無人島に行くならば
「もしも無人島にひとつだけ物を持って行けるとしたら何を持っていく?」なんて問答を子供の頃はよくしていた。
大人になると捻くれて、なんで無人島に行く前提なんだ?とか、なんで無人島なんかに行くのにひとつしか物を持っていけないんだ?とか、そもそも無人島なんか好んでいかないけどな?とか雑念だらけだ。
そして今、俺はその無人島にいる。
経緯は省くとして、単純に事故だ。釣りをしてたら遭難からの漂着。現実に無人島に漂着することがあるんだなと関心してしまっている始末だ。
そして俺は今、身一つ、手ぶらだ。
今思うことは無人島に行くなら行き帰り用の船、テント、キャプ道具一式、非常食、水、防寒具、救急セット、火、ナイフは最低限必要だということ。
秋風🍂
私と彼の間に秋風が吹く。
少し肌寒いその風は肌に刺さってくるような嫌な冷たさ。
「涼しいね…もうすっかり秋だ。」
私が何を言っても反応しなくなった彼。
その態度がより鮮明に終わりを告げているように感じる。
昔、祖母から聞いたことがある。
『秋風が立つ』という言葉がある、仲睦まじい男女の間に亀裂が入り、縁が切れる事だと。
今この瞬間、秋風が私たちの縁を切った。
「秋(飽き)風…か。」
私たちは秋の落ち葉のように儚く終わった。
予感
この世に超能力者なんていないと誰かが言った。
本当にそうだろうか?
なんか、電話が鳴りそうだなと近づいた瞬間、本当に着信が来たり。
今日は別の道で帰ろうと回り道したら、いつもの道で事故が起きたり。
どこからともなくお線香の匂いがすると思ったら、その晩に祖母が他界したり。
世にいう『予感』『虫の知らせ』『勘』
これは超能力的な現象ではないのだろうか?
普段は動かない第六感が動いて少し先の未来を予知、回避する。
超能力者は実在する。
予感もある種の能力なのだ。
friends
たまに思うことがある。
私と君たちは出会うべくして出会ったのだろうかと。そういう運命だったのだろうかと。
途切れる縁もあったが、君たちとの縁は途切れなかった。
これが本当の友情なんだなと実感する。
家族愛とも恋愛感情ともまた違った、深い絆。
私は君たちに出会えて本当に良かった。
気恥ずかしくて、なかなか面と向かっては言えないけれど、
「友達になってくれてありがとう。」
親愛なるfriends.
君が紡ぐ歌
僕は猫。もともと野良猫だったところを君に拾って育ててもらった。
君は僕を膝に乗せて窓辺で歌を歌ってくれた。
優しくて、暖かくて、とても心地の良い歌。
僕は君の歌声が聴こえるとすぐに君の所へ行く。
でも、君はいつの日からか窓際のベットから動かなくなった。
ゴホゴホ咳き込んで苦しそうで、歌もあまり歌わなくなった。
君はいつもベットから僕のことを眺めていた。
笑った顔と君の紡ぐ歌が聴きたくて、君の所へ行くと君は眠ったまま全然動かなかった。
歌が聴こえない。寂しいよ。
君のママがすごく泣いてる、パパもすごく悲しそう。
そっか…もう、君の歌は聴けないんだね。
僕の目から涙が出てきた。