Tへおくる
あなたに「僕の詩を書いてよ」と言われたので、試しにスマホのメモアプリと向き合ってみる。ウンウン唸ることもなく静かにシャットダウン。誰かに詩を見せる前提で書いたことなどない。ましてや、書いてなんて言われた試しがない。
以下、つらつらと思ったままに書き連ねる。おそらく詩ではないが。
あなたの一人称がお気に入り。
「僕」という一人称はありふれておらず何だか特別感がある。そして時折まじる「俺」も良い。
あなたの揺れるアイデンティティを覗くようで、どこか誇らしい気持ちすら湧いてくる。
わたしたちは違う方向を向くベクトル、けれどいずれ交じるはずであったベクトルのように思う。
平行線やねじれの位置では決してなかった。
まるで違う木の枝同士。
普段は触れることすらないけれど、なにか世界の不完全さにより見つけ合う。
わたしの一人称は「うち」。若い女性にありがちな一人称。歳を重ねるにつれ「私」に変えたいと思うが、やはりなかなか難しい。だからわたしの一人称もくるくる入りまじる。
成熟した男性は「俺」を、女性は「私」を使っているという暗黙のバイアス。
同調圧力、けれどカラフルなわたしたち。
お互いの不完全さの一角はそこに顔をだし、わたしたちは図らずともその不完全さにより惹かれあった。
不完全であらずんば万物にあらず。
宇宙なんて、いずれしぼんで無くなっちゃうんだし、だれも完璧なんかじゃない。神様だって設計を間違えたので。
宇宙が完璧ではなかったら、一体何が完璧で完全?
わたしたちは、みな不完全のまま、巡っている。
もう少し、自分を許して気楽に生きていけばいい。
五十年後でもくだらない言い合いをしましょう!
例えば:「あくび」のイントネーションの真偽とか
きみは新聞配達の仕事をしていたね
またがる青緑の自転車がなめらかだった
毎朝4時にブロンドのくせ毛を撫でつけながら庭先に立つきみ
わたしは無理して早起きしていた
ごしごしとそばかすを擦って薄くしようとしていたきみに
そんなの意味ないと言ったけど気持ちが大事だときみは言った
きみのその完璧な横顔 彫刻みたいな体躯
サファイアの瞳には海が沈んでいた
わたしがするギリシャ神話の話を役に立たないと言う割に
「ハデスもかわいそうだな」なんて言っていたっけ
ある冬の朝 澄んだ青い空が肌を刺した
きみは時間になっても時間をすぎても日が暮れても来なかった
少しだけ日がすぎて
ある家の前にぐしゃぐしゃの自転車がおかれていた
その家は葬儀をしているらしく
チョコレート色のドアを大勢の人が行き来した
青緑の自転車は、ハンドルが醜く歪んでいた
目をそらして そして静かに通り過ぎた
アポロンは死んだのだ
空を見上げた
どうやら私はADHDらしい。
まあ薄々気が付いてはいた。
「ADHDです。*つまり貴方は普通じゃありません*
おめでとうございます!没個性卒業!」
となる訳もない。
普通では無いだろうが、個性的という訳でもない。ただのお墨付きの変わり者が爆誕したわけだ。
そこで、今度はコンサータを飲むかという問題が生じた。これはいやはや、極めて重大で深刻で、大変切迫しており甚大なウンタラカンタラ....
つまりまあ集中力と引替えに、私の発想力が失われてしまうかもね、ていう問題だ。
ウーンどうしようか。意外と自身の発想力は好きなんだよなあ。ウーン、ウーーン、umm.
とトイレでトイレットペーパー片手に考え込む私。
早くケツを拭け!
なかなか拭いてくれないとぼやくケツに、少し同情いたす。
高い建物を見た時
amazonで七輪を検索した時
カウンセリングの帰り道
空が苦しいほどに青く光っている時
私の心臓は
私の目は
私の耳は
私の水は
「そろそろ逝こうぜ」
なんて 言うんだ
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あおみどりいろ。です