そらめ

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12/21/2025, 2:13:41 PM

君を好きだなと思う瞬間が、何度も何度も、何度もあった。
それら一つひとつは、ちいさな、本当にちいさなものだった。
だけど、気づいたら、もう戻れないところまで来ていた。


降り積もる想い

12/19/2025, 10:48:47 AM

あたたかい手のひら。
細くてかたい指。
爪の感触が好きで、何度も撫でる。
パズルのように組み合わせた指。
指の間にかかる圧力が心地良い。 

君がくれる、大好きな贈り物。




「手のひらの贈り物」

12/18/2025, 11:03:12 PM

心の片隅で、本当の優しさを信じる。

心の片隅で、純粋な優しさを疑う。

心の片隅で、世界を憎悪する。

心の片隅で、あいつに嫌なことがありますようにと祈る。

心の片隅で、もう会うこともないあの子の幸せを祈る。

心の片隅で、黒いしあわせを抱いて泣く。

心の片隅で、もう二度と味わえない空気を吸う。

心の片隅で、眠っている原石に布団をかける。

心の片隅で、今日がはじまったと嘆く。

心の片隅で、今日がはじまったと歓喜する。

心の片隅で、誰かのしあわせを願う。

心の片隅で、

12/10/2025, 11:08:08 PM

冬になると、思い出すことがある。

小さい頃。
これくらいの季節になると、大抵は足が氷のように冷えていた。
冷たいフローリングをぺたぺたと、おてんばに駆けずり回っていたからだろうか。
単に冷え性だったからだろうか。
そんな状態で布団に入ると、同じ布団で寝ている母に「つっめた!!!」とよく言われたものだ。
けれども氷のような私の足を、母は自分の足をくっつけてあたためてくれた。
当時はあったかいなぁ、程度にしか感じていなかったが、今になったら分かる。

それがどれだけ、あたたかなことか。



ぬくもりの記憶

12/10/2025, 4:22:25 AM

寒い。
昼休み、しんとした別棟の教室で、一人お弁当を食べる。やはり母の作る飯はうまい。
コートを着てはいるが、指や首の隙間から冷気が押し寄せてくる。小刻みに震えが来る。みじめだ。

全部、自分のせいなのだけども。
友達を作ることも、自分を誇ることもできない、半端者の自分のせいなのだけども。

けれど、自分の人生を楽しくするのも、つまらなくするのも、全部自分だから。
変わってみせる。
絶対こんな自分、変えてみせる。
楽しい人生に、してみせる。
そう決心して、私はハンバーグを頬張った。

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