今日も今日とて
無味な日常だと、吐き捨てる。
意味を見出すことすら、
今やもう馬鹿らしい。
ヘタな芝居の茶番劇のようだ。
好きなゲームはホラーゲーム。
好きな趣味は読書。
好きな動物は虎。
好きな食べ物は甘いもの。
好きな色は黒。
好きな鳥はカラス。
好きな海洋生物はクラゲ。
好きな飲み物はスピリタス。
たくさんの、好きで溢れてる。
そんな世界で孤独に死にたい。
他の誰かと何かを比べたいとは
思えない。
尺度はその人その人によって
変わってしまえるから。
それなら最初から
自分の尺度で自分だけを
測ってしまった方が
幾分か気分は楽だろう。
そう、わかっているはずなのに。
それでも測ってしまうのは、
愚の骨頂だろう。
そんな自分自身が
誰よりも、
何よりも、
愚かなのでしょう。
『拝啓
私へ
このお手紙があなたの元に
届いてるということは、
もう十年の月日が経ったんでしょう?
あー、いや。
やめだやめ。
こんな書き出し方は
まったくもってワシらしくもない。
いつも通りで行こうか。
気を取り直して。
まったく、自分のことだけど、
なんでこんなことを
思い立っちゃったんだか。
まぁ、思い立ったらすぐにやるのが
ワシらではあるけどさぁ。
そっちはまだ元気でやってるのかい?
ご飯も、ちゃんと三食とはいわなくても
食べてるの?
いや、食べてないな。
これは断言できる。
食ってか食べることに対する興味の薄さとか、
何年経っても変わらんでしょ?
そーゆーとこは。
友人たちとは?
変わらずオンラインで飲み会やってるの?
あいつらが楽しそうに過ごしてるなら
いいんだけどさ。
それでもちょっと心配じゃん。
なんて、面と向かっては言えないけど。
相変わらずヘタレなんでしょ。
妙なところはガッツある癖して、
大事なところじゃ奥手になって。
アンタには文句しかないよ。
文句しか出てこない。
それでも、ある程度には幸せなの?
どこで立ち止まってんの?
過去の自分に言われて悔しくないの?
さっさと自分の夢を現実にしなよ。
現実になってないなら生きたまま死んでろよ。
それだけだよ。
また、更に十年後のワシらに託すよ。
じゃーね、この世で一番大嫌いなヒト。
最低で最愛たる私より』
お菓子なら
マロングラッセ、はちょっと重いかしら?
小ぶりのカップケーキ、
マシュマロをあげたいのなら、
中にチョコが入ってるやつがいいわね。
物なら
その人に合うネクタイ、
腕時計もいいわね。
あぁ、ハンカチーフなんかは
ダメよ?
靴も、あまりいい話は聞かないわ。
それでも、一番大事なのは
どれだけ相手のことを想っているか。
これは絶対に外せないの。
意味にばかり囚われるものではないから、
ゆっくりじっくり悩みなさい。
私?
私は手紙と、薔薇の造花を。
造花じゃないと、
あの人枯らすんだもの。
それじゃあつまらないじゃない。
本当は生花が一番いいのに。
もったいないことするのよ。
ひどいでしょう?
でも、そんならところも愛してしまったのよ。
どこまでもどこまでも。
際限なく、堕ちてしまう。
それが愛なのよ。