ミントチョコ

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12/16/2025, 10:05:22 AM

題 君が見た夢

12/15/2025, 10:10:33 AM

題 明日への光

明日への光を見たい。

見たいよ、私は希望を持ちたい。

でもね、毎日朝起きると辛いの。

重くて起き上がれない。

起き上がっても、進めない。
鉛みたいに足が重いの。

多分冬で寒いのも私のやる気を削ぎまくってる。

それでもね、がんばってるの。

駅にいって、満員電車に無理矢理乗り込む。

ぎゅうぎゅうで、もう窒息するんじゃないかという時間を、ひたすら目を閉じて耐えるの。

そうしたら、学校に着くから、学校に着いたら、何とか座ってればいいから。

誰とも話さなくても、一人で精神が蝕まれても、それでも1人の空間を確保できるというのはいい事でもある。

安心できるから。

教室で1人は嫌だけど、図書室の端っこの席が私の特等席。

いつも昼ごはん食べたら、図書室に行ってそこに座って、おとぎ話を読むの。

そうしたらその世界に飛んでいく。

昼休みのチャイムがなるギリギリまで、私は冒険している。

それから、また座って無の時間を過ごして、満員電車をやり過ごして、家に帰る。

家に帰った瞬間は何よりも安心するの。

私の居場所に帰ってきた。そんな気になる。

そう、また明日この安全基地を出なきゃ行けない時までは、私の居場所だ。

明日出る時のことは考えずに、せめて穏やかに時を過ごそう。

12/13/2025, 7:30:45 PM

題 遠い鐘の音


遠くで鐘の音が聞こえた気がした。

「あれ?あの鐘の音ってなんの音だっけ?」

何度も鳴っている気がするけど、いまいち分からなくて、私は近くにいたマナさんに聞く。

マナさんは牧場を営んでて、いつも外にいるのだ。
遊んでいる時は、遅くなると、もう帰りなさいって教えてくれる。

「さぁ?なんの鐘だろうね?」

マナさんの返答を聞いた時に、不意に、この質問は何度もしているような気がした。

いままで無意識に聞いていて、そのまま消えていた返事。

でも、本当の解答はいつも得られない。

どこかで鐘が鳴ってる。
多分教会だ。
だけどミサがある訳じゃない。それは土曜。

いつも半端な時間、夕方になる時がある。

なぜ?

なんか気になってしまった。

マナさんの表情が翳ったように見えたのは、私が物事を邪推して見すぎているからだろう。

子供だけど、読書量が多いのは自覚があった。

きっと大したことは無いんだろう。

そう思った。

次の日、ミーンが行方不明になったって聞いた。

私と同じ小学校に通うミーン。


⋯⋯あれ?

記憶を遡る。


そういえば鐘が鳴った次の日は誰かが行方不明になっていなかった?

記憶力だけは自信がある、自分の記憶を思い返す。

確か、2ヶ月前はナキト、4か月前はフミヤ、6ヶ月まえは⋯。

2ヶ月置きにに誰か子供が行方不明になっている。

でもそれは、何となく流れていくニュースのように、大々的にならない。

だって居なくなった子供の両親は諦めているような、仕方ないような、そんな表情だったから。


私は思った。


次の時は真相を確かめようと。


次の鐘の音は、きっちり2ヶ月後に鳴り響いた。

私はどこで誘拐事件が起こるか分からないから警戒をしていたけど、もし私の知るところ以外に知るところ以外の時間帯で誘拐が行われているとすれば、もう追求しようがないと思った。

それでも、出来ることはしたかった。

夕暮れ時、マナさんがいつものようにやってくる。


「さぁ、そろそろ家に帰る時間よ」

「はい」

マナさんが私の手に触れた途端チクッと痛みを感じた。

疑問に思う間もなく、私は意識を失っていた。


しばらくして、私はふと目を覚ます。


ここがどこか分からなかった。

キョロキョロして、ようやく、鐘が近くにあるのを見て、教会の中にいることを悟る。

「はなしてー!!」

手足が縛られてて身動きできない。

私がなんとか逃れようとていると、そこへ誰かがやって来た。

「麻酔が弱かった?大人しくしなさい」

⋯それは、マナさんだった。

そして、後ろには神父さんがいる。
いつもニコニコして、子供には優しい神父さんだ。

今は歪んだ笑みを浮かべている。

「君はもっと後の順番だったのに、マナさんに鐘の意味を聞いたそうだね?危険因子から排除しなければいけなくなってしまったよ」

「大丈夫、この村のためになるのだからね」

マナさんはどこか狂気めいた笑みを浮かべた。

「この町はドラゴンに守ってもらっているのよ。あ、ドラゴンっていないって思ってる?私も見るまでは信じてなかった。ドラゴンはいるの、そしてね、子供の肉が大好きなのよ。仕方ないの、ドラゴンが外敵から守ってくれる代わりにドラゴンの好物を差し出さないといけないの。悪く思わないでね」

何を馬鹿なことを⋯と思ってた私の意識は、上空を被った暗い闇に途切れた。

緑の恐ろしい顔をしたドラゴンがこちらを覗いていた。
赤い燃えるような瞳、巨大な身体、硬そうなウロコ、口からはチロチロと舌か出ている。

「ひぃぃぃ」

私の口から無意識に悲鳴が出ていた。

「村の安全のために」

「村の安定のために」

マナさんと神父さんは、私の悲鳴など無視して、お祈りのポーズをしていた。

「ドラゴン様、どうかこの娘を生贄にして、村を守ってください」

神父が私をドラゴンの方へと追いやる。

誰かを犠牲にして何かを守るなんて、それが子供の命なんて、私は信じられなかった。

目の前に赤い瞳が迫る。

「しらなきゃ良かった!!」

絶叫が口から出る。

鐘のことなんて、そんな些細なことなんて見て見ぬふりをすれば良かった。

そしたらこんなことに⋯⋯。

私はドラゴンの赤い瞳が私の視界1杯を覆うのをどうすることも出来ないでいた。





「ミラリが行方不明なんだって!」

次の日、街の中にはそんなニュースが駆け巡る。

「まあ、仕方ないですね、家出してるのかも」

「わりと反抗的な子だったから」

「そうですよねー、年頃の子なら有り得るし」

「いちおう巡査に言っておきますか」

そんな事を言い合いながら、穏やかな調子で毎日が続いていく。

この平和の裏にある犠牲に、誰も気に止めることもなく⋯⋯。

12/12/2025, 11:40:12 AM

題 スノー

雪が降ってくる。
どこか不思議な感じがするな、と私は学校の廊下を歩きながら思う。

雪国の中学の廊下。
雪が朝から降るから、除雪車が道の雪を避けてくれる。
だいぶ歩くのは楽になるけれど、長靴で登校している。

窓から外を見ると、白さが眩しく感じて、とても、明るく見える。
輝度が上がって、光の世界みたいだな、と少し思う。

それでも、空は灰色で、灰色の重たそうな物体がボトボト落ちてきているんだ。

そして、静かだ。

どうしてなんだろう。こんなに静かな世界になるのは。
雪の防音効果はすごいと思う。

遠くの音が遮断されて、ここだけ空間が切り取られたようだ。
校舎に閉じ込められたのかなとすら思わされる。

雪の白さと、静かさがどこか恐い。

異空間に不意に連れ去られてしまいそうで、それでもどこかいつもと違う雰囲気にウキウキするような気持ちも感じて。

なんともいえない不思議な気分。

雪の魔法なのかな。
なんて思う。

1粒1粒は美しい結晶で出来てるんだ。
よく考えると雪ってとても不思議だ。

そんな魔法めいた雪が降るのを眺めながら
私はしんしんしんしんと心で唱えている。

しんしんしんしん
雪ふれしんしん
しんしんしんしん

どうしてかな?
理由は無いけれど

ただ静かに降り積って欲しいんだ
しろくしろく世界を埋めつくして欲しいんだ。

12/10/2025, 11:30:03 AM

題 ぬくもりの記憶

いつの記憶だろう

ほんわか暖かくてなんだか懐かしくて。

僕が産まれてからずっとそばに居てくれた優しいぬくもりは、直ぐに居なくなってしまった。

ぼくは独りだ。

いつも独りだ。

どうやって生きていたかって?
その辺の虫でも草でも食べた。

食べられそうな物は口に入れてみた。
夜中に具合が悪くなる時もあった。

それでも何とか
1人でも生きて行ってたんだ。

君と出会うまでは。

君が手を差し伸べるから
僕は産まれてまもない時のぬくもりの記憶を思い出した。

思い出したくなかった。
切なくて、本当はそこにいつも戻りたかったから。

それでも、一人でいなきゃいけなかった。
どこにも逃げ場なんてなかったんだから。

それで良かったはずだったんだ。

君という避難場所ができるまでは。


甘えてしまう、堕落してしまう。


君といると自分が弱くなったみたいで
守られているようで嫌だった。

それでも喉から手が出るほど欲しかった居場所だった。

だから君といるしか僕には選択肢はなかったんだ。
僕はただの飼い犬になってしまった。

君という飼い主に出会ってしまったから。

もしこの幸せが永遠に続くなら
柔らかい幸せのぬるま湯に浸かっていられるなら

君の優しい手のひらを頭に感じていられるなら

もう僕は降参してしまうかもしれない

何もかも忘れて
君と共にいることが

人生の意味だって
そう思ってしまうかもしれない


それでいいんだって
どこかで自分が囁いてる

たった今この時にもね。

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