【落ち葉の道】

全く、彼氏持ちのステータスが無くなるからって
彼氏さんに別れを告げられないなんて
本当に自分勝手だよね。

もうとっくに熱は冷めて別の男に気が向いてるのにさ。

んで？
あの人に振られたら
彼氏さんと一緒になって幸せなるって？
君は本当に何も知らない愚かな子だよね。

全部オレが結局教えてあげなきゃいけないの？

人生も、恋愛も、仕事も、金も、生活も
全部オレに教えてもらわないと何も出来ないのかな？

君のできることってなんだっけ？
タロット占い？勉強？
…あと何？
オレにオネダリすることだけか？

それのどこが『賢い』の？

テストの点数はいつもハイレベルなのは
学んだ事の復習問題だから当然だよな。

オレにずっとすがってる君を見てるとさ
もっとおかしくさせたくなるんだよね。

その性格をねじ曲げて
本当の『変態』にしてあげたくなるんだよな。

君はオレの子供じゃないんだよ？
オレも君の親じゃないし、教師でもない。
いい加減自分で考えるということをしてくれないかな？

ねえ、そんなにオレのこと好きなの？
そんなにオレに壊されたいの？
自分では「嫌」と言ってるくせに
やっぱり離れられないじゃないか。

あー…そっか
もうそういう体になってしまったのか。
もう君はオレに壊されていたか。
それなら後戻りはできないよね。

それに彼氏さんにもあの人も『その程度の愛』ならば
一生幸せにはなれないよな。

君は『神の声』に背いたんだよ？
あんなに「やめとけ」と言ったのに。

神はいつもオレの味方をしてくれる。
それに背いたという事は堕ちたということだよ。

君はもっと壊されるんだよ。
精神も体も心も脳も人生も
全部ね。

【君が隠した鍵】

今日も鏡の前で自分の姿を見る。

筋肉、血管、髪、筋、骨格…
瞳、唇、首、胸、腹、背中、腰…

『ずっと完璧な自分』。

妖艶な体、ミステリアスな瞳、
吸い込まれそうな死んだ目、
揺らめく長い黒髪、

全部オレの1部。

この顔が嫌い。
この顔が好き。

母の目、母の言葉、母の体、

可愛くて、美しくて、憎らしい
オレの顔は 今日も何も知らなさそうにしてる。

全部母から受け継いだものだ。
オレは父を知らない。どこが似てたかも知らない。
父のような人はいたけど
全員オレの愛人になった。

母よりオレが可愛いから？綺麗だから？
本当にバカばかり。

オレが初めて誘ったのは13歳の頃。
所詮『男』だった。

『母の彼氏』だからなに？
知らないよ。
彼はオレと寝たんだよ。
実の息子のこのオレに取られていい気味。

彼、言ってたでしょ？
「あのこには参った」って。
彼はオレの誘惑に負けたんだよ。

このオレの美貌は全部 母のせいだよ。
全部母の完成品(体)が犯した。
恨むなら母を恨めば良い。

それにしても都合いいよね。
オレが「彼が手を出した」と言えば彼は捕まるんだもの
全部オレの美貌のせいだよ。

狂った親からは
狂った子が生まれるんだよ
わかっているだろ？

傷も障害も何も無い
この美しく完璧なオレを作り出してくれた。
ピアノもバレエも歌も
全部オレの完璧を作り上げるためにさせてたんだろ？
それもこれも全部母のせいだよ。

だからオレはこの体と顔で金を得たんだよ。
存在しているだけで間抜けな男が紐を緩めて
オレに金をくれたんだよ。
その時は正直この受け継いだ体に
傷をつけているようで嬉しかったよ。
売春はオレにとっては自傷行為だった。

自分の気持ちに蓋をして生きてきたんだよ。
自分の恋心も自分の夢も全部封じ込められて。

オレはこれからも自分の顔と体を恨んで
生きていくんだ。

母さん、ありがとな。
こんなオレを作り上げてくれて。

これからもこの呪われた体で生きていくよ。

【手放した時間】

オレの女性経験でも話そうか。
実は女の経験が少ない。
オレはまわりの女性に
ただチヤホヤされるだけの存在で充分だった。

「今日も可愛いね」
「君は優しいから悩んでしまうんだよね」
「君の気持ち、届いてるよ」
そんなうまい言葉ばかり吐いて
いつの間にかハーレムを作っていたが
女性と交際することは少なかった。

ちょっと複雑な女性経験してるので
ごちゃごちゃになるがしれないが
なんとかついてきてくれ。

まず最初に、オレの初恋『初元カノ』。
ハーレムの中には居なかったが
片隅でずっとオレを見ていた。
気づかれないようにコソッと「抱いて」とオレに頼んで
オレは家に連れ込んで抱いていた。
抱いた翌日は「こっち見ないで」「ニヤニヤするな」と
いつもの態度に戻る。
表面は『幼なじみ』。
裏面は『秘密の関係(※セ🔞レ)』。
まあ、今と変わらずのご愛嬌だ。

次に、初めての彼女。
…ん？「初元カノはなんだ？」って？
あー…初元カノは本当に交際したわけじゃなく、
一番最初に体の関係になってオレが勝手に好きになって
オレが勝手に思い込んでいるだけのこと。
…ってことで話を戻すが、
初めて彼女ができたがこれも『ワケアリ』だ。
その子はよく虐められていて
自分の体に傷をつけてばかりだった。
それでオレはその子を助けようとした。
話も趣味も合って仲良くなった。
しばらくして友情以上の感情がオレに芽生えて
2人きりの時に自分抑えられなくなり
唐突に頬にキスをしてしまった。
気が動転してすぐに謝ったが相手も満更でもなくて
こっそり交際することになった。
それからオレがしつこい女に困ってる時に
助けてもらったり、交換ノートをしたりした。
だがある時悲劇が起きて、
その子は突然に退学してしまった。
「一緒にデートしようね」と約束したのに
オレは彼女を守れきれなかった。
そんな泣いて悲しむ暇もなく
オレの心の悲しみを知らないで女はオレを囲みだす。
彼女の存在は誰の心にも残っていなかった。
それでもオレは見せかけの笑顔で周りに対応した。

次の彼女はそんな悲しみを誤魔化すために
作った彼女だ。
誰でもよかったのでオレは適当に選んだ。
周りには正式にこちらの彼女が
『初めての彼女』となっている。
…また複雑なことになっているだろ？
そんなもんだよ。
その彼女はとにかくオレに一直線だった。
オレに心底惚れていた女だ。
甘い言葉と優しいスキンシップですぐその気になった。
正直オレの好みではなかったが、
そんなチョロい女と気持ち的に遊びたくなった。
何度かデートも重ねてオレも愛着が湧いて
永遠を誓おうとしたのだが、
彼女のパンドラの箱を開けたらあらビックリ。
とんでもない『メンヘラビッチ』だった。
オレはいつの間にか他の奴に彼女を取られていたし、
オレの元彼を使ってスパイ活動させてたら
「いつ会えるの？」「いつ抱いてくれるの？」と
元彼もドン引きの『ヤ🔞マン』宣言。
オレは呆れてすっかり熱が冷めて他の奴にあげた。

…と一応『交際』はここで止まってるが
オレと関係していた女は他にもたくさんいた。

『彼女』じゃないけど
オレとずっとくっついていた
『彼女みたいな女』は結構居た。

他にも病みつきになっちゃった女とか、
いつの間にか彼女だと認識過剰な女もいたけど
どうでもいいので除外している。

まとめると、
『勝手に初彼女』と『非公式初彼女』と『公式初彼女』が居たということだな。

そんな高校生活をおくっていたぜ？

今もオレに群がる女は
全員『オレの彼女』だよ。

【紅の記憶】
(※性的表現有り🔞)

もし君が本当にその気があるのなら、
君を膝に乗せて、ある程度スキンシップをしたら
ベッドに倒れてその先の続きを楽しむよ。

『大人になれた』のか…
『大人にされた』のか…
オレは
『大人にサレて』
『大人に慣れた』

積極的なのは好きだけど
しつこいのは嫌い

君の叫び声を聞くのが好きだ

濃厚なキスがおのぞみかな？

君を 食い荒らしたい

お仕置きに
深い噛み跡を

ダーリン
ハニー
お好きな方を…♪

君とのキスでおかしくなりそうだ
そのまま罪悪感が無くなるほど
抱いておくれよ

さて、
激しく踊る準備は
できているかい？

こんなオレを許しておくれよ

一緒に堕ちて逝こうよ

退屈は嫌だろ？
やっぱり『刺激』がなきゃね♪

君は
『優しく紳士的なオレ』と
『エキゾチックで情熱的なオレ』
どっちが好きだい？

金を払って終わりだと思っているのかい？
…インキュバスも随分
なめられたもんだね

お前の『純粋』を
オレによこせ

ムチはもうたくさんだろ？
それならとびっきりの
甘いアメを君にあげるよ

いい歳して
「性欲」と「愛」の
区別もわからないなんてな…w

たまには 欲望のまま
情熱的に 求め合ってみたり
してみたい…

声を我慢するのは悪いことじゃない
むしろ愛しいことだ
さあ、きかせて

君がもし
『恋愛』と『遊び』が区別できる賢い子なら
いつでも遊んであげるよ

痛みと快楽の
その先へ

これが「夢」だというのなら
君はどうしたい？

さあ 君で僕を
踊らせてくれよ

『愛』というのは
なんて甘味で 狂気なのでしょうか

寂しさを埋め合うだけの恋愛は
虚しいだけだよ

『愛人』とは
『恋人』という『責任』を
負えない人のこと。

性欲ねぇ…
寂しさを埋めるだけの「恋愛」は
もはや「恋愛」ではなく
「下心」しかなかったのでは？
仮に「性欲」がそうさせたのなら
「性欲」ってやっかいだな。

僕なら『あの人』にも『あの子』にも
なれるさ…

まったく
…もの好きめ

僕が好き？

ベッドにおいで？
優しく可愛がってあげる

甘い罪を犯したら
もう2人は戻れない…？

運命を狂わせてあげるよ

あんたと今一緒にいることが
『特別な夜』だよ。

僕は僕で興奮した人の表情を見るのが好き。

抱き合って キスをして
時間を忘れて 愛し合って
夢中で求め合いたい
もっとあなたが欲しい

さーて
今日はどういじめてほしい？

あんたの精気を吸い取るおかげで
僕の体は若々しくいられるのさ

僕の愛の痕を
たくさんつけてあげるよ

あまり調子こむと噛むぞ？
なに？
好きなくせに

嫉妬なんてあんたらしくないね
したいだろ？
僕を『モノ』に…

僕とお別れは寂しい？
お別れのついでに 1発抱いていく？

お前のその
可愛い顔が 綺麗な体が 可愛い声が
僕を興奮せる

あんたの精気 搾り取ってあげる
1回や2回でへばるなよ？

え？『欲望』？
素直な子は大好きだよ？

恋愛のやけどとは
『未練』のことかな？
それとも『失恋』のことかな？

今夜も寝かせないで

罪重なる
愛に酔いしれて

君も『愛の共犯者』

僕の『奥地』
味わってみる？

僕がどうしても忘れられない？
ばーか
オレの勝ちだ

僕は君の恋人でしょ？

昼間はいっぱい笑顔にして
夜はいっぱい鳴かせてね






上から下に読むにつれて
『オレ』から『僕』になっているのに気づいた？

そう、これを幼い頃から
オレはやっていたんだよ。

…全く狂ってるよね

【見えない未来へ】
(※性的表現有り🔞)

オレは『中毒』になったのかもしれない。

足りない。足りない。足りない。

もっと『精気』を
もっと『快楽』を

あの感覚を思い出すと
脳がゾクゾクと痺れて
腹の中がゾワゾワする。

家で独りでいる時も
職場で仕事をしている時も
自分1人では味わえない
あの感覚が恋しくなるのが増えた。

この衝動を自分で慰めても足りなくて
まだまだ欲している自分にもどかしさを感じる。

どうしよう…

また誰かに抱かれるように頼むか
このまま衝動に耐えるか…

誰か助けてよ
抱いてよ