ったのに___。

10/30/2025, 10:40:47 AM

今日も息をする。
生きるため、死なないため、体に酸素を巡らせる。
いっそのこと止まって仕舞えば良いのに。
何が辛いとか、何が嫌とかじゃないんだ。
ただ、ここに居るのが違和感なんだ。

友達と笑って過ごしている時もどこか虚しさを感じる。まるで自分だけがこの世界の一員ではないような気持ちに襲われて、心臓の鼓動が痛い。

今日も死んでみたいと思う。
そしたら誰かが悲しんでくれるかな?
誰かが悲しんでくれるなら、僕はこの世界の一員と呼べるのだろう。

そして今日も息をする。
そして、今日も窓枠に足をかける。

10/27/2025, 1:42:15 PM

俺が5歳。貴方が30歳の時、俺は貴方に恋をした。
キレイで強くてどこか儚い雰囲気を纏った貴方に、子供ながらに強く惹かれたのを覚えている。

それは俺が成長しても変わる事はなかった。むしろ俺の炎は燃えていくばかりだった。
5歳、10歳、18歳__50歳。俺はまだ貴方が好きだ。
何回も口説いたさ。でも、
「こんな歳の離れた奴なんかダメだよ。」
なんて、いつまで子供扱いするの?

俺の告白を聞かないまま、貴方は今死を目の前にしている。なぁ、お姉さん。一回で良いんだ。だから、
そんな願いも虚しく、貴方は息を引き取った。

俺の炎が、焔に変わり激しく燃えた。
お姉さん、俺がそっち行ったら覚悟してて下さいね。

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