『10年後の私から届いた手紙』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『10年後の私から届いた手紙』
拝啓
お元気ですか?
(未来の私が元気なので元気なのだと思いますが……笑)
この度、過去の私に向けて手紙を書いたのは、ある真実をお伝えするためです。
貴方もお気付きかもしれませんが、その真実とは、「未来は変えられるということ」です。
貴方自身、過去の自分を振り返ってみて、まさかこのような自分になるとは想像もしていなかったことでしょう。
……お察しのとおりです。
現在が思いどおりにいっても、いかなくても。
現在から想像する未来に着地するとは限らないのです。
なので、未来の私からお願いです。
仮に現在が思いどおりにいっているのであれば、そのさらに想像を超えた未来を。
仮に現在が思いどおりにいっていないのであれば、希望を捨てないように。
繰り返しますが「未来は変えられるということ」です。
だから、今は自分なりに。
生きて、生きて、生き抜いてください。
そして、未来の私に会いに来てください。
……一方的ではありますが、約束ですよ。
それでは、またいつか。
敬具
追伸
未来の私に会う方法は、いつか貴方がこの手紙を書きたくなった時に鏡で自分の顔を見てみてください。
きっと想像していない私に会えると思いますよ。
手紙が届いた
未来の私を名乗る便箋
居並ぶは沢山の数字
それはどうやらこれから先の
宝くじの番号であるとか
万馬券の番号であるとか
株価の動きであるとか
世間の流行に関することであった
つらつらつらつら書かれた最後
追記文に笑ってしまった
そうそうそれでこそ私だろう
「でも、答えを知った賭け事なんて
これ程つまらぬことは無いな?」
「安心してくれ、半分くらい
この手紙は嘘だって!」
‹10年後の私から届いた手紙›
10年後の私から届いた手紙
拝啓、10年前の私へ。
元気ですか。これを書いている私は、あなたが想像していた通りの大人になれているでしょうか。
今の私は、あなたががむしゃらに追いかけていた「将来」に立っています。正直に言うと、当時の悩みのいくつかは、時間が魔法のように解決してくれました。でも、その代わりに新しい課題や、あの頃には想像もつかなかった責任も抱えています。
今のあなたに伝えたいのは、「迷うことを怖がらないで」ということです。あなたは今、何が正解かわからず足踏みしているかもしれません。けれど、その遠回りこそが、今の私の「深み」を作っています。無駄だと思っていた趣味も、報われなかった努力も、全部つながって今の私を支える大切なピースになっています。
それから、周りの人を大切に。 忙しさに追われて見過ごしてしまいそうな小さな優しさが、10年後の私を温め続けています。
未来の景色は、あなたが思うほど完璧ではないけれど、案外悪くないものです。だから、あまり肩の力を入れすぎず、今しか見られない景色を全力で楽しんでください。
10年後、最高の笑顔で再会できることを楽しみにしています。
『20歳の鵜飼美琴様へ』
そう書かれた封筒が玄関の前に投げ込まれていた。
てか、私まだ19だけど。
悪戯だろうけど面白そうだから開けてみる。
柔らかく細かく波打つような罫線がひかれた紙が2枚入っている。
よく見てみてもやっぱり何も書かれていない。
「なんだ、この悪戯。ちっともおもしろくない」
期待はずれの手紙と封筒を机の上に投げ出す。
スポットライトを浴びるように光が差し込んでいるのに、誰の目も向けられていない。
夜、大学入学とともに始めた日記はすっかり日課になっていた。
机に向かうと視界に入ってきた手紙に驚く。
真っ白だったはずの紙は、色がついている。
「黒?いや、藍色?」
暗い色のなかに色味を感じる。
それに、少しばかり今より整っているけれど、確かに私の字だ。
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なんとかなるから
あなたのしたいこと、好きなことと向き合いなさい
大丈夫、私がなんとかするから
私を、あなたを、信じなさい
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『手紙信仰』
仕事は辞めた。
大してトラブルがあったわけでもないし、離職先の展望があるわけでもない。
ただ、手紙に書かれていたからそうしたのだ。
最初は誰かのイタズラかと思った。
しかし、その後何通も届いた手紙は、送り主が私の全てを知っている人物であることを認めさせた。
向かいのアパートで火事が起こること、私が勤め先の課長に好意を抱いていること、その恋が実らないこと、その全てを言い当てたのだ。
どうやらそれは確かに"10年後の私から届いた手紙"らしかった。
恐怖心が信仰心に変わるまで時間はかからなかった。
ただ手紙の言うことを聞いていれば、全てが上手くいくのである。
四半期前に投資信託へ当てた貯金の大半は、三週間後には1日で私の年収を追い越すようになった。
手紙が乗るなと命じた電車では男が刃物を振り回したし、買うなといわれた某人気食品は製造過程での異物混入が発覚した。
半年前に初めて手紙が届いたその日から、私の生活は手紙に支配されていた。
私は私の言うことなら何でも聞いた。
今朝も手紙が届いた。
私は来月猫になるらしい。
加えて、今から準備・予習する必要があるとのことだ。
私は通販サイトでキャットフード、キャットタワー、猫用トイレ、その他諸々を計10万円分カートに入れると、購入確定のボタンをクリックした。
先一カ月の予定は全て猫カフェで埋まっている。
10年後の私から届いた手紙
元気に過ごしてる?
10年前はこれからの進路について色々迷ってる時期だったけど、あの時のあなたが決断して進んでくれたおかげで、毎日充実して過ごせているよ
悩むこともたくさんあるだろうけど、無駄なことはないから無理せずにがんばれ!!
あなたのおかげで、今の私がいる。ありがとう。
2026.2.16
10年後の私から届いた手紙
今日は珍しく私のカレンダーに予定が入っていた。「高校同窓会」と書かれたカレンダーを私は見ながら懐かしい青春時代を思い浮かべた。10年後は今と比べても何も変わらないとあの頃は思っていたが、その予想は外れていた。大人になるということを社会に出て思い知らされた。責任という二文字はどんなときにも私に付きまとい、自由という言葉に時折姿を変え、私の前に現れる時もあった。昔のように何かを始める好奇心は胸の奥底へと眠りにつき、現状維持というワードが頭から離れなくなっていた。現状維持、それはきっと今のままで良いのではなく、今のままが良いと私が選んだ結果だと思える。大切にしたい家庭があり、守りたい人がいる。同窓会ではそんなことを痛感した。私のクラスはタイムカプセルを10年前に埋めていたらしい。カプセルの中には10年後の自分宛の手紙が全員分入っていた。私は不意に怖くなった。あの頃の自分が望む10年後の自分になれていたか不安になった。少年の心を持っていたあの頃をしっかりと目を開け見ることができるのか心配になった。帰り道を歩く私はずっと手紙を手に持ちながら、不安感に襲われていた。手に持て余すほどの若さを持っているこの手紙を私はついに手放した。二度と見ることのないように散り散りに破き、夜空へと逃がした。風に舞う紙が星のように眼に映った。青春は私の心の中へと仕舞い、私はあなたのもとへと帰った。
『10年「前」の自分から手紙が届いた』
深夜、満月の夜
家のポストに23:59から1分以内に
鉛筆で書いた手紙を入れると
10年前、あるいは
10年後の自分に手紙を送れる
ただし、
受け取る相手もその時間にいないと
手紙は届かないし、受け取れない―――
📝𓈒𓏸
10年後の自分へ
元気ですか?10年で老けちゃいましたか?
10年前の俺です
自分に敬語っておかしいかな?
と思ったんですけど、
一応そっちが年上なんで、
念の為敬語で書いときます。
ホントはもっと
色んなこと書きたかったけど…
今 悩んでること書いちゃいます
自分は…夢、叶ってますか?
今 目指してる夢が、
やっぱり自信ないし、
周りの反対も多いから諦めようかと…
だけど…、もしも未来の自分と
1度だけやり取りできるなら…、
このことだけ聞いてみたくて手紙しました
俺は、夢
なにか 叶えてますか?
もし叶えてたら、教えて欲しいです
俺は、どう進んだらいいですか?
✉️ 𓈒𓏸
10年前の自分へ
まさかあの迷信を
俺が信じて受け取った上に
昔の自分とやり取りする日が来るとは
…けど、これが多分最初で最後だ
この手紙を読んでる以上
安否確認は問題ないだろ?
とりあえず心配すんな、
俺は五体満足で生きてる
…ちょっと目は悪いがな
その頃の自分のことは覚えてる
結論から言おう
『進め』
未来の俺がお前を待ってるからな
とにかくすすめ
小さくても無駄だと感じても
進むことが大事だと信じて欲しい
自分が信じられんだろうが
未来に俺が言うんだから
少なくとも10年分は心配ないつもりだ
今持ってる夢、ここまで持ってこい
言っとくが
俺は待たねぇぞ?
追い越す気で来い、
10年のリレーの差を、抜きに来い
✉️ 𓈒𓏸
〜シロツメ ナナシ〜
……これで、
過去の俺の歴史ぐらいは
変わるかな
きっと過去が変わっても、
今のここにいる俺は変わらねぇだろうなぁ
けどせめて…、
こんな奇跡が起きたんだ
自分の幸せは自分でなんとかするしかない
だから……過去の俺だけでも…
「この手紙をよこした過去の俺」だけでも
幸せにしてやりたい―――
〜シロツメ ナナシ〜
10年後の私から届いた手紙
理想と現実が違ってもあなたはあなただし、
落ち込まずに受け入れて、
心地よい方向へ進んでください。
まず 最初に
私は ″10年後のあなた″ です
信じられないかもしれませんが
本当です
ちゃんと 生きてますよ
安心してね
しかも 案外 しあわせ です
いまのあなたは
先が見えなくて
苦しくて
早くいなくなりたい
と 毎日 泣いているでしょう
なんで私ばっかり
なんで なんで なんで
と 誰にも言えない おもいを
胸いっぱい 抱えているでしょう
つらいね
つらすぎるよね
詳しいことは
書かないけれど、
もう少しだけ
頑張って生きていてください
必ず
必ず
光がみえてきます
いまは
真っ暗だけど
あなたがみえないだけで
いつも 守られています
大丈夫 なの
本当に 本当に
だから
いま あなたがおもったこと
やってみて!
窓開けようかな
とか
コーヒー飲みたいな
とか
本棚のマンガ手に取ろうかな
とか
眠いから横になろう
とか
何でもいいの
いま やりたいこと
叶えてみよう
あなたの 望みを
わずかなことでも
叶えてあげよう
この手紙が
インチキだから
破り捨てたい!
って感じたら そうしてもいいの
~してはだめ
ではなくて
~していい を
たくさんたくさん増やそう
10年後のあなたは
空を見上げるのが好きです
いまの あなたの空は
どんな色をしていますか?
では
また書けたらお手紙出しますね
10年前の私へ
10年後のあなたより
未来から届く手紙なんて想像できないから今の私が心に決めたことを書きます。
私は指定校推薦で大学に合格しました。でもネットではその受験方法についていろいろと文句が言われてます。学校のテストで必死に勉強して、一桁の順位に入って評定は4.6を取りました。この評定があって、絶対に入りたい大学があったから、その制度を使っただけ。別に一般の人たちが勉強をしてなかったというわけじゃないのは分かってます。同じクラスでみんなが頑張ってたところを見てるから。なのにネットでは、別に当事者でもない大人たちが受験方法で差別をしてる。それがとても不快だった。
だから決めました。頑張って頑張って勉強して首席を目指します。甘くないのは分かってます。だけど私の取り柄は頑張ること以外にないから。だから頑張ります。どんな入り方でも結局は入った後の努力が重要なんだと思ってるから。明日、明後日、一ヶ月後、一年後、二年後、三年後、四年後の私に誓います。努力をやめません。報われない努力があるのは知ってるし、今まで何度も経験してきた。でもそんな私なら報われる努力があることも知ってるはずです。心無い言葉に傷つくことも、心を病むこともあるでしょう。だけど、ただ諦めないでいてほしい。あなたの性格は昔から負けず嫌いなんだから。
10年後の私から届いた手紙
やっほー!
元気にしてるよね、知ってる知ってる。
引越し終わってしばらく経ったのに飲みに行ける人まだ見つかってなくて、だんだん気力出なくなってきた頃だね。
誰かとたくさん話して笑ってする時間好きだもんね。
今まではどこに住んでも飲みに行くぐらいの人はすぐに見つかっていたのに、ここではどうしてなんだろうって、人に距離を置かれている気がしたり、間違った場所に来てしまったのかとか、結構自分と向き合ったね。
初めての悩みは、いくつになっても初めてだもん、悩むよ。
でもね!大丈夫よー!
トンネルの中は出口の光が見えないから「ほんとに出口あんのかな」って思っちゃうけど、どのトンネルにも出口あるから。
し!か!も!
その出口の先サイコーなんよ。
出会いたいと思ってた人たちとも出会うしね、温めてるだけで外に出せるかなって逡巡してた企画もできたし、心の中に住んでるあの子に命を吹き込むことも叶ってるよ。
全部全部、卵からひよこになって外に飛び立って行ったんよ。
もう思い残すことない。
って想像するじゃん?
とんでも8分、そっからじゃんじゃんバリバリまた卵産まれてくるから、今もあっためてるよ!
だから、今は大船に乗った気持ちで心ぼそさを味わって大丈夫。
待ってるよー!
今日のお題
十年後の私から届いた手紙
今ひよは13歳中学生
ひよは初めての部活に苦戦しています。すごい大変なのよ。それから頭なんてバカすぎて困っちゃう。
親も怒ってばっか。そして口を聞かなくなった。
でもゆうごっていう好きな人ができて、付き合うことになるんだけど、付き合うのがどんなか分からんくなって。
大人のひよは今何をしていますか。
自由に生きていますか。
好きな人はいますか
付き合っていますか
一人暮らしをしていますか。
レゴで遊んでいますか
こんな感じかな。
読みたいけど絶対に変なことしか書いてない。恥ずかしいわ。
【10年後の私から届いた手紙】
中学生の時、ちょうど学校の周年記念があり、その際に未来の自分に向けて手紙を書いた。10年後の自分に向けて、好きなように書いてきてください、と。誰に見られるわけでもない。これは未来の自分しか読まないものだからと、恥ずかしい当時の想いを書き連ねていったのを覚えている。
そんな黒歴史の塊が今日届いた。
「十年後の私へ」
茶色の封筒には、今と変わらない斜めに傾いた字が大きく書かれている。少し憂鬱になりながらも封を切り、三つ折りにされていた紙を広げる。約20行ほどある紙はびっしりと文字で埋まっており、更に2枚あった。当時の私はどれだけ文字を書くのが好きだったんだ。
「お仕事は何してるんだろう。接客業かな? 一回はやってみたい。もしかして、なにか特技を見つけて頑張ってるのかな。今の私は、小説家になりたいです」
当時、本を読むのが好きで図書室に入り浸っていた。いろんな本を読んで、こんなふうに夢を見せてくれる物語を私も書きたいと思っていた。しかし、そんな簡単にはいかない。構成の仕方、世界観、キャラの特徴、全てを把握して物語を進めていくのは難しかった。ちまちまとネットにあげたりはしていたが、反応は悪く「結局これどういうこと?」など批判的な声も多かった。
「国語得意だし、みんなを惹きつけられる本を書きたいな。物語に入り込める私ならきっとできるよね」
夢に溢れた言葉が並び、キラキラして見えた。この時、私はこんなに輝いていたのか。大学受験に何度も失敗し、現実を受け止めるのが辛くて何もかもを諦めた。夢も、希望も、何もかもを捨てた。のらりくらりとバイト生活を繰り返し、毎日死んだように生きている。
「100歳まで生きなくていいから、やりたいことをやりきれるといいな。夢を叶えられてる自分に期待します」
最後の一文に涙が溢れてきた。
ただ生きてるだけの自分が情けなくて死にたくなった。この気持ちをどこかに吐き出したくて、紙とペンを持つ。この手紙に返事を書こう。今のやるせない腐った気持ちに区切りをつけたく、伸び切った髪を束ねて机に向かった。
生きているかさえもわからない
先は想定したくはない
今ここにいる
今はそれでいい
また先にいくと
変わるかもしれないけど
10年後の私から届いた手紙
タイムカプセルか。漫画なんかじゃ時々見るけど実際にやった人いるのかな。
というかなんとなくお題を見返してみたらこれ10年後か。じゃあタイムカプセルじゃなくてタイムマシンじゃなきゃ絶対無理じゃん。
寝ぼけてたな。なんか最近寝ても寝ても眠いんだよな。困ったものだ。
それでお題は十年後からなわけだが、しかし十年前の自分に伝えたいことってなんだ?
普通に考えたら株価とか万馬券の情報か。しかしそれだと夢がないというか話としてつまらないな。
なにかこう、お金以外のことを教えたいし教えてもらいたいけどお金以外に教えてもらいたいことがなにもない。悲しい人生だ。
『10年後の私から届いた手紙』
・まだ生きてます
・いろいろあるけどおおむねなんとかなりそう
・兎にも角にもポイント
ポイントだけは絶対に取っておけ!
某芸人さんのネタそのままでアレだけども!
……大事なことなので、もう一度!
ポイントが!
ポイントこそが!
お前の未来を、救うのだーーーっ!!
ー➖ー➖ー
……なんて手紙を受け取りたかったかなぁ。
まぁ受け取らなくてもなんとかなったけどねっ。
10年後の私から届いた手紙
もしあの日
10年後の私から手紙が届き
彼と付き合えるよ
楽しい時間も幸せな時間も過ごせる
でも最後は心も身体も壊れて
沢山のものを失うよって言われたら
私はどうしてたかな
きっと
どんな未来が待ってても
やっぱり想いを伝えてたと思う
それがほんの一瞬の幸せだったとしても
その一瞬の幸せを選んだと思う
だって今でも
あなたに想いを伝えたこと
あなたと付き合えたこと
あなたと別れたこと
自分が壊れたこと
全部後悔なんてしてないから
あなたと出会えて幸せだったから
ありがとうってあなたに言えるから
「やっと、休みだっ!」
俺は両の手を上に上げ体を伸ばす
朝早くに起き1LDKのマンションのベランダから日差しが入り清々しいよい気分だ
先週の休日出勤合わせて12日間ぶりの休み
俺はかねてから考えていた事を実行する
そうっ朝バーガー(ほか諸々の)どか食いだっ
悲しい事に今の俺にはこんな事ぐらいしかストレスの発散方法が無い……今んとこはな
俺は前日に買っておいたバーガー達を温める
この為に前日の食を制限していたからお腹ペコペコだ
食欲を刺激する匂いが俺を興奮状態にするもつまみ食いはご法度だ感動が薄れる
バーガー達を机に並べる
ベランダの光に照らされた机とバーガー達はもはや神秘的にさえ見えた
「場は整った(深呼吸)」
興奮を抑え、いざっ
「いっただっきま〜すっ!!」
ゴンッ
バーガー食おうとする手が口元ギリギリで止まる
目だけをベランダの方へ向ける
そこには口元に何かをくわえた鳩?が足を空に向けベランダでぶっ倒れていた
無視するか………………気が散るな
やむなくバーガーを置き窓を開けベランダに出る
「死んでる?手紙?」
手紙を取り鳩?を軽く突く
すると、死んだと思ってたセミが動き出すが如く鳩?が空へ飛んでいく
「うぉっ!痛っ!」
足をぶつけ悶絶する俺
「クソ鳥がっ!」
抑えていた足の痛みが引いて落ち着きを取り戻す
手元の手紙を見る次にバーガーそして、また手紙を気が散る一番の要因の鳩?はどっか行ったしバーガーを早く食いたい……けど
「流石に気になるよな」
俺は恐る恐る手紙開ける
『最初に、今君は混乱していると思う。がまぁ落ち着け変なものじゃない何故そんな事言えるかって?何故なら私は10年後の君だからだ。な、怪しいものじゃないだろ!
そんでもって早速だが今から最じゅ───────』
俺は手紙を閉じる
「ふ〜、何これ?イタズラ?10年後の俺?んなベタな話、怪しすぎる………もう少しだけ読んでみる〜?」
『最重要事項を伝えるお前の目の前にきっと猿モドキが現れるソイツにバーガーをあげろ、俺はそれは10年間ずっと後悔し』
再び手紙を閉じる
「貴重な休日の時間を無駄にしてしまった俺は何て愚か者なんだ、よしっバーガー食うか!」
俺は手紙を捨て念のため手を洗いバーガーの下へ早足で向かう
ピンポ~ン
家のベルが鳴る
「ウッソだろっ!無視だっ無視!」
家のベルが何度も鳴り続ける
「──ッ、分かった出る出るから」
俺は苛つきとあまりのバーガーの食べたさにバーガーの袋を持ったままドアを開けると
そこには広大な海とジャングルが広がっており理由の分からん動物の声や植物、木、空、まさに違う世界に来てしまったかのような光景
家に戻ろうと後ろにバックするもそこにはもう家がなく大きな木がそびえ立っていた
放心する俺
数分か何時間か分からないが我に返ると猛烈に腹が空いている事を体が訴えてくる
幸いバーガーの袋は手元にある
「取り敢えず食おう、うん、そうしよう、食ってから考えよう」
さっきまでマンションの自分の部屋があったであろう場所にそびえ立つ大きな木に背を預けバーガーを食う寸前
木の上から何かが降りてくる
「今度は何だっ!」
猿にしては目が大きく頭がデカい一言で言うなら奇妙な姿
じっと俺のバーガーを見てくる
「何だよ、俺のバーガーだっ!ぜっってぇにあげな─」
その時、手紙の内容がフラシュバックする
猿モドキ……猿モドキじゃね…コイツ
はぁ~、と俺は大きなため息をつき決心する
「バーガー食う?」
俺はバーガーを差し出す猿モドキは警戒しながらもバーガーの魅力には抗えなかったのか恐る恐る受け取る
うぁ〜、一口食った瞬間から目の色変えて食ってる〜
分かるぜその気持ち俺が食うはずだったバーガーが
そんな事、を思いながら俺は袋からしなしなになったポテトを取り出し猿モドキと並んで食べる
「ポテトうまっ、コレで良かったんだよな10年後の俺よ」
10年後の私から届いた手紙
今と変わらずやってる様子
少しずつ、進んでいるみたい
変わらないことが変わること
だから…まあ、マイペースに
やっている。
それだけで幸せです