小さな命
掌にのるほど
かすかな重みが
世界の形を変えていく
風より軽く
光よりやわらかく
それでも確かに息づくもの
泣き声ひとつで
部屋の空気があたたまり
まぶたの震えで
未来がひらいていく
守りたいと願う心が
こんなにも静かに
強くなるなんて
誰が想像しただろう
小さな命よ
どうか今日も
あなたの歩幅で
世界を受け取ってほしい
その一歩が
誰かの希望になる
そんな奇跡を
そっと抱きしめながら
眞白あげは
love you
言葉にすれば
たった四文字のはずなのに
胸の奥では
静かに波紋が広がっていく
あなたを思うたび
世界の色が少しだけ変わる
朝の光はやわらかく
夜の影はこわくなくなる
「LOVE you」
その響きは
大声で叫ぶものじゃなくて
そっと手のひらに置くような
あたたかさを持っている
あなたが笑えば
私の一日が明るくなり
あなたが沈めば
胸のどこかがきゅっとなる
好きとか
恋とか
愛とか
どれも少し違って
どれも少し正しい
ただひとつ確かなのは
あなたを思う気持ちが
今日も静かに
私を前へ連れていくということ
眞白あげは
太陽のような
ひとりきりの朝に
そっと差し込む光がある
まだ眠る世界の端で
確かに息づく、あたたかさ
誰かを照らそうと
声高に叫ぶわけじゃない
ただそこに在るだけで
影をやわらげる力になる
泣きはらした夜のあと
ふと顔を上げたとき
胸の奥で小さく灯る
あの希望の色に似ている
太陽のような人は
燃え盛る炎ではなく
静かに、確かに
世界を明るくしていく
その光は
誰かのために無理に輝くのではなく
自分の歩幅で
自分の温度で
ただ、まっすぐに広がっていく
そして気づけば
照らされた誰かが
また別の誰かの
朝をつくっている
眞白あげは
0からの
何も持たずに立った場所は
誰の地図にも載っていない
風だけが通り過ぎる
静かな始まりの点だった
0からの一歩は
音もなく
けれど確かに
世界を揺らした
誰も見ていない夜に
積み上げた小さな光が
やがて朝を連れてくる
0は空っぽじゃない
未来が入る余白だ
名前のない希望が
息を潜めて待っている
だから今日も進む
昨日の続きを捨ててもいい
0からの道は
いつだって
自分の手で描けるから
眞白あげは
同情
あなたの影が
いつもより長く伸びていることに
気づいてしまった夕方
私はそっと歩幅を合わせた
言葉は要らない
胸の奥で沈んだ石の重さは
触れれば崩れてしまいそうで
触れなければ届かないままで
ただ、
あなたの痛みが
あなた一人のものだと
決めつけたくなかっただけ
寄り添うことは
救うことじゃない
けれど
孤独の形を
二人で見つめ直すことなら
できる気がした
眞白あげは