霜降る朝
霜、しゃりしゃりとする足元
土が氷を帯びるだけで冬がきたと思わせる
地球の温度管理がなければ
日本人は四季など考えなかっただろう
朝日が遅くなった
太陽も冬になると布団から出たくないらしい
人間も布団から出られないのだから仕方ない
少しだけ冷え込んできた秋の朝
すぐそこに雪の予告を残している
このまま道路が凍れば事故待ったなしだ
仕方なくボクは太陽より早起きすることにした
心の深呼吸
現代社会はマラソンというより
ランニングマシンで動いている
一つ勘違いしてほしくないのは
走り方は自由ということである
真面目に走る人もいれば
一輪車に乗って走る人もいる
そもそも歩いてる人もいる
スピードは多様 走り方も多様な時代
止まってランニングマシンから降りることをしない
スポーツジムだってそうだ
走ってから外に出る時の景色ってまあ
段違いだろう
現代人は家にもランニングマシンを置いている
snsで承認欲求モードである
心の深呼吸を忘れたら
体と心の体憩を忘れたら
人はカンタンに壊れる
そういう動物だ
時を繋ぐ糸
時を繋いで今がある
この糸は早く編むことも遅く編むこともできない
自分のペースで編み続ける
そして
その編むペースが一致する人が現れる
その人とは恋より愛という関係がよく似合う
落ち葉の道
落ち葉の道に もみじいちょうが敷かれている
紅葉の道 杖を使う私にとっては恐怖の道
つるんといくだよ あれ
特に雨の後なんて恐怖を超えて死なない覚悟が必要だ
何があってもこけない 打ちどころが悪ければ…
やめよう 言い寄ってくる可能性がある
ただ見る分には問題ない
絨毯というが、私にとってはただの落ち葉の集合体だ
絨毯は時間が経っても姿を変えないが
落ち葉は違う 変化を必然とする花びらなのだ
そんな落ち葉の道は今は見るだけで十分だ
君が隠した鍵
君は僕の大切な鍵を持っていった
僕の…僕自身の心を開ける鍵だ
君は自覚があった
私が消えても、貴方の心には私が残り続けると
その自覚のせいで
僕はこの愛に折り目をつけられない
僕自身の心を開ける鍵は
君に預けて君が隠した
もう僕は君のくれた色でしか世界を塗ることが
できなかった