「時間よ止まれ」
貴方と出逢ってから、楽しい時間が沢山あった。
同じ時間でも逢えない時間は長くて辛いのに、貴方と逢っている時間はいつもあっという間で。
余りにも時間が早く経ちすぎて、時計が壊れてるんじゃないかと思う位だったよ。
貴方といられる一瞬一瞬がいつも大切で。
楽しくて。嬉しくて。愛しくて。
時間が止まればいいのに、って何度も思った。
でも今になって振り返ると、やっぱり時間は止まらなくて正解なんだよね。
時間をかけて作り上げていく関係性がある。
時間が解決してくれる、苛立ちや憎しみもある。
時間が経つことで熟成される想いもある。
時間が経って、振り返ってみて初めてわかる事もある。
時間を味方につけるか、敵にするかで、人生かなり変わると思う。
人それぞれ長い、短いはあるけど、でも与えられた時間なんだから、どう頑張っても止められないんだから。
だったら、時間を失う代わりに何かを得よう。
人生の糧だったり、楽しい気持ちだったり、思い出だったり。
時間よ止まれ、って願いたいけど、そう願うより大事な物を手に入れよう。
って、失ったからこそ、今、本当にそう思う。
「夜景」
山の上から眺める夜景。
街の灯りがキラキラと輝いている。
当たり前だけど、この灯り一つ一つに生活があって、それぞれの物語がある。
楽しい、嬉しい、美しい物語もあれば、悲しい、淋しい、切ない物語もある。
生まれる命もあれば消えて行く命もある。
生まれる愛もあれば消えて行く愛もある。
一つ一つの灯りの中に、数え切れない程の人々の想いが詰まっている。
でも、こうやって眺めていると、ただキレイなだけで。
そう考えると、物事って、そんな物なのかもしれない。
中から見ると良くも悪くも色々分かるけど、外から眺める分には、実は自分が見たい事しか、相手が見せたい事しか見えていなかったりす?。
汚い、辛い部分を見ないと、知らないといけない時もあるけど、その時以外は、キレイな物を眺めていればいい思う。
必要時にさえキチンと真実を見る事が出来るなら、せめて、夢見ていい時は、見ていていいと思う。
この夜景を眺めながら。
「花畑」
右を見ても、左を見ても。前も、後ろも。
全てが一面の花。
赤、ピンク、黄色、オレンジ、青、紫、ミックス。
色とりどりの花が咲き乱れる。
こんなキレイで壮大な花畑は初めて。
何も考えられず、ただひたすら花に埋もれる。
そのまま目を瞑ると、花の香りがする。
甘い匂い、爽やかな匂い。キツい匂いもあれば柔らかな匂いもある。
このまま眠ってしまいたい······
気が遠くなり、眠りに落ちた、その瞬間。
何故か、眠った筈なのに、見える景色。聞こえる声。
何かの電子音。
私を覗き込む家族の心配そうな顔。
病室の天井。
モニターに繋がれた私。
危なかったみたいだね······
「空が泣く」
人は、悲しいと、嬉しいと、怒ると、悔しいと、泣く。
とにかく、感情が高ぶって、自分で処理出来なくなると、泣けてくる。
単純に痛みでも泣く。目の周辺への刺激でも泣く。
空はどんな時に泣くのだろう。
ただ物理的にだけ雨が降り、それが「泣く」と言う事だろうか。
それとも、人々の、生き物の、植物の、地球の痛みでも泣く事もあるのだろうか。
もしそんな事があるのなら。
今の地球の現状を考えると嬉し涙ではない気がする。
人々や動植物の悲しみを感じたり、滅びを見据えての涙だと思う。
だけど、いつか嬉しくて空が泣く日が来て欲しい。
皆が幸せな気持ちで、地球も良い環境で。
夢物語だけど、そんな日が来ると、嬉しい。
夢物語だけど、そんな日が来る様に、皆が少しずつでも、色んな事を気にかけて頑張って行けるといいね。
「君からのLINE」
グループラインでクラスメイト皆と繋がってる。
主には連絡事項やら、ちょっとしたネタやら。
その中に、大好きな君もいる。
密かに君の発言は気にしてて、すぐに読んでる。
皆に対してのオープンな話ばっかだけど、でも君からだと思うと勝手にドキドキして。
そんなこんなで一年が過ぎて、クラス替えもあってみんなグループを退会して。
でも、僕は君が退会するまではしないって決めてた。
そして、君から個人的にLINE‼
「大事な話がある」って。
どうしよう、嬉しい、怖い、楽しみ。
色んな気持ちが重なって、挙動不審な僕。
待ち合わせ場所に行くと、君がいた。
「あのね······彼女いる?」
上目遣いに見てくる君が可愛すぎる。
「えっ?いないよ?」
平気なフリをして答える僕。
「あのね、この娘があなたの事好きなんだって。」
君の影に隠れてる娘がピョコンと顔を出す。
その娘も可愛いんだけど······
そっちか~い、って心ん中で突っ込んだよ。
いや、嬉しいんだけど、そうじゃない感が······
世の中なかなか思う通りにいかないもんだね······