※閲覧注意※
幼馴染シリーズ
【溢れる気持ち】
好きって何だろう。
愛って何だろう。
許すって何だろう。
形の無いものに名前を付けるのは、なかなかに難しい。
「ここは?許してくれる?」
尋ねられて、初めて頭を捻った。
「嫌われたくないから、辞めておきます。」
どういう事だろう。大好きな人を目の前にして、首を傾げてしまったのが、悪かったのだろうか。
「カズ、気にしないで。」
額やら頬やら手の甲に唇が触れて、大好きなあなたが離れていくのを茫然と見詰めていた。
「大丈夫、だと思う。試してみても良い?」
少しだけ考えてから、背中を向けて距離を置いたあなたに近付く。
背中に額をくっつけて、祈るような気持ちで声を掛けてみた。
「無理しないで。大丈夫、待てるから。」
優しい声が額から聴こえて来るみたいに錯覚する。
「無理してない!かっちゃんの事、好きだもん!愛してるって伝えたい。」
大きな深呼吸をひとつ。あなたが振り向いた。
「嫌だったら、押し退けて。力いっぱい。」
約束して、って熱の籠った視線がこちらを見下ろしている。
「かっちゃん、大丈夫だよ。きっと、おんなじだから。」
溢れる想いを載せて、2人は重なる様にして口付けを交わした。
※閲覧注意※
幼馴染シリーズ。
【Kiss】
Kissの雨、なんて映画やドラマとかにはありがちな表現ではあるのかもしれない。
夢見がちな少年は、そのまま大人になって、
何処で仕入れたか解らない情報や知識で、こちらを翻弄しようとしてくる。
「ねぇ、カズ?…意味分かってる?」
無邪気に煽ってくる姿は、相手の事が大好きな自分にとっては、ありがたいやら情報の仕入れ先が気になるやら、心配になるほどだ。
「分かってるよ?…イヤ?気持ち悪い?」
心配そうな表情で、額にキスを落とした後の黒い瞳が見下ろしている。
「なら良い。嫌じゃないし、むしろ気持ち良いよ。だから、俺も同じ様にしても良い?」
黒い瞳に映り込む自分が邪な下心だらけで、少しだけ申し訳なくなった。
「かっちゃんから、してくれるの?嬉しい!して、して!」
左の頬を差し出して来る仕草は、底抜けに明るくて無邪気だ。
「何処まで、許してくれる?」
キョトンと不思議そうに見開かれた黒い瞳。
「ここは?」
差し出された頬骨の上に唇を当てた後、下唇の上を人差し指の腹で触れる。
「…嫌?嫌なら、嫌って言って。」
首を傾げて、顎に手を当てた相手を見つめながら、嫌われたくないなと思った。
「嫌われたくないので、やめておきます。」
額に、鼻の頭に、口づけを落として、体を離した。
「旅路の果てに」
その船では、短くも長くもない時間を過ごした。
まだまだ最果てではないけれど、
わたしは一旦ここで船を降りる決断をした。
わたしは、私の小さな舟でその船を離れる。
今度は、何処へ向かおうか。
波が誘うまま、新たな旅路を往こうか。
最果てはまだ先。旅路は続く。
急ぐも、ゆるりと進むも、わたし次第だ。
さぁ、次はどんな私に会えるだろう。
「I Love...」
愛してるって言ったら、愛してるって返って来るのかな?
その愛は同じもの?
同じ方向を向いている?
Likeは好き。
Loveは大好き。
そんな人もいるよね。
自分もそうかも?
色んな形があるよね。
「街へ」(2026.01.28)
会いに行こう。
大好きなあなたに。
そこは、昔からある楽しい思い出が溢れる場所。
『いつもの場所で!』
気軽に会えて、集まれる場所。
たくさんの人で溢れていて、賑やかで、でも静かな場所もある。
さぁ、繰り出そう。
あなたが、待っている。
「優しさ」
優しさは、わたしと私を取り巻く大切な人の為にある。
他のつまらない人の為に、差し出すものではない。
切り売りする様な、簡単なものではない。
見返りを求めない優しさは、美しいのかもしれないけれど。
優しさは、無償の愛に通じるものかもしれないけれど。
これらは、互いが互いを尊重し合える間だけなのかもしれない。
線を引く事も、優しさだろう。
相手を思いやる事も、優しさだろう。
間違いを指摘する事も、優しさだろう。
色んな形をしている優しさを、これからも探していく。