『0からの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『0からの人間の作り方』
1.骨格を用意します。
市販の標準フレームで構いません。個性は後から付与できます。
2.筋繊維を編み込みます。
過度に強化しないでください。人間らしい脆弱性が必要です。
3.感覚器を接続します。
神経プラグの損傷が無いことを十分に確認してから行いましょう。
痛覚は必ず有効化してください。学習効率に関わります。
4.記憶領域を空のまま封印します。
初期記憶を入れてはいけません。人格の自律形成を阻害する可能性があります。
5.完成です。
お好みで皮膚や体毛等の装飾を行いましょう。
*補足*
人間は自らを「自然発生した存在」だと認識しますが、仕様です。
特種用途でない場合は、お近くにあるコウノトリ運輸窓口への寄贈が推奨されます。
生命省の許可及び人命神(正式名称:生物取扱管理者第194001類)の資格を有する者のみ、完成品を理想設計個体として認定し、天使養育機関への移送を許可されます。
その他、ご不明な点等ある方は、生命省相談センターまで。
〈『生命省/生体設計手順』より〉
「はっ」
意識が戻った。
意識が戻ったということは、今までなかったのだろう。
キョロキョロとあたりを見回せば、知らない天井に知らない部屋だった。
首が回らず部屋の様子は伺いしれぬが、怪我をしているのか体が動かないことはわかった。
その内誰かが来て、俺を抱き上げる。
抱き上げる?成人男性をひょいと両手で抱き上げた細身の女性は笑顔で俺の名前らしきものを声かけてきた。
浴室のような場所に連れて行かれ、大きな鏡に映ったのは、『赤ん坊の姿で抱き上げられる俺』だった。
(なんだこれは?あれが俺なのか?いやでも俺だと認識しているな。どういうことだ?)
ずきっと頭痛がして脳内に映像が浮かんだ。
それは車に轢かれる生前の姿の俺。
(もしかして、輪廻転生したのか?これは噂の転生物ってやつか?)
少し期待に胸躍らせたが、今の姿を思い出してげんなりしてしまった。
(転生したはいいが、赤ん坊からのリスタートなんだな……)
2/21『0からの』
『マッチ売りの少女』
『人魚姫』
『シンデレラ』
私はそういった童話が苦手だ。
マッチ売りの少女や人魚姫は悲しい終わりになってしまう。
シンデレラはハッピーエンドにはなるが、それまでがいただけない。
一番苦手なのは、彼女たちを「可哀想」だと思う自分自身だった。
「可哀想」なんて、温かいところでぬくぬくとしていられるから、出てくる言葉だ。
彼女たちを「同情」するなんて、懸命に生きた証を侮辱することに他ならないのか。
2/20『同情』
木枯らしが吹く頃、足元でくしゃっと鳴るそれ。
私はそれが大嫌いだった。
踏んでしまったら、革靴でぐりぐりと踏みつけにするくらいには。
何か大切なものが崩れてしまうような音がするのだ、枯葉の音は。
2/19『枯葉』
一日が終わる前の5分番組。
「明日が来る」のをお知らせする低い声。
時計の針が進むごとに終わる今日。
テレビの中の短針と長針が重なり合うと新たな「今日」を迎える。
私はその3秒間が地味に好きだ。
2/18『今日にさよなら』
3歳の子が泣き止まない。
どうしてだろうと頭を捻らせた。
おやつはあげた。お腹は満たされている。
眠いのは眠いのだろう。だが、全然寝てくれない。
とうにお昼寝の時間なのに、駄々をこねて眠ってくれない。
何故だろうと首を傾げていると、ふと外に干していた洗濯物に目がついた。
もしや、と思いピンクのタオルケットを取り込み子どもに渡すと、
「すー、すー」
今まで泣き叫んでいたのが嘘のように泣き止んだ。そして寝た。
(な、これだったのかー!)
子どものお気に入りのピンクのタオルケット。
子どもはいつも寝る時にこれを身体に巻き付けていた。
(このくらいの歳でも「お気に入り」ってあるんだな)
2/17『お気に入り』
「0からの」
いっせーのーで、0からのスタートを切ろう。
次も、その次も0かもしれないけれど、それでもいいか?
返事はいらない。お前とならどこへだって走っていける。
自分も他人も信用できないタチだけど、少しだけ預けてみてもいいと思える人。0からでもそれ以下でも辛くない、唯一の人。
それでもお前の光に目が眩んだ時は、どうか置いていってほしいと思う。でも、お前はどうせ隣で笑ってくれるんだろうな、とも思う。
0なんて数字を、お前はきっと気にしないだろうから。
それかきっと、暖かく包んでしまうんだろうから。
柔らかな日差しを感じ、目を開けた。
見上げれば、青空がどこまでも広がっている。高く昇った陽が、遠くまで明るく照らしていた。
とても静かだ。生き物の気配はここにはない。
苦笑して、戯れに枝を揺らした。葉がすべて落ち枯れた枝は軋んだ音を立てるばかりで、寂しさだけが募っていく。
慰めるような柔らかな風が幹を撫でるが、積み重なる思いは溶けそうにない。
「寂しいな」
誰にでもなく呟いた。
ここには何もない。何もかもが流され燃えて、無くなってしまった。
自分もそろそろ消えるのだろう。枯れた枝にはもう、新しい芽が出ることはない。
結局待ち人は来なかった。約束をしてはいたものの、すでに何十年も前のこと。元より帰れぬ覚悟で出征したのを知っている。残される自分を憐れんだ言葉だったのだろう。
「酷い男だ」
思わず恨み言めいた言葉が口をついて出る。
彼の前にも自分に優しくしてくれた人間がいた。色々な話を聞かせてくれ、笛を教えてくれた人間は、ある日を境に姿を消し二度と戻ってくることはなかった。
悲しくはあったが、すぐに諦めもついた。木と違い、人間の生は短い。その貴重な時間を自分に割いてくれたのだと思えば、逆に感謝の念すら抱いた。
「本当に、酷い男だった」
何も言わず消えた人間と待ち人を比べ、酷いと繰り返す。
彼も何も言わずに去ってくれればよかったのだ。そうすればこうしていつまでも約束にしがみつき、終わりの刻《とき》を見誤ることはなかったというのに。
そうは思うものの、不思議と彼と出会ったことを後悔していない。難儀なものだと思いながら、笑みを浮かべ目を閉じる。
何も聞こえない。ただ優しい風が幹や枝を撫でていく。日差しが遠ざかり、深く暗い場所へと落ちていく感覚に身を委ねる。
誰かの声が聞こえた気がして、最後まで約束を忘れられない自分に呆れながら笑った。
「また、こんな所で寝ていたのか」
揺り起こされて、目が覚めた。
「少しは暖かくなってきたとはいえ風は冷たいし、陽が暮れれば一気に寒さが強くなるんだぞ。昼寝をしたければ家の中にしろ」
呆れた顔をして彼は溜息を吐く。
気まずさに視線を逸らし、体を起こす。大丈夫だと伝えたいが、それを言ってしまえばさらに彼の機嫌が悪くなるのだろう。何度も繰り返したやり取りに、出かけた溜息を飲み込んだ。
「いい加減、人なんだって認識してくれ。百日紅だった頃とは違って、風邪を引いただけで大事に至ることもあるんだぞ」
「分かっている」
「分かっていないから、こうして何度も言っているんだ。ただでさえお前に気づかれないまま何十年もいたんだ。これ以上俺から離れようとしないでくれ」
そう言われてしまえば何も言えなくなってしまう。
彼はずっと側にいた。自分はひとりではなく彼と寄り添っていたというのに、積もる悲しみや寂しさに何も見えなくなってしまっていた。
「熱はないな。だが体が冷えている」
頬を包まれ、額を合わせて熱を測られる。気恥ずかしいが、同時に触れる温もりに安心する。
彼がいる。悲しみの代わりに積もる愛おしさに笑みが浮かぶ。手を引かれて立ち上がり、彼に肩を抱かれながら歩いていく。
「――頼みがある」
ふと思いついて彼を見た。立ち止まりこちらを見る彼に微笑んで、先程まで眠っていた場所を指さした。
「いつか、新しい木を植えたい」
ここはもう、静かな場所ではない。戦火により燃やされ、天災により流されてすべてをなくしても草木は芽吹き、生き物たちが営みを始めている。
去っていった人々も道を作り、家を建て、新しい街を作っていた。
無からの始まり。自分たちの新しい始まりに、新たな木を植えたかった。
「いつか、でいいのか?」
意地悪く彼が笑う。すべて分かっているのだと、風のように柔らかく髪を撫でる。
「酷い男だ」
視線を逸らし、呟いた。けれども頬が赤いことに、きっと彼は気づいているのだろう。
「お前よりは酷くない。何十年どんなに呼びかけても触れても気づかれず、勝手に約束を反故にされたと思い込まれて、愚痴を吐く姿を見続けているより可愛いものだろう?」
「そういう所が酷いと言っている」
口では勝てぬと、肩を叩く。声を上げて笑われ、赤い顔を隠すように叩いた肩に額を擦り付けた。
宥めるように髪に口付けられた。そのまま耳に唇を近づけ、囁く。
「俺たちが大人になって、結婚したら百日紅を植えよう。だからそれまで健やかにいてくれよ」
優しい声に、ただ頷く。
恥ずかしくとも幸せな約束に、強くしがみつきながら想いが滴となって溢れ落ちるのを感じていた。
海辺の街の外れに、一本の百日紅が植えられている。
古くからそこに根を張る百日紅は海水を浴び枯れて朽ちてしまったが、とある夫婦が新しく木を植えたのだ。
かつては誰もいないはずの夜中に笛の音が聞こえると恐れらた百日紅は、今では子供たちの集まる場として穏やかにそこに立っている。
笛の音はまだ聞こえる。
それは木を植えた夫婦が奏で、それを継いだ子供たちの旋律。
長い時の中で何度も失われ、それでも何度も零から始まるこの場所を、祝福するかのような響き。
子供たちが歌う。笛の音が空に解けていく。
終わり、そして始まる繰り返しを、百日紅は見届けていく。
20260221 『0からの』
勉強0(ノー勉)
学年末、やばい!!!!!!!!!
明日は午前用事あって、勉強できひん、、、、、
爆発します!!!
タイトル【0からの】
人生は0からのスタート
どんな家庭に産まれ
どんな両親に育てられるか
これだけでもスタートダッシュのスピードが違う
沢山の会社を持つ大富豪の元に産まれたと仮定しよう
20XX年ヒューマンによって地球のスイスに産み落とされた私は
産まれて直ぐに父から
「お前は俺が持つ会社の社長確定じゃ!」
私は驚くも冷静に返した
「たった今母から産まれたばっかりなのにそんな話は早いんやないですか?」
父は「確かにそうだな…すまなかった」
こうした大富豪の元だと良い人生は確保できそうだ
でもね。つまらなそう
人生なんて0から自分で探検するもんなんだ(っ ‘ᾥ’ c)クワッ
きっと
多分
知らんけど|)彡 サッ
「ねぇ。なんで怒ってるの?教えてよ」
平謝りしてくるあいつの顔を睨みつけてやる。
「おれ何かした?」
「…覚えてないんだろ」
「だからそれはごめんて。おれお前に何したの?」
「自分の胸に聞いてみろ」
「一緒に帰ったところまでは覚えてるんだよなー」
白々しく頭をぽりぽりかきながら空を見上げてポツリと呟く。
毎回毎回こいつはこうだ。
飲み会後は必ず記憶を失くす。
酒に飲まれる男なんてサイテーだ。
「ねぇ」
ずしりと肩に重みを感じた。
「怒んないでよー。謝るから教えて」
甘ったるい声を出しても教えるもんか。
無視してると懲りずにずっと絡みついてくる。
「じゃあさ、最初からやり直そー。一緒に帰ったところから!それならきっと思い出すよ」
「無理」
「なんでだよ!絶対思い出してみせるよ!!」
思い出したところでどうするって言うんだ。
お前がオレにキスしたなんて。
やり直したってまたどうせ忘れるそんなもの。
(0からの)
「0からの」
毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎
0からのスタート。
マイナスからかもしれない。
それでも
生きる。
何もかも失ったあの日
これから作り上げていく現実
悔しい 苦しい 悲しい 辛い
いろんな感情を飲み込んでいく
後悔?
そんなのはとっくに捨てた
手口も見えない暗闇
いつか、あの光の中へ
#0からの
⑨「0からの」
何でもかんでも1からやり直すとかみんな0からのスタートだ、なんて言うけれどみんなが同じ地点からのはいスタートな訳なくない?
障子からもれるやわらぐ陽射しを受けながら自問自答する。
今まで何においても突出した才能や能力がなくて平凡に、いやそれよりも下で日々の生活をしてきた。僕は無個性なままこれからも生きていくのだろうか。
家で育てている植物に日を当てるため庭を出て木製の小さな机のようなものの上に乗せていく。
先週まではツンと鼻が冷えるような冬の匂いがしていたのにここ最近の昼間は春の香りがする。
ほころび始めた梅の花はまだまだ蕾が多く、満開とは言えないがこれはこれで綺麗だと思い何となく1枚、スマートフォンで写真を撮る。
透き通る空気の中ただただ梅の花を見つめている。
ーーーーーーー
中々継続は難しいですが、書くことは楽しいですね。
今日もお疲れ様でした。
0からのスタートってことは
まだまだ伸びしろがあるってことだね
最高じゃない?
0からの
あの、私機種変更したんすけろ‼️
このアプリの引き継ぎ方分からなくて引き継げなくて🐸
0から始めるか、まだこのスマホでやるか迷ってます‼️
あとあの、0からっていうのがお題かと思っていたら、
0からの、だって、どうしようかと笑
あーー、この垢を振り返ってみましょうか…?((←
この垢はなんかよく分からずインストールして、
誰も見てくれないと思いつつ投稿してみました!
でももっと読みたい数が0から1になって、それだけで
満たされました(っ- ‸ - ς)
今となってはもっと読みたい数が1080♡超えていて
本当に感謝しかありません՞߹ - ߹՞
本当にいつもありがとうございます><
全部捨てて0から始めることができたら
どれだけいいだろうか
そう思うほどに
私の世界には不要なものが多すぎる
それでも全てを捨てないのは
あなたがこの世界にいるから
あなたは私を決して
世界の外へは出してくれない
だったらせめてさ
二人高いところに立って
あれはいらないこれもいらないって
指差しあって笑おうよ
"0からの"
耕して種を植えましょこの場所に
もういいかいの答え出るまで
0からの
「…今日はいつもより暖かいな」
いつもは車で出勤するのだが、車をメンテナンスに出しているため電車で行くことになり、駅まで歩いていた。
「春が近いのかな。ま、そろそろ3月だしな」
柔らかな日差しを浴びながら向かっているが、春を感じて不安が沸き上がる。
「この景色も、もうすぐ見れなくなるのか…」
4月からは転職し、別の場所へ引っ越す。
「0からのスタートか」
経験のない職種。不安の方が大きいが、頑張ろうと思うのだった。
0からの
夫は怒ると自分の中に篭る。
何も言わなくなり、ただ黙々と時間が過ぎるのを待つ。
きっかけは、私の我儘だったのかもしれないし、その前の夕飯を作ってくれた時かもしれないし、それ以前に色々な積み重ねの蓄積が我慢の限界を超えていたのかもしれない。
そもそも夫は自分の気持ちを伝えるのが苦手で、それ以上に他人の気持ちを考えるのが苦手だ。
だから良く私は、自分をちゃんと想われていない様な気になって、いらないひと言を発してしまったり、独りよがりな言葉を投げてしまう。
夫よりひと回り以上歳上の私は、それだけでも引け目を感じるのに、母との同居までしてもらっている。
なのに、感謝より文句を言う方が多いのは、私の性格的な物も多いかもしれない。
今日も、早めの夕飯を食べると早々にペッドに入ってしまった。
かける言葉もなく、背を向けて寝ている夫の肩に手を載せた。
積み重ねて来た時間が一瞬で、無になってしまう経験を重ねて来た私は、この夫の態度を怖く感じてしまうが、話した所で又、同じ様にお互いの溝を感じてしまうだけなのかもしれない。
そんなことを想いながら、夫とこの先も積み重ねて行く日々を夢想し、
「おやすみなさい」と
声をかけた。
「よーい、スタートっ」
右手の中にいるストップウォッチが「00:00:00」から勢いよくカウントを始める。
200mのインターバルをこなす後輩たちを交互に見ながら、久しぶりのこの感覚がとても心地よかった。
「アイツのペースはどう?」
走る部員たちにゲキを飛ばしながら、
マネージャー補佐に入っている私に声をかけてくる。
「いい感じですよ、主将」
「マネージャー、オレは部活引退しているんだから、もう主将じゃないよ」
「私も引退しているから、マネージャーじゃないよ、主将」
近くでストレッチをしている部員たちが、アハハと笑う。
その声は温かさを含み、向けられた視線は安堵を纏わせている。
その向けられた先にいる当事者は今、何を思っているのだろうか。
すると、知ってか知らずか、決意とも取れる言葉をそっと呟いた。
「時計修理技能士の試験を目指そうと思っている」
春が訪れようとしていたころ、大きな怪我を負った主将は、高校最後の大会に出ることが叶わず、そのまま、彼の陸上競技人生も幕を閉じた。
情熱を注いでいた陸上を失い、彼は進学そのものを諦めかけていた。
マネージャーとして何をしてあげればよかったのか分からぬまま、悶々と過ごしていた夏休みのある日、
日本人が世界的な時計のグランプリを受賞したという記事を見つけた。
「腕時計とか結構好きでさ。社会人になって給料をもらったら、いい腕時計を買いたいんだよね」
彼とのそんな会話を思い出し、1名分で予約した時計づくり体験に半ば無理やりに連れ出した。
気が紛れるなら何でもよかった。
だけど、まさかこれほどまでに手先の器用さを見せつけられることになるとは思いもしなかった。
職人の方が話す工程を真剣に聞きながら、1つ1つ慎重に組み立てていく姿からは、彼本来の真面目さが滲み出ていた。
小さなネジを留め終えると、大げさに息をふーっと吐き出した。
「小さいとき、家にあるラジオを分解しかけて、めっちゃ怒られたことを思い出した」
そう話す口角はうれしいほどに上がっていた。
組み立てた腕時計は、料金を立て替えたという理由で、私が受け取ることになった。
あれから彼なりに調べて、悩んで、そして覚悟を決めたその目は、新しい未来へとしっかりと向かっていた。
時計職人になるためには、国家試験である時計修理技能士の資格が必要で、春になったら、県外の専門学校へ進学して本格的な勉強を始めるつもりらしい。
あの日もらった腕時計は、休日限定で大事に使っていることを彼は知らない。
私は教えないと心に決めている。
これが、まっさらな挑戦に立ち向かう彼への、私なりのエールだと思うから。
【0からの】
「0からの」
朝7時。私のスマホのバッテリーは、0%になった瞬間だった。
画面が真っ暗になる。通知、音楽、アラーム、何もかもが途切れる。
静かすぎて、自分の呼吸音さえ、やけに大きく聞こえた。
「…はは…」と笑ってしまう。
だって今日こそ、「もう何もかも終わりにしよう」って、決めた日だったから。
バイト先には「体調不良」で連絡済み。
両親には「しばらく旅行する」と、嘘をついている。
部屋の家賃もあと3日で滞納。貯金は、袋に入れた500円玉7枚と、千円札一枚だけ。全部0に近づいていた。それなのに、バッテリーが0になった瞬間、妙に「まだ足りない」と思った。
コンビニの袋を握りしめ、とりあえず外に出た。2月にしては暖かい日だった。コートを着るのも面倒で、Tシャツにパーカーを羽織っただけ。駅前ロータリーをぼんやり歩いていると、ふと、小さな女の子が目の前を横切った。
5歳くらいだろうか。緑のリュックを背負い、片手に風船を持っている。
「可愛いな」と微笑ましく見ていると、風船の紐が手からするりと抜けて、ふわっと浮かび上がった。
「あっ…!」
女の子が小さな悲鳴を上げる。
俺は反射的に手を伸ばし、風船の紐を指先で掴む。意外と簡単に掴めた。
「はい、どうぞ」
女の子に渡すと、彼女は目をまん丸にして俺を見上げた。
「おにいちゃん…スマホないの?」俺は急に言われて固まる。
「だって、すごく悲しそうな顔だよ」と彼女はとても心配そうに見つめる。
「まぁ…電池きれちゃってさ」
「そっかぁ…」というと、女の子は風船の紐をぎゅっと握り直した。
「じゃぁ、これあげる」そう言って彼女が差し出したのは、リュックに着いていた小さなキーホルダー。プラスチック製のちょっと色あせている星型。
「これね、0って書いてあって、0からはじめられるんだって、ママが言ってた」
俺は手に取って、掌の上で転がしてみた。本当に、小さく「0」と刻印されていた。
「ありがと」
「うん!バイバイ!」
女の子はぴょんぴょん飛び跳ねながら走っていった。
俺は立ち尽くしたまま、その星型のキーホルダーを握り続けた。
ゼロって、別に悪い数字じゃないのかもしれない。ただのスタート地点だ。
電池が0%になったスマホも、充電すればまた光る。
お金が0円になっても、1円から数えなおせる。
命だって、まだ息をしてる限り、0じゃない。
俺はゆっくりと息を吐き、袋の中のお金をもう一度数えた。
4500円。うち、千円札は一枚。
これで何ができるだろうか。とりあえず、100円のコーヒーでも買おう。そしたら、残り900円からのスタートになる。
俺は小さく笑った。「0からの、か…」と。
ポケットの中で、星型のキーホルダーが、俺の言葉に応答するように「カチッ」とかすかに鳴った。
(完) 雨夢 歌桜
彼女は天才であった
生物学においての今までの歴史を何年も進め、いつしか人類を世界を置いて一人新たなものを生み出そうよしていた
「数値が乱れています一度、休まれては?」
感情のない電子音が彼女に休憩を提案する
「もう、後少しで完成する休んでなんていられないわっ!念願の私の友達が出来るんだものっ」
すでに、何徹目か分からい身体は確かに疲労してるけど長年の努力の成就を手前にして、身体の疲れなんて些細なものだわ
彼女の機会を操作する手がピアニストの様に速さを増して動く
「ドクターは興奮状態にいます、休むことを提案します」
「はぁ〜、コレだからAIはダメね、今の私は心が燃えてるの、私自身止められないのよ!」
私はコレまで誰にも理解されずに生きてきた、天才故の孤独ってやつね
私は人類の進展何て興味はないし富や名背も要らない
私が幼い頃からずっと手に入れたかったものそれは…
──友人
友人が欲しい、理解者が欲しい
もうっ、AI以外話し相手がいない人間を卒業したいぃぃ!
「数値の乱れを検知」
ハッ、ついつい感情を荒げてしまったわチルよチル
そして、数刻が過ぎ──
「ふ〜、……ついに……ついに完成したわっ!」
「おめでとうございますドクター」
「ありがとう、でもまだ、油断は禁物よ」
私はカプセルの中から限りなく人に近い新しい生物を取り出す
その姿は、まさに天使のような美しさと不気味な妖艶さを持った人形のようだった
私が0から生み出したもの
人のようで人ではない私の唯一の友達(理解者)
その生物が瞳を開けると周囲を見回した後、私の方を見て微笑む
「成功だわっ、遂に私の夢が叶う希望が誕生したわっ!」
でも……何故だろう
私はその微笑みを向けられて背筋に嫌なものを感じた
いや、きっと気のせいよね
0からのスタートだ
いつか、全員救えるのだろうか
ところで、俺は魔法少女である
訳あって
過去をずっとやり直している
まただ
この光景
この顔
何回見たのだろう
忘れるわけも無い
…?ここは、
最後の犠牲者のはずだ
おかしい
車が渡る直前
俺がアイツの体を押す
おかしい
違う
俺は…
あいつは…
もう良いんだ笑
何もかも…
ごめんなさい
そして、ありがとう!
満点の笑みでお礼を言う
ありがとう、███君
君のお陰で気づけたよ
敵は
俺だったんだなって
ステッキを持つ
握りしめて…
自分に向かって…
放てばいいさ。
#7 『0からの』~完~
どうでしたでしょうか!?
魔法少女にハマっております(* 'ᵕ' )☆
更新がめちゃくちゃ遅れてしまいすみませんでした
忙しく、更新出来ないかと…
ピアノにもハマっていまして(弾けませんけど)
身勝手ですいません(;_;)
では!またお会いしましょう!
作者より