27(ツナ)

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2/20/2026, 11:20:28 AM

同情

これはただの同情だ。
女も男も好きになりきれなくて中途半端で。
"好き"って何なのかわからなくなって、知りたくて、手当り次第に色んなやつと遊んだ。

みんな「好き」だと言ってくれるが俺は返事ができなかった。そんな時に出会った。
そいつは今までの子達と違って俺を慰めたり優しくしたりしなかった。
ただひたすら、俺を軽蔑して見下してゴミみたいに扱った。
けど、それが俺に本物の「好き」という感情を芽生えさせた。

俺はそいつに何度も何度も、その感情をぶつけたが「俺は嫌い」だと一瞥された。
酒を飲んだ日、そいつに少し隙ができた時に俺は感情をぶつけた。
「お前のこと好きだ。…本気なんだ。どうしようもなく好き。好き、好き、好き。」
いつもなら足蹴にされるのに、真剣な顔して俺を見つめてきた。
「…はぁ。……あんまり好き好き言ってると効果が薄れるぞ?本当に伝えたい時だけ言え。」
「え?」
俺の顔を鷲掴みにすると軽く唇を重ねた。
「好きだ。…って、こういう風にな。わかったか?」
これは、同情。ただの同情のキスだ。



2/19/2026, 10:57:41 AM

枯葉

あんな男を好きになったばかりに、私の人生は地に堕ちた。いや、あいつと同じ所に堕とされたんだ。

無害な顔して近づいて気づいた時には私の心の奥の深いところまで入ってきた。
「僕と君は似ている」なんて優しく囁いて。
私の全てを作り替えて、抜け出せない奈落の底へ堕として。

堕ちた先で、私の心は食い尽くされた。
まるで落ち葉が虫に喰われて枯葉になるように。
それでも、私は辞められなかった。
彼は絶対に手を出してはいけない麻薬だったんだ。

2/18/2026, 10:40:01 AM

今日にさよなら

ある人が言っていた。
「明日死ぬかもしれないから、今日という1日は最後の最後まで楽しく過ごしたいんだ。」

何となくその言葉がずっと胸にあって、次第に自分も同じ心持ちで過ごすようになった。
決して死にたいわけじゃない、けれど常に死というものを意識した。
そして、"今、生きている"という事実をより大事に思うようになった。

今日も充実した1日を送れた。
満足して布団に入り目を閉じる。
「さようなら。」
僕は1日生き抜いた今日に別れを告げる。

2/17/2026, 10:47:32 AM

お気に入り

この世に生まれて、お気に入りを何個見つけた?
お気に入りの洋服。
お気に入りの歌。
お気に入りの映画。
お気に入りの食べ物。
お気に入りの場所。

ただ好きになるのは簡単だけど、自分にとって特別な物になるのはそう簡単なことじゃない。
生きているうちにどれくらいお気に入りと出会えるだろうか?


2/16/2026, 11:07:54 AM

誰よりも 

初恋を覚えているだろか?
僕は忘れることはない。
誰かに恋に落ちて付き合って別れて、人並みに恋愛は経験してきた。
なんだかんだ落ち着いて結婚をして、子供も持てて、色々あったが満たされた人生だった。

そして今際の際。
最期の最期で思い出したのは、決して結ばれることはなかったけれど一番情熱的な恋をした初恋の人だった。
他の人に恋に落ちても、家族を持っても、誰よりも愛していた。
誰よりも。

こんな感情、早く忘れなければいけなかったのに僕は妻をこの腕に抱いている時も、尊い我が子を抱いている時でさえ。
初恋のあなたを想っていたんだ。
誰よりも。
愚かだと笑ってくれ。
でも、初めて恋を知った、あなたとのたった数ヶ月は僕の人生に深く深く刻まれてしまったんだ。

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