【君が隠した鍵】
何で?意味が分からない
目が覚めると君は消えていた
今が朝なのか夜なのか
それすらも分からない
ただ手紙が置いてあった
内容は…
"僕を探して"
本当に意味が分からない
どうして?さっきまで一緒に居たのに
私は急いで玄関を開け駆け出した
何処に居るかも分からぬまま
走り出す
そうすれば貴方にまた会えるような気がして
夜空が私を照らす
月が不気味に微笑む
これから貴方を探す旅が始まる
【夢の断片】
探してる ずっと
眠った後の夢では
現実世界とは違う世界が
広がっていて
私を色んな場所へと運んでくれる
現実なんて見なくても良い
だって夢の中に私の世界がある
それでも私は探してしまう
現実で夢に見た秘密の欠片
それを見つけることが出来るなら
私の本当の願いも叶うのかな?
【吹き抜ける風】
吹き抜ける風は冷たくて
僕の心は一瞬凍えてしまう
それでも君が
暖かい言葉を囁くから
瞬く間にまた心は
紅く温まるんだ
【記憶のランタン】
覚えているのは私が幼かった頃
隣の家のお兄さんが
かぼちゃをくり貫いていたこと
好奇心旺盛な私は
そっと近づいてその様子を観察していた
中身が全て出されたら
今度はナイフで表面を型どっていた
だんだんとそれは出来上がっていく
それには顔のようなものが浮かんでいた
「さて、そこのおちびさん?
そんなところにいないでもっと近くにきて
見てごらん」
気付かれていた。
私はどぎまぎしながらそっと隣に行く。
「どうだい?」
どうもこうも幼い私にはよく分からない。
「あげるよ」
そう言ったお兄さんは私の家までそれを運んでくれた。
まだいるとも言っていないのに。
そうして別れた私の部屋には不思議な顔をした
かぼちゃがしばらくの間滞在していた。
【君を照らす月】
本当は"さよなら"なんてしたくなかった
ずっと一緒に居たかった
傍にいて欲しかった
それでも私は帰らなきゃいけない
恋い焦がれたあの月のもとへ
どうしようもなく
私の心を引き付けてやまない
だけどあの時貴方に抱かれていたら
私のこの心は…
貴方との想い出と共に
私はこの地を去ることを選んだ
心残りなど作ってはいけない
あぁ もう時間だ
さようなら 父上 母上
さようなら 私の愛した貴方
誰にも気付かれないように
そっと涙を隠して
私は月へと帰る
途方もないこの心を捨てて