「君が隠した鍵」
君の心の鍵は、何処を探せばみつかるのだろう?
君は誰に対してもフレンドリーで、優しくて。
でも、誰に対しても心の扉を閉じていて、強固な鍵がかかっている。
誰にでも心の扉はあると思う。
でも、君の扉は誰よりも固くて、分厚くて、難攻不落のイメージ。
でも、僕はその扉を開きたい。
君が一人で抱えてるだろう事を、僕も一緒に抱えて、悩んで、解決したい。
君一人に、辛い思いをしていて欲しくない。
僕にそんな力があるのか、資格があるのかはわからない。
でも、もし許されるなら、いつか、君が隠した鍵を見つけて、君の心に入りたい。
僕には過ぎた願いなのかもしれないけど、いつかその日が来る事を祈って、僕は君の近くで過ごし続ける。
「手放した時間」
一人になる時間が欲しくて、家族に仕事だと嘘をついて出かけた。
なにをしたい訳じゃない。
実際特にする事もなかった。
ただ疲れていただけだった。
人付き合いとか、毎日のタスクに追われまくる事とか、のしかかる責任とか。
兎に角全てから逃げ出したかった。
そんな事を何度かこっそり繰り返していた。
その内に少し子供も手を離れて。
転職もして仕事のストレスもほぼなくなった。
そして、今はあの時間を惜しんでいる。
あの時の私には、確かにあの時間が必要だった。
あの時間があったからこそ、何とか自分を保つ事が出来た。
もし、もう一度あの時に戻っても、きっと又同じ事をする。
だから、後悔はしていない。
でも、子供との貴重な時間を失った事が、惜しまれる。
今でも子供とは仲が良いし、子供も親バカだけどいい子に育ってる。
子育てに後悔はないし、楽しい時間も山程過ごした。
でも、それでも。
一秒でも、一分でも。
あの時の可愛い子供と少しでも多く過ごせば良かった。
子供は大きくなるだけで、もうあのちっちゃかった頃に戻る事はない。
あの時の時間は、かけがえのない時間だったのに。
そんな思いが去来して、自ら手放したあの時間を惜しんでいる自分が居る。
「紅の記憶」
紅と言えば、もうXjapanの紅しか思い浮かばない。
インディーズ時代からずっと好きで、解散した時にはマジで泣いた。
年をとってからは余りハードロック系は聴かなくなってきたけど、でもやっぱり今でも好きだな、って思うし、時々堪らなく聴きたくなる。
不思議と何年も聴いてなくても、何故か歌詞も覚えてる。
曲を聴くと、気持ちの中では一瞬であの頃に戻れる。
そう考えると、歌とか本とか、人の心に残るって凄い事だなって思う。
そして、そう思える曲や本や映画とかに出会えた幸せを感謝したい。
「夢の断片」
今日も夢の断片を繋ぎながら、何とか日々を生き永らえている。
記憶の海に溺れて、夢の欠片を繋げて、私は自分の中に逃げている。
貴方の居ない現実なんて、認めたくないから。
受け入れられないから。
信じたくないから。
貴方の居ない世界では、私も生きられないの。
苦しくて、呼吸も出来なくなりそうなの。
私には、貴方が必要なの。
だから、私はこの自分の心の中の世界で行き続ける。
それが現実逃避だと解っていても、私はそうする事でしか生きられないから。
「見えない未来へ」
見えない未来に向かって、一歩一歩突き進む。
この道は何処に繋がっているのか?
正解なのか、間違いなのか?
そんな事はどうでもいい。
見えないからこそ、解らないからこそ、未来は素晴らしいから。