たーくん。

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12/18/2025, 10:07:19 PM

あなたの心の片隅には、なにがありますか?
私は、恋心があります。
前へ出ないように押し込んでいたけど……。
彼の姿を見るたび、声を聞くたびに、どんどん恋心が膨らんで、心が恋心で埋まってしまう。
ある日、彼が普段何しているか気になって、隠れながら後をついて行った。
「ごめんごめん待った?」
「ううん。今来たところだよっ」
彼は、笑顔で楽しそうに女性と話していた。
多分、デート……だと思う。
膨らんでいた恋心は、風船の空気が抜けるように縮んでいった。

12/17/2025, 10:15:29 PM

昨夜から朝まで雪が降り、真っ白になった外の世界。
まさかこんなに雪が降るとは……。
いつも通勤で乗っている電車は動いておらず、会社に電話して休みにしてもらった。
他の交通機関も雪で動いてなくて、ほとんどの社員が会社を休むらしい。
まぁ、こんなに積もってたらどうしようもないよな。
会社に電話したあと、もう一度窓を開けて外を見る。
真っ白で、いつも見ている光景とは違い、別の世界を見ているみたいだ。
外は誰も歩いてなくて、物音もなくシーンとしている。
まるでこの世界に俺一人だけになってしまったかのような感覚。
……おっと、せっかく今日は休みになったのに、これじゃ気分が下がってしまう。
外の世界に別れを告げ、窓を閉める。
部屋の電気を点けて明るしくし、今日は何をして過ごすか考えながら、気持ちも明るくしてパジャマから服へ着替えた。

12/16/2025, 10:06:44 PM

ピンクに包まれているなんともいえない世界。
彼女がどんな夢を見ているのか気になり、人の夢に入ることが出来る"ユメハイール"を開発して、早速入ってみたが……ピンク一色でなんてやらしいんだ。
だが、そう思ったのは一瞬だけだった。
ピンクの世界で、全裸おじさんが一人で踊っている。
……なんだこれ。
そういえば、彼女はおじさんが好きって言っていた。
「俺はおじさんじゃないのに、なんで告白をOKしてくれたんだ?」と聞くと、「これからおじさんになっていく姿を見たいからだよ」とよく分からない回答をされたことを思い出す。
その時は彼女が出来て嬉しかったから気にもしなかったけど、今思うと少し変だな……。
俺が歳をとって、おじさんになったら、こんな風に踊らされるのだろうか?
「そこの坊や。一緒に踊りましょ」
しかもこの全裸おじさん、オネェ口調だし。
彼女の夢なんか覗かなければよかったな……。
誘いを断るのは申し訳ないから、少しだけ全裸おじさんと一緒に踊ってやった。

「昨日ね。君が楽しそうに踊ってる夢を見たよ」
次の日、彼女から俺の夢を見たと言われて、ハッとする。
どうせなら、もっと別のことをすればよかったと後悔した。

12/15/2025, 10:02:09 PM

一歩先に突然現れたスポットライト。
入ろうするとライトは消え、また一歩先に現れる。
いつの日か、スポットライトの中に入ることが出来るのだろうか?
人生のスポットライトを浴びるために、毎日ライトと追いかけっこをしている。

12/14/2025, 10:06:49 PM

夜空で光り輝く星達。
身体が弱かった彼女は、先日亡くなって星になった。
『私、多分あなたより早く死ぬと思うの。もし、あなたより早く死んだら……星になって、あなたのこと見守ってるから』
星空を見ながら冗談混じりで言っていた彼女。
いや、今思えば冗談ではなかったのだろう。
見守ってる……か。
夜空には、無数の星達が光り輝いている。
きっと、この中に彼女がいるに違いない。
俺は星になった彼女に向かって、"ここにいるよ"と大きく手を振った。

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