きつね

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12/17/2025, 3:07:09 PM

小さな頃の、大事な思い出。
冬になると両親に連れられて、スキー場で一日中雪と戯れたものです。ソリで遊ぶところから徐々にスキー板で滑走し始め、ついにはゴンドラに1人で乗って、ゲレンデを爆速で滑り倒す子供と化しました。
山の上までゴンドラに乗ること。これが最初はなかなかに恐ろしくて、父の手と保護バーをがっちりと握っておりました。
だって、とてもとても、高いのです!
一本の鉄綱に鉄の椅子が無数に吊るされて、風が吹いたり運搬されている誰かが動いたりすると、ダイレクトに振動が来るのです。だから1人乗りのゴンドラなんて怖くて絶対に乗れない、などと、思っていたのです。

でも、乗る回数を重ねるにつれて、徐々に怖さが薄れていきました。勿論慣れもございますが、それ以上に好きなものができたのです。
たとえば、高いところから見る、遠方の山の景色。
冷たい空気を感じながら、雪の静寂に耳を澄ます。
自らの呼吸音と、ゴンドラの摩擦音。そっと振り返れば乗り場はもう遥か遠くにあって、賑やかな人の声はなく。
そうして日常から切り離されたあのひとりだけの数分間が、幼心に、何か特別なことの様に感じられたのです。

おとなと同じことが出来ている、とか。多分そういう、ちいさなあこがれもあったのだと思います。
まっさらな雪の上へ板を降ろし、雪原のキャンパスに軌跡を描く。痛いほどの冷風と轟音を真正面から浴びて自由に滑るあの清々しさは、いまだに忘れられません。

ああ、また滑りたいなあ。

12/9/2025, 2:47:58 PM

久しぶりに体調を崩しました。
突然の悪寒と発熱で、しばらく自宅療養となりました。
手足が冷え切って仕方がないのに、頭と顔だけほてってしまい、暑いのか寒いのかも分からなくなり。
凍える指先で熱い首を冷やし、その時の冷たさで寒気がして、ままならぬ体調に心細くなりました。
今日は薬が効いているのか、ある程度動くことが出来るようになり、ほっとしています。
皆様もどうかどうか、ご自愛くださいませ。

11/5/2025, 4:08:58 PM

友人と、待ちに待ったご褒美アフタヌーンティーの日。
お気に入りのフリルブラウスに袖を通し、それからロングの花柄スカート。ちょっと背伸びをしたくて買った高めのヒールを履くと、心躍るまま玄関を飛び出した。
いつもの場所で、あなたが待っている。あなたも楽しみだったのだろう、小花の咲くワンピースを身に纏い、きらきらのピアスも相まって、こちらに向けた笑顔が一等素敵に輝いた。
色とりどりの花畑をまっすぐ進むと、小さなガーデンカフェがわたしたちを待っていた。お庭のテーブルに広げられたのは、お菓子の乗ったティースタンドと、可愛らしい模様の入った紅茶のポット、揃いのカップ。
注がれた紅茶から華やかな香りがふわりと広がり、ひとくち飲めばもう虜。まだ温かなスコーンを上下に割って、クロテッドクリームをたっぷり乗せて。さらにさらに、小皿のきらきら美しいジャムで、あの花畑を全部乗せてやるのだ。
ぱくりとひとくち。夢見心地で、あなたとわたし。

ああ、このまま、時を止めて!

10/22/2025, 2:37:21 PM

もうすっかり寒くなってまいりましたね。
冷たい秋風が、首筋や頬をひんやり撫でてゆく。
寒いのはあまり好きではないのですが、この季節に見かける好きなもの、がたくさんあります。

厚手の可愛いニットセーター。
秋色のブーツに、ロングコート。
あのこっくりしたお色味がたまらないのです。

美味しいものもたくさんありますよね。

いも、くり、かぼちゃのお菓子。
ハロウィンだからと、ついつい手が伸びてしまいます。
オータムナルの紅茶が、ついつい進んでしまいます。

ああ、まだ、まだ冬にならないでくださいね。
秋をもっともっと、堪能したいのです。

10/11/2025, 2:47:14 PM

あなたは、ときおりふらっと気まぐれに、たまたま目にした喫茶店へ赴いた経験はございませんか。
宝石箱みたいな色とりどりのメニューから、せっかくだからと少し冒険をして、今まであまり口にしたことがないものを思い切って注文してみたことは、ございませんか。
もしかするとそれは、『未知』の交差点かもしれません。
知らないものを知り、こんなに美味しいものがあるのか、と喜びを感じることが、あるかもしれません。

行ったことのない『未知』の交差点を、
自分が選び歩いた『道』にしませんか。

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