竜胆

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12/9/2025, 12:34:31 PM

凍える指先でタップする。
薄暗い風が吹く中、電話番号をもう一度確認して、
勢いよく受話器のマークを押した。

きっかり3コール後に通じた電話に、

「ちょっと!助けてください西園寺さん!今僕追われてるんです!」

と叫んでみた。するとあくびを噛み殺した西園寺さんに、

「知らん。今何時だと思ってる?夜中の1時だ。良い子は寝ている時間だよ。俺は寝る」

と、無情にも電話は切られてしまった。
ここで諦めてしまうと彼は本当に寝てしまうので、
諦めずに電話をかけるべきなのを僕は学習している。
またきっかり3コール後に、

「景子くん。今度は何に巻き込まれたんだ?君は女性なのだから気をつけるべきだと、俺は散々忠告しただろう。それを無視したのだから、全て君に非がある。俺は今回は手伝わないぞ。」

「そんな〜。絶対西園寺さんが関心ある案件ですよ今回は。とりあえず話を聞いてみません?」

「君はそう言って、俺を何度も危ない目に巻き込んだだろう。今度は、」



12/6/2025, 2:21:04 PM

消えない灯があればいいなと、考えたことある?
僕はある。
小さな頃に家中の電気が止まったことがあった。
ガス水道も同時に止まった。
何も知らなかった僕は、なぜ電気が止まったのか分からなかったが、ただ、暗闇の中、寒くて、心細くて、なんでもいいから灯りが欲しかったのを覚えている。
何も無くても燃え続ける消えない灯。

11/23/2025, 11:33:52 AM

手放した瞬間、後悔した。

今でも時々、あなたの横顔を夢に見る。

あなたが居ないとずっとこのままだ。

だけど、いつまで経っても

あの日々の価値は変わらず、愛しいだろう。




11/13/2025, 12:36:51 PM

祈りの果てには絶望があると思う。

何もかもを巻き添えにするのが祈りだ。

だが、それも叶わないなら?

後に残るのは絶望だけだ。

叶わなかった願いを次に燃やすものもない中
眺め続ける。

これを絶望と言わずしてなんという。


たしかに昔の人は絶望の中には、
光が紛れ込んでいると言った。

しかしそれが何になる?

圧倒的な絶望の中で、
人は希望を感じることができるのか。

それとも希望だけを信じるのか。

もし、そんなことが出来る人間がいるならば

その人は、「英雄」と呼ばれるだろう。



11/7/2025, 12:48:19 PM

灯火を囲んで、風に揺れる炎を眺める。
チロチロと揺れる度に、
暗い紅色の光と闇が打ち寄せあって、
まるで別の場所のようだった。

もはやこの一瞬に100年たとうとも、
この風景は変わらぬだろう。



チリ、とふと指が痛む。
その時突然、昨夜の怪我を思い出し、
利き手ごと炎に透かし見た。

しかし、そこには、あったはずの傷が無い。
それも、薬指

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