せつか

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2/19/2026, 3:23:13 PM

久しぶりに遊びに行って、庭の様子に違和感を覚えた。
池の上に湾曲した枝を伸ばしていた大きな松の木が無くなっている。かわりにまだ小ぶりな楓がそこに植わっていて、赤く小さな葉が茂っていた。
「あそこにあった松の木、どうしたの?」
「腐ってた」
「え?」
「二年に一度樹木医に診て貰ってるんだが中が腐って空洞になってるって言われてな。だから植え替えた」
「ふうん。まぁ、外からは分からないからねえ。でも君、落葉樹は葉っぱの片付けがめんどくさいって言ってなかった?」
新しく植えた楓ももうチラチラと葉が落ちている。他にもこの庭にはいくつも木が植えられていて、季節ごとに変える姿が家主の目を楽しませているが、いかんせん秋から冬にかけての落葉には難儀していた。
「·····まあな。でも紅葉するのはお前も好きだって言ってただろ」
「綺麗だからね。赤いのも黄色いのも」
真冬の今はもう葉は落ちきってしまって、新しく植えたという楓以外はほとんど丸裸だ。閑散とした光景だがこれはこれで風情があった。
――そう言えば、松の木に雪が積もった姿は綺麗だったな、などとぼんやり思う。

「あの松の木は良いものだったが、腐ってしまってはな」
家主はそう言って庭に降りると、落ちてしまった楓の赤い葉を一枚拾って戻ってきた。
「そういえば、うちの若い子がいつの間にかいなくなっちゃってねえ」
「·····」
「私にも物怖じしないで声を掛けてくれる、明るい子だったんだけど」
「·····」
「外からは分からなかったけど、中身は腐ってたのかな?」
「·····」
無言で差し出してきた赤い葉は、残火のようで。
「あの枯葉も、腐っちゃう前に片付けなきゃね」
「そうだな」
家主は低くそう答えると、縁側に腰掛けて私にも座るよう促した。

赤い葉を持ったまま縁側についた私の手に、家主の手が重なる。
火傷しそうに熱い手だった。


END


「枯葉」

2/18/2026, 3:39:18 PM

23時59分59秒までは今日。
0時0分0秒からが明日。
じゃあ、59秒から0秒までの、私が認識出来ないごくごくわずかな時間はいつなんだろう。
今日と明日のわずかな隙間。
この隙間から覗くのは、明日が必ず来ると信じて疑わない脳天気な私を笑うナニカ達。
明日は必ず来ると勝手に思い込んで、寝たら当たり前に目覚めると信じきっている私の喉笛を、かき切ってやろうと狙っている。

「おやすみなさい」
今日にさよなら。
明日におはよう。
いつか言えなくなる日が来ても、悔いのないように。


END


「今日にさよなら」

2/17/2026, 3:39:04 PM

お気に入りのものはたくさんある。
マグカップ、ボールペン、お菓子のメーカー、ニット、ブーツ、カトラリー、ランチョンマット、ネックウォーマー·····。
好きとはまた違う「お気に入り」という感覚。
ボロボロになるまで使うのが〝お気に入り〟
大切過ぎて逆に迂闊に触れないのが〝好き〟
なのかな、とぼんやり思う。
これは多分人によって感覚が違うんだろうな。
私とは逆の感覚の人もいるだろう。
好きだから使い倒す人、お気に入りだから滅多に触れない人、色々だと思う。
微妙なニュアンスだから、説明が難しいな。


END


「お気に入り」

2/16/2026, 3:39:21 PM

多分、今誰よりも寝たい気持ちが強いの私だ。

眠くて何も考えられません。おやすみなさい·····( ⌯ω⌯)


END


「誰よりも」

2/15/2026, 4:44:35 PM

『お元気ですか。って、あなたが元気だから10年後の私も手紙が書けているのでしたね。愚問でした。
あなたが気にしていた事をお話します。
一つ目、あなたの推しは今も現役バリバリで活躍しています。安心して。
二つ目、某ミステリ作家のシリーズ最新作は××××××
三つ目、超長期連載の某コミックはまだ×××××
四つ目、あなたの大好きな某BL漫画はまだ最新刊が×××××
未来から過去に送って、文字とかどうなってるか分からないけど、とりあえず10年後はそんな感じです。』

手紙を読んだ私「うがーーーー!!!」


END


「10年後の私から届いた手紙」

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