枯葉
「どんな葉でも最後は枯れてしまうのに。」
それはどんなに綺麗だろうと人々に記憶されようと変わる事は無い。美しかった頃を今の朽ちた自身が人々に踏まれても葉が大地の養分となるその日まで想い続けて居るのであろう。
「でもそれは葉だけでは無く全ての生命に言える事だ。」
もちろん、人間も。生きると言うのはそう言う事なのだ。始まりがあるのだ。終わりが無いというのは可笑しい事だと思う。それでも、
「終わりがあるから美しいんだ。いつまでも続く物じゃないからそこにも尊さを感じているんだよ。」
死ぬのが怖くないかと言われるとそう言う訳では無いがみんないつかは死ぬのだから早いか遅いかの違いだろう。
「結局は何時も生きている者の方が死について怖がり、死んでからの方が死を体験したからこそ生きている者よりかは怖がらないのかも知れないね。
今日にさよなら
みんなと別れて一人になると途端に不安になる。誰かと居ないと私が薄れていつか消えてしまうんじゃ無いか、なんて考えずにはいられない。一人というものが小さい頃から嫌いだ。夜なんて来なければ良いと思った事もあった。それでも今日は良い日だった、普通だったと一日を振り返って明日に期待して、幸せな気分で寝るのが好きなのだ。だから明日を迎える為にも
「今日、さよなら」
お気に入り
「偶には他の食べようとかならないの?」
「え?こんなに美味しいのに?」
何時もの様にお気に入りのお店でお気に入りの物を頼んだ。すると隣に座る彼女が不満そうだったので聞いてみるとこう言われた。何故なんだ。
「だってさ?飽きちゃうかも知れないじゃん、もったいないよ。」
「飽きたりしないよ。って言うか莉乃だって好きなの頼んでるだろ。」
「私はゆー君より色んな物頼んでるしいーの!」
彼女は膨れて言った後、それにね、と諭すかの様に優しく話し出した。
「時にはチャレンジだって必要だよ?人生と一緒。好きな物だった〜ってなるかも知れないし嫌いかも〜ってなるかもだけどそれも良い思い出でしょ?ねっ!私とお気に入りを探そうよ。」
俺はチャレンジが苦手だ。なんで態々わからない物を食べるのか。意味が分からなかった。
今なら分かる気がする。確かにな。莉乃の言う通りだった。もうお前はいない。けど莉乃の言った事を全部やってみようって思えたんだ。遅過ぎるけど。お前の見た事、考えた事を試したいと思ったから。お前は空から見守ってくれてるのかな。
誰よりも
今年もこの時期が来た。私はこの時期が余り好きではない。何故なら田舎のおばあちゃん家に三日程泊まるからだ。アニメで見るような田舎なのに面白い事なんか何もない。今回もきっと変わらない。
次の日〜
朝早くに目覚めてしまった。家も暇だしとりあえず散歩でもしてみよう。アニメで見る様な田舎なんだし絵描く時の参考にでもしてみようかな。歩くのは疲れるけど運動不足だったしね。
何となくだけど川の方に来た。近くには森があるけど入らなければ良いでしょ。
「あーこれでも無い!丁度良い所無いかなあ。」
「、、、どうしたの?」
川の方を見ると男の子がいた。見るからに怪しいけど気になってつい声を掛けてしまった。
「今ね、風景を描きたくって丁度良い所探してんの!」
話を聞くと同じく絵を描くのが好きで、好きなアニメや小説の傾向も似ていた。そんな彼、颯太君は病気で余り外に出られないお母さんの為に綺麗な風景を探しているらしい。
「あっ」
「どうしたの?」
「ごめん!もうすぐ朝ごはんかも!」
「そっか。ならさ、その後も時間あれば一緒にここに来て話そ。」
「良いよ!どうせならスマホで連絡先交換しよ。スマホ今持ってる?」
「持ってるよ!ほら。」
話をするのが楽しくて時間はあっという間だった。このまま別れるのが何だか惜しくて交換先を交換してから別れた。食事中も気が気じゃなかった。
2日後〜
後もうすぐでこの生活は終わる。今までが嘘の様に名残惜しい。颯太と最も一緒に絵を描きたかった。一緒に笑ったり価値を共有したかった。こんなに別れって辛い物だったんだね。
きっと貴方は私の中で誰よりも大切な人です。どうせ伝わら無くともせめて伝えたくって
「明日は晴れますか?
「どうしたの?急に敬語なんてさ。でも、そうだね。明日は間違いなく晴れでしょうね。」
その言葉に驚いていたのに更に驚く事が待っていた。
「君の為に絵を描いてきたんだ。ハナミズキっていう花でね。」
「ーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「今日の月も綺麗ですよ。これからよろしくね!」
今、きっと私は誰よりも幸せです!!
『私事ですみません!ナヅナです!ちょっとこのお題好きすぎて何回か書くかもしれません!以上です。何時も長いのに最後まで見てくださる皆様、ハートをくれる皆様、お気に入りに登録してくださっている皆様、本当にありがとうございます!今度こそ以上です!それでは!!』
10年後の私から届いた手紙
何時も通りの毎日が変わったきっかけは一通の手紙でした。手紙には主に後悔の手紙が綴られていた。今ある悩みについてこうすれば良かったとか。最初は冗談半分で読んでいたのに目が釘付けになって話せなかった。誰にも言っていない事も書いてあった。
それからはその未来を変える為に努力をした。けれども努力して悩みが消えた時、私に出てきたのは更なる悩み。2回に分けて送られてきた手紙には10年後の私からの解決策はもう無い。不安だった。何をすれば良いのか分からなくなった。
しばらくしてから10年前の私に手紙を書こうと思った。何かが変わるとは思えなかったがそれでも書きたいと思ってしまった。思えばあの手紙は変わっていた。一回目の手紙でも書いてあった事が二回目でも書いてあった。そんな手紙でも縋りたくなってしまうのは私の弱さだろう。
書き終わった時に残ったのは虚しさだった。私の人生何だったんだろうって何だか悲しくて一時の感情で死のうと思った。
もうすぐ私は死ぬけれど、もしあの手紙が届いたのなら良いな。
「あれ?こんな手紙何てあったけ?えーっと、10年前の私へ?悪戯かな、まぁとりあえず読んで見よっと。丁度退屈してたんだよね!」