小さな命
そう、決心した筈
だって、あの人とは別れたし
ひとりでも生活出来ないし
もう…
ごめんね、ごめんなさい
無理なんです
私が悪いし
悪いし…悪い
決心が揺らぐ瞬間を何度も乗り越えて、やっと出した答えだった
そしてその瞬間は
呆気ない程すぐ終わった
そして命は
いなくなってしまった
love you
「何でそんなに見るの?」
唐突に彼女は言った。
「ん?」
「そんなに見てた?」
とぼけて言うと
「見惚れてたんでしょ?」
と彼女は目を細めて、いたずらっ子の様に笑った。
太陽のような
0からの
夫は怒ると自分の中に篭る。
何も言わなくなり、ただ黙々と時間が過ぎるのを待つ。
きっかけは、私の我儘だったのかもしれないし、その前の夕飯を作ってくれた時かもしれないし、それ以前に色々な積み重ねの蓄積が我慢の限界を超えていたのかもしれない。
そもそも夫は自分の気持ちを伝えるのが苦手で、それ以上に他人の気持ちを考えるのが苦手だ。
だから良く私は、自分をちゃんと想われていない様な気になって、いらないひと言を発してしまったり、独りよがりな言葉を投げてしまう。
夫よりひと回り以上歳上の私は、それだけでも引け目を感じるのに、母との同居までしてもらっている。
なのに、感謝より文句を言う方が多いのは、私の性格的な物も多いかもしれない。
今日も、早めの夕飯を食べると早々にペッドに入ってしまった。
かける言葉もなく、背を向けて寝ている夫の肩に手を載せた。
積み重ねて来た時間が一瞬で、無になってしまう経験を重ねて来た私は、この夫の態度を怖く感じてしまうが、話した所で又、同じ様にお互いの溝を感じてしまうだけなのかもしれない。
そんなことを想いながら、夫とこの先も積み重ねて行く日々を夢想し、
「おやすみなさい」と
声をかけた。
この場所で
何で今なんだろう?
私は何度もそう思った。
だって
今じゃないない時は
それこそ何度もあった筈なのに、
どうして今日のここ
そう、今
なんだろう
昨日とか
明日とかではなくて
今日この場所だから
何か意味があったのかもしれないし
なかったのかもしれないけと
私は泣きそうになりながら、言う。
もう、我慢出来ない
そう。
どうして、この場所に
トイレがないのかを聞きながら
嗚呼…