「Sunrise」
毎日、仕事や家庭に追われる。
異常気象や不景気、事件事故のニュースばかり。
次第に心に余裕が無くなっていく。
なんでもいい。なにか、明るいものが見たい。
暗闇の中をひたすら彷徨っていると、東の空から、眩しい光が昇ってくる。
To a bright future with the Sunrise!
(夜明けと共に明るい未来へ!)
世の中が暗くてどんよりしているなら、太陽を見上げて少しでも前向きに、明るい気持ちを取り戻そう。
太陽が出ていない?
そんな時は、太陽みたいに輝く君の笑顔をみせてくれ!
「空に溶ける」
なんにもない日って、実はものすごくかけがえなくて幸せなんだと思う。
毎日ヘトヘトになるまで働いて、ようやく休日。
たまには、何にも予定を入れないで過ごすのもアリじゃないかな?
なんにもなくて平和な1日。
これってもしかして最高の贅沢かもしれない。
雲ひとつない晴天、縁側に出て空を見上げる。
年甲斐もなく無性にシャボン玉を吹きたくなった。
優しく吹くと、無数のシャボン玉はフワフワと舞い上がり空に溶けた。
「どうしても…」
大学で受講中、たまたま前の席にツヤツヤした綺麗な黒髪の女性が座った。
手入れが行き届いた綺麗なその黒髪に目を奪われる。きっと美人なんだろう、と心が弾む。声をかけようにも、どの学部のどの学年の人かもわからない。
僕はどうしても彼女の顔が見たくて、席を移動するフリをして彼女よりも前の席へ移動した。
自然な感じで後ろを振り返ると、そこには美女はいなかった。
代わりに、綺麗な黒髪ロン毛の男が座っていた。
目が合ってしまい、僕はぎこちなく微笑んだ。
すると、彼(?)は僕に向かってウインクをした。
好奇心は時に人を殺す。
「まって」
父は歩くのが早い人だった。
幼い私も早歩きの父の後ろを懸命について行く。
けれど、どんどん進んで行ってしまう父。
歩いても歩いてもその距離は縮まらず、叫ぶ。
「まって!!!」
そうすると父はいつも、ハッと気づいて慌てて振り返り
「あ〜ごめん、ごめん。もっと、ゆっくり歩かないとな。」
と申し訳なさそうに私の頭を優しく撫でる。
ある日私は夢を見た。
いつものようにどんどん進んで行ってしまう父。
「まって!パパ!!ねぇ、まって!!」
手を伸ばして何度叫んでも、父は止まってくれない。
ついに、父の姿は遠く遠く消え去ってしまった。
汗だくで目覚めると、一気に現実に引き戻された。仏壇へお線香をあげる。
「パパ、またパパの背中を追いかける夢を見たよ。今日も私を見守っていてね。それじゃ、行ってきます。」
通勤路を寝ぼけ眼でボーッと歩いていると、突然どこかから「まてっ!!」と声がして、ハッと我に返り立ち止まる。
目の前を自転車が猛スピードで横切って行った。
驚いて、声も出せなかった。きっと父が助けてくれたんだろう。
私は空に向かって呟いた。
「ありがとう、パパ。」
「まだ知らない世界」
目の前に扉が現れた。
戸惑い、扉の前で立ち止まっていると、扉が少し開いて導かれる。
未知の世界への恐怖心と好奇心がせめぎ合う。
躊躇いながらも、扉に手を伸ばす。
とても怖い。この先に何が待ち受けているのか、どんな結果になるのか、予測不可能。
それでも私たちは、扉を開く。
予測不可能だからこそ、まだ知らない世界へ飛び込む勇気と覚悟を持って。