鏡花 水月

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12/9/2025, 3:39:39 PM

『凍える指先』

毎年毎年、冬になるとどうしても指先が冷たくなる。
全然暖かくならなくて、カイロが必須だった。
でもね、
去年からはカイロがなくても
暖かく過ごせるようになったの。

ね、これからもずーっと一緒にいようね。

12/8/2025, 1:32:55 PM

『雪原の先へ』

あたり一面真っ白な世界。
私がひとり、立っていて、
これまで歩いてきた足跡も全て雪で覆われていた。
何も目指していない、どこも探していない。
どこに辿り着くかも分からない。
視界は全部白色で埋め尽くされていて、
木も建物も太陽も全てがない世界。
私が向かっている先には何かあるのだろうか。

どこからか音楽が聴こえてきて、
暖かい光に当たっているかのような空間が見える。
私が望むものが、そこにはあるのだろうか。

12/7/2025, 2:43:02 PM

『白い吐息』

最近、毎朝見かけるようになった。
あなたは私がいることに
気付いてるのか分からないけれど。
今日は斜め前にあなたを見つけた。
視界にいるだけで嬉しかった。
暖かそうなマフラーにコートを着ていた。
それでも寒そうにしていて、白い息が目立っていた。
もちろん私の息も、冷たくて真っ白だった。

12/6/2025, 2:48:04 PM

『消えない灯り』

今日こそ早く寝ようって思ったから、
早くお風呂入ってご飯食べて洗い物して、
やる事ぜーんぶ終わってベッドに入った。
なのに、もう1時を過ぎようとしている。
何時間もスマホ見て馬鹿みたいって、毎晩思ってる。
スマホ見たせいで全然寝れないし最悪。
部屋の灯りを消して、スマホから手を離せばいいのに。
たぶん、明日も同じことするんだろうなぁ。

12/5/2025, 3:13:42 PM

『きらめく街並み』

もうすぐクリスマスのせいか、
どこに行ってもきらきら光ってる。
帰りに見ると眩しくて目が潰れてしまいそう。
イルミネーションを見ている人々は、
みーんなかわいくてきれいで楽しそう。
ひとり寂しく帰宅途中に眺める程度の私が
自分でも哀れになってくる。
羨ましいなって思ったから、少し勇気を出して
イルミネーション見に行かない?
って声掛けてみようかなって思ったけど、
無理って言われたら怖くて結局むりだった。

きらきらしている世界に溶け込んでしまいたい。

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