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12/26/2025, 9:04:13 AM

祈りを捧げて

「今日も1日、楽しく過ごせますように」
手を組み、目を閉じると願いを唱える。
「よし、行くか」
願いを唱えた後、仕事に向かうのが僕の日課だった。
「今日もキミが笑顔で過ごせるといいな」
仕事の都合で海外にいる僕。
恋人のキミと離れてしまうことを心配したけれど
「私は大丈夫。仕事、頑張って来て」
と言われてしまえば
「うん。なるべく早く帰るね」
と、言うしかない。
「仕事、頑張ろう」
淋しい気持ちを心にしまい、毎日祈りを捧げて、キミのことを想うのだった。

12/25/2025, 9:19:03 AM

揺れるキャンドル 遠い日のぬくもり です


揺れるキャンドル

「クリスマス、何かしたいことある?」
「えっとね…」

「よし、できた」
あの日聞いた、キミがクリスマスにしたいことを叶えるため、イブの今日、仕事を早めに切り上げて仕上げをしていた。
「喜んでくれるといいな」
準備ができ、そわそわする気持ちを落ち着かせるためコーヒーを飲みながらキミが来るのを待っていると
「お邪魔します」
玄関の扉が開く。そして
「すごい、キレイ」
リビングに入って来たキミは、部屋の様子に笑顔を見せる。
「良かった。上手くできたみたいだね」
喜んでもらえるか不安だったけど、キミの笑顔にホッとする。
「願いを叶えてくれてありがとう」
キミがクリスマスにしたいこと。それは、俺の部屋でキャンドルナイトをすること。その願いを叶えるため、自分なりに部屋をキャンドルで飾ってみた。
「喜んでもらえて良かった。さ、お腹すいたでしょ。ケーキ用意してあるから食べよう」
キミを、キャンドルをハートの形に置いたテーブルに促し、冷蔵庫から持ってきた小さなホールケーキを、ハートの中に置く。
「わぁ、これもステキ」
キミが写真を撮ったあと、ケーキを2人で食べ始める。
「美味しいね」
「ああ、美味いね」
揺れるキャンドルの優しい光に包まれながら、思い出に残るクリスマスを過ごしたのでした。


遠い日のぬくもり

「あと、どれくらいしたら…」
あなたが海外に出向してから1ヶ月。
「クリスマスまでには戻って来るよ」
そう言って笑顔で出かけて行ったけど、1ヶ月経った今も、あなたは帰って来ない。
「今日はクリスマスなのに…淋しいよ」
出かける前、あなたが抱きしめてくれたそのぬくもりは、遠い日のぬくもりとして、思い出になってしまっている。
「早く帰って来て」
電気も点けていない暗い部屋で泣く私。
その私の前に、プレゼントを持ったあなたが現れたのは、数分後のことだった。

12/23/2025, 9:40:49 AM

光の回廊

「楽しみだね。早く、順番来ないかな」
キミと並んでいるのは、クリスマスマーケットの中にある、イルミネーションで彩られた大きなツリーを背に、写真を撮ってもらえるスポット。
多くのカップルが、ツリーへと続く光の回廊を少しずつ進んでいた。
「そうだね。俺、ツリーを間近で見たことないから、見るのが楽しみだわ」
にこにこ笑うキミに微笑むと
「ツリーも楽しみだけど、私はあなたと写真を撮れるのがうれしいよ」
そう言って、キミは俺の手をそっと握ると俺を見上げる。
「これからも、あなたとたくさんの写真と思い出を増やしていきたいな」
「うん。増やしていこう」
ふわりと笑うキミが愛しくて、人が多いにもかかわらず、キミの髪にキスしたのだった。

12/22/2025, 6:24:26 AM

手のひらの贈り物 時を結ぶリボン 降り積もる想い です

手のひらの贈り物

星が煌めくクリスマス・イブの夜。
キミと2人、クリスマスソングが流れ、イルミネーションが輝くクリスマスマーケットに来ていた。
「ホットワイン、美味しいね」
「このチキンも美味いよ」
店で買った物を食べ、大きなツリーの前で写真を撮る。
「帰ろうか」
クリスマスマーケットを堪能し、帰ろうと促すと
「ちょっと待って」
キミはバッグから何かを取り出し
「メリークリスマス」
それを手のひらに乗せ、僕に差し出す。
「ありがとう」
キミからそれを受け取ると、コートのポケットに入れておいたキミへのプレゼント。それを
「メリークリスマス」
キミと同じようにキミに差し出した。
「ありがとう」
2人で微笑み、その場を後にする。
「どうしてツリーの前で、プレゼントをくれたの?
本当なら、キミを家に送った後、プレゼントを渡そうと思っていたんだけど」
帰りの車の中で、キミに聞いてみると
「あのツリーの前でプレゼントを贈り合うと、これからも幸せに過ごせる。ってジンクスを聞いたの。だから、あの場でプレゼントを贈ってもらえて、気持ちが通じ合ってうれしかった」
キミは幸せそうに笑う。
「そうなんだ。僕もうれしいよ」
キミからもらった、手のひらの贈り物。
特別な想いが込められたプレゼントに、僕の胸は高鳴るのだった。


時を結ぶリボン

過去から今へ、時を結ぶリボン。
そのリボンを辿り、着いた先が大好きなキミの元なら、僕は最高に幸せだろうな。
そうなるためにも、キミに好きになってもらえるように、頑張ろうと思うのだった。


降り積もる想い

キミに会うたびに、降り積もる想い。
会えば会うほど、キミへの好きが大きくなっていく。
このまま想い続けたら、僕の心はどうなっちゃうんだろう?
風船みたいに膨らみ続けて、割れちゃうのかな。
そうならないうちに、キミへの想いを伝えなきゃ。
そう思うのだった。

12/19/2025, 9:01:08 AM

心の片隅で

ずっとずっと心の片隅で、僕を支えているキミの言葉。
「大丈夫、あなたならできるよ。だから、怖がらずに自分の信じた道を歩いて」
進路に悩んでいたとき、キミがくれた言葉。
その言葉を胸に、自分なら大丈夫だと言い聞かせて歩いてきた。
それでも、信じた道を歩いた結果、挫折したことも、涙を流したこともある。
そんなときは、自分なら大丈夫、できる。と強く信じて立ち上がった。
今の僕を作ってくれたのはキミ。キミがいたからこそ、今の僕がいる。
キミには、長らく会えていないし、連絡も取っていない。
キミに会えたとき、 胸を張って会えるように、今日も僕は前を向いて歩いて行く。

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