安心と不安
安心と不安は緊張のやじろべえ
些細な事で安心したり不安になったり
安定している様に見えても緊張が釣り合っているだけ
逆光
あー
逆光だよこの画像
遺影候補だったのに
バイクにまたがった彼
その背越しに顔を覗かせているのは
旅がもたらす開放感に40才若返った私
恥じらいの表情…レアな瞬間だった
次の画像はありきたりの二人乗り姿でV サイン
ラブラブだねーなんてコメントもらったけど
南国の陽射しの下、年齢相応の熟年夫婦がそこにいるだけ
新婚旅行からタイムスリップして来た様な夢見心地の数秒間
その奇跡のシャッターチャンスが逆光にかき消されていたなんて
残念な気持ちを拭い切れず削除前に画像を見返した
何度拡大しても輪郭しか見えない私
初々しい表情は黒塗りにされ
暗闇の奥底に閉じ込められたようだ
まあね逆光に何を読み取るかは自分次第
見えるものが全てではないと気づかせてくれるそんなお宝に変えるのも年の功ってものだわ
この旅一の秘蔵写真なんだし
しばらく手元に置いてシークレット感を楽しむのも一興…ありあり
こんな夢を見た
三毛猫を預かって一週間
2歳 まだあどけさが残る
部屋中を駆けめぐる様に意表をつかれっぱなし
姿がないのにあちこちに気配を残して
やらかしてくれるから気が気じゃない
…ちびっこ忍者と同居奮闘中…
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奴がいない 振り返ると
フサフサの毛をなびかせ広いスロープを
滑り降りている
私達1人と1匹はどうやら公園にいるようだ
私めがけて何度も何度も滑り降りて来るのが子供っぽい
みてみて〜とでも言ってる様で猫も人の子も一緒だなあなんてちょっぴり情が湧く
そのうちクローズアップしたかのように奴の顔が鮮明になった
背後の光越しに長毛がキラキラ輝いて揺れている
朝日の中のそれは何度見ても惚れ惚れする美しさだ
私は心のままに叫んでいた
「かっこいいねー」
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ミャーミャーミャー…
おねだりする様な声が近づく
ヌッとかぶさる三毛の顔
私は布団の中にいた
お前フサフサの毛はどうしたの?
あれっ毛短かかったっけ
奴はまんまるお目目で首を傾げた
アハハ そうかそうかまずはカリカリだよね
台所へ向かいながらもさっきの夢から覚め切れずにいる
長毛最高に似合っていた
ライオンのタテガミの被り物、三毛バージョン出てるかな…
もう一度奴に会いたい
タイムマシーン
今日は父の誕生日
生きていれば何歳だっけ
即答できなくてゴメンネ
昭和ひとけたの人だから生年月日が出生日と
あっていたかも疑わしい
それでも今日タイムマシーンってお題をもらったのは何かの引き寄せかもね
実母との縁が薄かったのが性格に出ていた父
母親の愛に飢えていた寂しがりやさんだった
「タイムマシーンに乗ってお父ちゃんの出産に立ち会ってきたよ 私が生き証人だから
おばあちゃん抱っこしたおとうちゃんをずっと見つめていた 微笑んでたよって」
父の人生のスタートを焦がれていた母親の温もりで包んであげたいの
誕生日のサプライズプレゼントを持ち帰るから
じゃあ出発するね〜
特別な夜
歳を重ねた今、私の最高の夜のイメージはこれ
映画アイネクライネナハトムジークの主題歌
♪ 略…
繋がってる誰かを 見つけたハズなのに
そしてそれは今夜も疑いのないことなのに
小さな夜 数え切れないほど
思い出せないほど 重ねてきた
小さな夜 劇的じゃないけれど
最高じゃないけど
それが“悪くない”のに
小さな夜 数え切れないほど
抱えきれないほど 積み重ねた
小さな夜 劇的じゃないけれど
キミのとなりなら
それも“悪くない”よ
それが“悪くない”んだよ
…「小さな夜」斉藤和義
遠からず一人この世に置き去りになって
夜な夜な後悔の涙にくれないための私の儀式
おやすみまた明日ねって眠りにつくこと
心で小さな感謝を毎夜唱えても面と向かって言えないんだわこれが
そんな時私の思いが凝縮されたような歌詞に出会った
後5ヶ月、今年のサファイア婚には
この「小さな夜」を流してワインで乾杯するの
互いの思いが通じ合って
私達に似合いの特別な夜になるわ
きっと