「これが消えたら寝ようかな。」
水面のように揺れていた。
少し赤く、見えていた。
見えたものは同じでも、
思う気持ちは違っていた。
幾度、すれ違った感覚を見送っただろう。
擦り切れてなくなる前に、
ただ、腹を据えて話してみよう。
半刻と過ぎ、すれ違いは終わった。
ポッカリ空いた心の穴は、
もう何も映さなかった。
蝋燭は消えていた。
意識が浮かび瞳が光を映す最中、
自分が光に包まれていることに気付く。
長いこと暗闇に身を置いていたらしい。
数度、眩しさに耐えながら瞬きをした。
今、私は知らない道を歩いている。
足元を照らす光がうっすら黄色を帯びながら、
微かな不安をさらってくれる。
俯きながら、自分は
自分は価値があるのか、と
死にそうな目で、思考を垂れ流していてた。
記憶は無情に過去を見せ、
過去は非情に自分を見せる。
いつもと変わらずにあればいいと、
何度、そうしようと思っただろう。
そうすればいいと、
何度、叫ばれたんだろう
足を止めた。
いつの間にか端に辿り着いてしまった。
呆然と立ち尽くした、
この先は、
暗く、未知数で、醜く恐ろしいものが
あるかもしれない。
そう考えて振り返った。
そこで終わった、終わってしまった。
光の回廊は続く。
己の醜さが、
光に照らされ色褪せるまで、
無情にも、続いてゆく。
それは
優しく、残酷で、
醜くも、美しい、
過去からの救済であった。
鈍く光るものを見た。
それは昨日、ひとつを諦めた自分だった。
明日やろう、そう言って目を閉じていた。
今まで幾度も見た光景、
後悔の念が渦巻く深層心理、
どうしようも無いと思ってしまうけど、
逃避をひとつ減らせば終わる後悔だと、
明日の私は知っている。
そうして私は目を閉じた。
明日を信じて目を閉じた。
昨日の自分に伝わるといいなぁ。
一旦、一呼吸入れたくなる時。
「モニタリング」って番組、
かなり苦手なんだ、大袈裟すぎるっていうか。
ヤラセって疑ってるわけじゃないんだけど、
散々漫画とかでやった手法を、
捻りもしないでそのままやってるのが、
俗に言う共感性羞恥を誘発したりして。
それがさ、行きつけの酒場で良く流れてるから、
一呼吸入れないと、
いたたまれなくなるって感じ。
ちょっと嫌な感じの心の深呼吸。
夢日記を書いています。
いえ、そういうものではなく......
......そうですね、文字通りでございます。
その夢日記なのですが、
先日の夢の内容がとても特徴的たったので
今こうして、お話している次第でございます。