12/9/2025, 10:08:41 AM
マフラーから出る白い息、
真っ赤な指先で暖かな君の手を握る
私が手を離すと、そのままどこかへ行ってしまいそうな背中をじっと眺めていた。
指の感覚がほのかにしか感じられなくなった時、
どこにも行かないで
という思いだけで君を抱きしめたい
15「凍える指先」
12/8/2025, 6:41:01 AM
真っ暗になると思い出す。
あの日の悲劇。いや、あの人にとっては喜劇か。
暗闇の中、視界が塞がれているなか、血の匂いだけがした。
暗闇での最悪な記憶。
消えない灯り、
消せない灯り
14「消えない灯り」
12/3/2025, 1:07:36 PM
地面を真っ白に覆った雪のうえを優しく歩く。
真っ白い新品のものに跡をつけるのには少しためらいがいる。
ゆっくり、ゆっくり、目的もなく歩いていく。
何かを本能で察知し、耳をすましてみる。
奥からだんだんと近づいてくる姿があった。
思わず私は走ってその姿に駆け寄った
13「冬の足音」
12/2/2025, 10:20:00 AM
とおいとおい国にいる、貴方から贈り物が届いた。
受け取った瞬間、真上に1匹の鳥が群れに戻ろうと飛んでった
貴方はいつも、人によってはゴミになるような、小さなどこにでもあるものをくれる。
「何これ?」
今回の贈り物の中身は何もなかった。
それが貴方からの最後の贈り物だった。
12「贈り物の中身」
12/2/2025, 9:13:37 AM
この夜空に輝くたくさんの星の中に、
凍っていて、誰も近寄れない星がどこかにあるのかな。
きっとその星は、1人でぽつんと凍ったまま。
でも、そんな星にも確実に星空はあって、そして地球をのぞいてる。
名前を呼ばれることがすくなくても、私はいるよ、とささやくように、あの星は輝いているんだ。
11「凍てつく星空」