「手のひらの贈り物」
家に来たばかりの頃の君は、小さくて手のひらに納まる位だった。
まだニャーとは鳴けず、ミャウミャウ言うのがやっとだった。
生まれて数日しか経ってないのに、お母さん猫は側に居なくて、台風のなか母が鳴き声を聞いて探し回って拾ってきた。
雨に濡れて、ガリガリに痩せて。
夜中だったから翌日に病院に連れて行こうと思ったけど、翌日までもつのかもわからなかった。
そして翌日受診して、栄養不良があるから頻繁にミルクやりが必要で。
職場に頼みこんで(ムリなら辞める、と半分脅して?)、仕事中は職場の休憩室でミルクをあげてた。
危ない時を超えて状態も落ち着いて、それでも君は小さくて、壊れそうで。
でも、とても可愛くて、愛おしくて、尊くて。
神様からの贈り物だと思ったよ?
そこから15年程、君は側に居てくれたね。
いつも君に癒された。
君のご飯代を稼ごうと思ったら仕事も頑張れた。
君に沢山の事を教わったよ?
有難う。本当に有難う。
君を喪って、辛くて、悲しくて。
保護猫をお迎えしようかとも思ったけど、新しい子を迎える勇気がなかなか出なくて。
でも、最近やっと又新しい子達をお迎えした。
一匹でも救えるなら、それでいいと思った。
きっと、君も、この子達も、みんな神様からの贈り物。
側に居ても、居なくても、この思いを大事にしていきたい。
「心の片隅で」
毎日大きな不満もなく、平凡で、でも平穏な日々を過ごしている。
可もなく不可もなく、でもこれが幸せって言う事なんだな、と思える毎日。
きっともう一度人生を選べるなら、又この人生を選ぶだろうと思える程の、人生。
でも、いつも心の片隅にはあの人が居る。
常に思い出している訳じゃない。
やり直したい訳でもない。
ただ、いつも私の心の一部はあの人に持って行かれたままで。
きっと、この先も私はあの人を心の片隅に宿したまま、心の片隅であの人を想いながら生きて行くのだと思う。
きっと一生、あの人を忘れる事はないと思う。
「雪の静寂」
しんしんと降り積もる雪が、全ての音を吸収してゆく。
お願いだから、私の慟哭も、嘆きも、全てを吸収して。
誰にも聞かれたくないの。
この雪に紛れて、私の涙も隠してよ。
「君が見た夢」
君が見た夢を叶える手伝いを、僕にさせてくれないだろうか?
君が願った事ならきっと、人として正しい事だと思う。
君が見た夢ならきっと、美しい、生きとし生けるもの全てに優しい世界だと思う。
君の望みはきっと、利己的ではなく、かと言ってただ利他的でもなく、少しでも正しい世界に近づける様な望みだと思う。
僕の力なんてホントに微々たるものだし、何の足しにもならないかもしれない。
でも、少しでも君の夢に近づけるなら。
少しでも、君の力になれるなら。
僕に君を手伝わせて欲しい。
「明日への光」
希望の見えない毎日の中で、貴方だけが私の希望であり、明日への光でした。
貴方が居たから、生きて来られた。
貴方が居たから、頑張れた。
心から、有難う。
いつか、貴方に見合う私になれる日まで、私は走り続けます。
そしていつか、貴方に追いついてみせる。
大好きです。