「ところで」
「ところで?」
「揺れているのはキャンドルかそれに灯された火か?」
「またいつものお題の話だと思うけど。説明プリーズ」
「揺れるキャンドルとなると、キャンドルが揺れているなら燭台ではなく釣り灯りだし、キャンドル単体で揺れてるなら隙間風が強すぎる。か手で持っているか。クリスチャンのイベントならありか」
「あー、揺れてるのがキャンドルそのものか、火の方かって言ってるのかー」
「まあそうだね。いつも気になる。文学的に言えば、向かいにいる誰かの瞳に映るキャンドルかもね」
「あー、その手があったか。ラブラブだ」
「いや、片想いかも」
「そういうこという」
お題『揺れるキャンドル』
「ところで」
「ところで?」
「年末年始の光のイベントといえばクリスマスライトアップだけどね」
「ん?それなりの都心に住んでるからよく見るけど」
「いや、お題が光の回廊だからね。そうなるとルミナリエかな」
「たまに聞く」
「東京でもやっていたけど基本神戸のイベントだからね」
「なるほど。見たことはある」
「ルミナリエ自体は今年の冬で31年目なんだって」
「結構昔からあるんだ」
「それで、12月から1月に変わったのは1.17以降にしたいらしい意図だって」
「ふーん?」
「は、このお題の人が12月にこれを持ってきてるのって……昔の12月のまま思い込んでる?」
「穿ちすぎじゃない?」
お題『光の回廊』
「ヤンデレか」
「ん?」
「ところで」
「ところで?」
「いや、第一印象がヤンデレだったので」
「あ、いつもの。お題の話かな」
「そうだね。降り積もるを雪と想いにかけてるんだろうけどね」
「たしかにー。それっぽいね」
「しかし、一冬の間降り積もってたらヤンデレで済めば良いかぐらいのじめっぽさが。と日本海の豪雪地帯とかを思い出してね」
「あー」
「そしてサラサラ雪は崩れやすいなんて思ってしまった」
「あー」
お題『降り積もる想い』
「ところで」
「ところで?」
「手のひらというだけでお釈迦様ぽい」
「たぶん手に乗るみたいなイメージ?」
「だがバカめとか?」
「いや、違うから」
「手のひらのイメージがよくないのかもね」
「誰かのイメージだと思うけど」
お題『手のひらの贈り物』
「ところで」
「ところで?」
「時間の歪みがメビウスの輪のようになっている」
「ん時間旅行?」
「いや、お題が時を結ぶリボンだったんでね」
「んー、難しい気がする」
「まあ連続していないはずの時空を切り貼りしたらメビウスの輪のようなリボンかななんてね7
「なるほど?よくわからん」
お題『時を結ぶリボン』
「ところで」
「ところで?」
「ずっと心に引っかかっているものがあった」
「はあ?お題ですか?」
「さっそくバレてる。そうお題なんだけど、心の片隅でというと含意がありそうでね」
「なるほど?前々から思っていたけど言えなかったことみたいな?」
「そうだね。ボールペンをカチカチするとか貧乏ゆすりとか、鼻毛抜いたりとか」
「よくわからないけど、特定の人になんか言いたいことがあるみたいな」
「直接言わないから心の中にあるんだよ」
「あー」
お題『心の片隅で』