枯葉』の作文集

Open App

枯葉』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

2/20/2026, 7:13:23 AM

枯葉といものは
最初は色が多様でとてもすてきだ。
けど、だんだんと色が茶色になっていく。

今の時代、「多様性」といわれているが、「多様性」というものは存在しない。それは悲しいことだ。
「多様性」が存在するのは、まだまだいや、もっと先のことだ。

2/20/2026, 7:11:11 AM

ベンチに座って ぼんやりしていたら
風が ぴゅるんと 吹いて
おでこに ぺたり と 
枯葉が くっついた

びっくりして 手に取ると
その枯葉には 
「♡」マークが書いてあった

あたりを
キョロキョロ みてみたけれど
他には 誰も いなかった


とっても 不思議だった けど
ボクは
ちょっぴり 嬉しく なって
ちょっぴり 元気が でた



そろそろ 日が暮れるから
ベンチから 立ち上がると
また ぴゅるんと 風が吹いて
耳元で 
「ふふふ♡」 と
鈴が鳴るような 
可愛らしい声が 聞こえたようなきがした

2/20/2026, 7:09:43 AM

枯葉


植物の根本に積もっている葉っぱのお布団
枯葉の身になっても尚、木の側に居続ける
愛のメッセージが垣間見える

寒さから君を守るから一緒に春を待とうねと寄り添って
芽吹きの頃には朽ちた葉は土となる
そしたらぼくは栄養分となり君の体内に戻るから若葉になって再会しよう
信じているよ
一旦離れ離れになっても君とぼくは一心同体
毎年愛を確かめ合うんだ

2/20/2026, 7:01:16 AM

枯葉が地面に横たわる
私は羨ましいなと思う

枯葉が地面に横たわる
私は寂しそうだなと思う

枯葉が地面に横たわる
私は踏んでごめんなさいと思う

枯葉が地面に横たわる
私はおやすみなさいと呟く

2/20/2026, 6:56:04 AM

『枯葉』

ああ、ごめんなさい。
上手に産んであげられなくて、ごめんなさい。
お腹の中にいた時はあんなに重い重いと思っていたのに、今腕の中にいる貴方はこんなにも軽い。
命の重みを無くしてしまって、風に吹き飛ばされそうな枯葉のような貴方のふやけた身体。
私が貴方の代わりに重さを無くしてあげられればどれ程良かったことか。

産まれてくる貴方のために、産着を用意して、ガラじゃないけど靴下を編んでみて、眠い目を擦って色んな育児の本を読みました。
大変だったけれど、貴方が産声を上げて生まれてくる日をとても心待ちにしていたのに。
貴方は声すらも上げないままに、私の元から居なくなってしまいました。
私がちゃんと産んであげられていたら、貴方は私が老いるのに従って育ち、そして老いていったでしょう。
貴方の小さな手は既に冷たく、私の手は嫌になるほど熱い。
私の頬を流れる涙も、あまりにも熱いのです。
どうしようもなく。
貴方が生まれたあと、私の手を借りてスクスクと育っていくのを想像していました。
波瀾万丈で、けれどきっと楽しくなる、はずでした。
貴方の人生を楽しくさせようと決めていました。

貴方は私の手を、あまりにも早く離れていってしまいました。
貴方の小さな小さな遺骨は、今は枯葉の下になっているでしょう。
私の手に抱かれる前に、大地に抱かれることになってしまった貴方。
名前も付けてあげられなかった貴方。
ごめんなさい。

2/20/2026, 6:49:10 AM

—半分のしおり—

池田紬は、カフェの窓際で本を読んでいた。

「ごめん、お待たせ!」

すると、木村絵馬が少し遅れてやってきた。
人身事故の影響で、電車が遅延していたらしい。
紬は、本から顔を上げた。

「大丈夫。遅延は仕方ないよ」

紬は笑ってみせた。
けれど、絵馬はばつが悪そうな表情をする。

「本当にツムギは優しいのね」
「それは、よく言われるかも。……そんなことはいいから、早く話そうよ」
「うん」

そんなジョークをかましながら、しおりを本に挟んだ。

「そのしおり珍しいね」絵馬が言った。
「あぁ、これね……」

枯葉の右半分をラッピングしたしおり。

「昔、友達と一緒に作ったの」
「へぇ、なんかいいね」

その友人とは、小学校の同級生だった。
けれど、その子は転校してしまった。

「とりあえず、何か頼もうよ」

二人は、メニュー表をみた。
コーヒー二つと、フルーツケーキ、シフォンケーキを注文した。

「最近、転職したんだけどさ。やっと地獄の職場を抜け出せたかと思ったら、さらに厳しいところに来ちゃって!」
「最悪じゃん」

二人は高校の同級生だが、七年経った今でもたまに会い、こうやって駄弁るのだ。

「ほんっとに、甘いもん食べないとやってけないよ!」
「わかる。うちのとこもさ——」

たくさん愚痴を言い合っているうちに、気づけば二時間経っていた。

「そろそろお開きにするか」
「そうだね。私、先払ってくるよ」
「ありがとう」

紬は席を立った。
伝票を持ち、レジまで向かうと、先にお会計している男性の財布から何かが落ちた。

思わず目を見開いた。
それは、枯葉の左半分をラッピングしたしおりだった。

「あの」

男性は振り向く。
その顔には、古い面影があった。

「これ、落としましたよ」

紬は、ほとんど反射的に、しおりの裏に自分の名刺を重ねていた。

「ありがとうございます」

昔とは違い、低くてよく響く声だった。
男性はそれを受け取ると店を去っていった。

心臓が、小学生の時に戻ったように、速く鼓動していた。

お題:枯葉

2/20/2026, 6:25:58 AM

「ところで」
「ところで?」

「人間の例えに枯れ枝とか枯れ葉とかがあるが、もちろん枯れない木々が多い国や木がない国には無さそうな慣用表現だね」
「エスキモーは雪の表現をいっぱい持ってるみたいな」

「そうだけどそうじゃない」
「あれ?箸を使わない国には箸のマナーが無いみたいな」

「そっちの方が近いか。枯れ枝のような老人も枯れ木のような老人では後者はそんなに弱そうでも無い気がする」
「さっきの話だと枯れ葉が落ちただけみたいな」

「それ枯れ木じゃないしね。普通に冬の落葉樹じゃないか」
「そう?やっぱり」


お題『枯葉』

2/20/2026, 6:23:51 AM

踏みつけた靴底で

君の悲鳴を楽しんだ


【枯葉】

2/20/2026, 6:16:18 AM

私の足元に枯葉たちが横たわっていました
私が足を動かすたび、彼らは断末魔を上げる
しかしそれに残酷さはなく
むしろ爽やかさすらありました

あなたの元へ向かうように歩みを進めれば
それは旋律になりました
彼らと私の協奏関係だけが
世界に満ちた

勢いのまま横になれば、羽のように枯葉が舞いました
旋律が止まる
その時初めて
私は世界の一部だと理解しました

2/20/2026, 5:50:45 AM

「枯葉」

カサカサしてて

棘があり

虫食い欠けだらけの葉っぱよ

この秋を抜けて

冬を抜けて

土の栄養となり

花を咲かすんだよ

君はただの枯葉じゃない

姿を変えて

花になるんだよ

長い秋を超えて

長い冬を超えて

葉っぱは

花になる

2/20/2026, 5:46:39 AM

枯葉と云えば、銀杏の黄色や、紅葉の赤、文字通りの褐色をイメージする。
但し、それらは、表面的なモノで、本質的では無い。
表面的な、イメージからは、秋を連想させ、それらは、実りを意味する。
然しながら、本質的なモノとしては、もう既に、役に立たなくなったという感じを、どうしても、払拭出来無い。
それは、アンコンシャスバイアスによるものなのであろう。

2/20/2026, 5:46:24 AM

見返りや
損得勘定で
私のことを傷つけたりしないで
あなたへの愛をすり減らしたくない

ほんの少しの思いやりと
ほんの少しの自己犠牲と
ほんの少しの敬意
そのちょっとした優しさが
あなたへの愛を
積み上げていくのだから

2/20/2026, 5:33:37 AM

『枯葉』


枯葉は森のブランケット
寒くなる前に
自分の足元を温めるために
乾いた冬を越すために
土に水分を残すために

虫たちのかくれんぼになる
怖いやつから身を隠すため
枯葉はとっても役に立つ
お腹がすいたらご飯にもなる
虫にとってはご馳走の海

互いが互いの栄養になる
私の枯葉をあなたに
あなたの枯葉を私が
美味しいご飯をゆっくりと
分け合って美味しく頂きます

枯葉は新たな力になり
木葉にかわり、芽吹いてく―――


確か誰かも言ってたね
『木葉は二度咲く』って


〜シロツメ ナナシ〜

2/20/2026, 5:06:19 AM

予報によれば、来週の頭に最高気温20℃を超える予想となっている、最近最近の都内某所です。
某本物の稲荷狐が住まう、某不思議な不思議な稲荷神社は、昨今の乾燥する空気で枯葉がいっぱい。
カサカサ鳴っては風に飛んで、敷地内のあっちこっちを旅しています。

神社に住まう稲荷狐の家族の末っ子は、吹っ飛ぶ枯葉も積もる枯葉も大好き!
どちらも子狐にとって、良い遊び道具です。
ジャンプして飛び込めば風圧で舞い、
追いかければそれぞれがランダムに逃げます。

昔は勝手に火をつけて、焼き芋なんてしてたのよ、
とは、●●●●年を生きるおばあちゃん狐の昔話。
消防法が少し難しくなった現在は、近隣に迷惑がかからないように、
なにより周囲を不安にさせないように、
コンコン子狐が生まれる少し前から、枯葉での焼き芋は、とっても珍しくなりました。

ところで世の中には
この枯葉を使って自作可能な
キャンプに最適、着火剤が存在するそうで。

「そうだ。 そう。しっかり押して詰めて」
「つめる!いっぱい、つめる!」

その日の稲荷神社では、宿坊を利用しているニンゲンの男性に主催してもらって、
枯葉でキャンドルモドキの工作教室が開講中。
稲荷子狐とその友達の、化け子狸と化け子猫と、子猫又と子カマイタチが、
せっせこせっせこ、小ちゃい小ちゃい試飲用紙コップに、枯葉をポンポン押し込んでいます。

「うう、うぅぅ、 こぼれちゃった」
「また詰め直せば良い。大丈夫。気にしないで」
「うん」

「いろどりが無いわ。ピンクとか、黄色とか」
「流し込むロウソクのロウに、色を付ければ良い。
あとで手伝ってくれるかな?」
「てつだう!」

ポンポン、ぽんぽん。
自分だけのカッコイイ、あるいはかわいい着火剤モドキを作りたくて、子供の人外ズは一生懸命。
うまくできたら、自作着火剤をキャンプ場に持っていって、
火起こしからの調理からの実食、キャンプ遠足をする約束なのです。

「なにつくろう、ねぇ、何つくる」
「私、普通に焚き火して、マシュマロ焼きたいわ」
「じゃあ私、焼いたマシュマロに付けるための、チョコをとかす。チーズも良い!」

「キツネおもち焼く!おあげさんも焼く!」
「ぼ、僕、それじゃあ、お茶いれる……」

きゃっきゃ、きゃっきゃ。
皆みんな、枯葉を紙コップに押し込んで押し込んで、それを使って何を焼くかで大盛り上がり。

よしよし。良いことだ。
工作教室を開講したニンゲンの男性は思いました。
子供たちが着火剤づくりに夢中になれば、すなわち子供たちはその間、外に出てゆきません。
子供たちが外に出なければ、このニンゲンのバイクはひとまず安全なのです。

というのも数時間前
子狐たちは神社の外で元気に遊んで
結果としてニンゲンが持ち込んでおったバイクにアレコレこんこんニャンニャン
イタズラし放題であったのです。

「完成したかな?」
男性は子供たちを見回して、言いました。
「それじゃあ、この紙コップに流し込むための、ロウを溶かそう。手伝ってくれるかな?」

はーい!はーい!
カラカラいろんな色の小ちゃいロウソクが出てきて、人外子供たちの目はキラキラ!
「好きな色を3本選んで。それを砕くんだ」
「わかった!」
「ピンク!私、ピンクがいい」

さっきまで夢中だった枯葉の次は、ロウソクです。
子狐たちは、これにも一生懸命。
やがてロウソクは溶かされて、紙コップに注がれて、冷えて固まるまでの間、明るい空の下に全部仲良く、並べられたとさ。

2/20/2026, 4:58:37 AM

「浮気」実話です。
今日は、私の誕生日だった。
 本当は、風邪をひいている彼に会うべきじゃなかったと思う。
 それでも――彼氏なんだから、年に一度くらいは祝ってほしかった。

「少しだけでいいから、会いたい。」

 結局、私たちはコンビニで待ち合わせをして、そのまま彼の車で公園へ向かった。

「公園、いいね」

 そう言った彼は、いつも通り優しい顔をしていた。

 誕生日なのに、私がレジャーシートも、お菓子も用意していた。
 彼に渡すと、予想通り嬉しそうに笑った。

「ありがとう。ほんと、〇〇ちゃん優しいな」

 その笑顔を見て、胸が少し温かくなる。

 彼は、私のためにお弁当を作ってきてくれていた。
 不器用な字で、私の名前と「大好き」と書かれている。

「これ、カツ丼?」

「うん。朝早く起きて作った」

「……美味しい」

 その一言で、彼はほっとしたように笑った。

 ——この時間が、ずっと続けばいいのに。

 しばらくして、彼はトイレに行った。
 その時、目の前に置かれた彼のスマホが、やけに目に入った。

 触るつもりなんてなかった。
 でも、不安が勝ってしまった。

 LINEを開いた瞬間、知らない女の通知が何件もあった。

「……嘘でしょ」

 誕生日の日に、こんな冗談やめてよ。

 震える指で画面をスクロールすると、
 そこには、恋人同士のようなやり取りが並んでいた。

 息が詰まり、吐き気がこみ上げる。

「……浮気、してたんだ」

 頭が真っ白になり、私は衝動的に相手の女性へ電話をかけた。

「もしもし。私、彼の恋人なんですけど」

 少しの沈黙のあと、相手は戸惑った声で答えた。

『……ごめんなさい。彼女がいるなんて、知りませんでした』

 悪いのは、彼だった。

 トイレから戻ってきた彼に、私はスマホを突き出した。

「これ、どういうこと?」

 彼は一瞬で黙り込んだ。

「……ごめん」

「それだけ? 誕生日の日に?」

「本当にごめん……少し、ひとりにさせて」

 その言葉に、抑えていた感情が爆発した。

「ありえないんだけど!」

 私の声が、公園に響く。
 周りの視線が刺さるのも構わなかった。

 しばらくして様子を見に行くと、彼は俯いて泣いていた。
 その姿は、情けなくて、でも目を逸らせないほど痛々しかった。

「……どうして、こんなことしたの?」

 私は、なぜか彼の話を聞こうとしていた。

「寂しかった」

 その一言で、心が一気に冷えた。

「……私、ここにいるよね?」

 返事はなかった。

 その後、場を変えようとカラオケに行った。
 でも、何も切り替わらなかった。

 彼が歌っている間、私はまたスマホを見てしまった。
 今度は、インスタのDM。

 そこには、数えきれないほどの女性とのやり取りがあった。

 ——もう、無理だ。

 その瞬間から、私の心は喪失感で溢れた。

 誕生日は、
 私が彼を信じられなくなった日として、心に刻まれた。
#浮気

2/20/2026, 4:47:00 AM

さみしい、と言うのは簡単だ。だけどたびたび返ってこなくなるメールに、次第に連絡を取らなくなっていったのは私のほうだった。

 *

『赤っぽい茶色が好きなの。煉瓦とか、枯葉の色』
『煉瓦の色ってけっこう幅があるし、いわんや枯葉をや』
ふたりで理由もなくはまっている古文の言い回しで返信すると、彼女からは『笑』とだけ返ってきた。だってそうじゃん、と返しかける途中で、次のメールの受信が知らされる。
『これ。こないだ載せてたじゃん?この色』
添えられたリンクを開くと、私のブログの記事だった。散歩中に撮った落ち葉の写真。うん、枯葉というか、紅葉した落ち葉。でもまぁ彼女が枯葉だと言うなら、君は今日から枯葉だ。
たしかに赤っぽい茶色で、よく晴れた昼下がりだったのと、アスファルトの灰色との対比もあって、かなり鮮やかに写っている。もっとも私は色よりも、右手を開いて小指だけすこし曲げたような、その「くるん」の形が愛らしくて撮った。
メールの本文にはもう少し続きがあった。
『わたしが勝手に自分のテーマカラーにしてる色とおんなじで、嬉しくてこっそり保存してた』
『それは私も嬉しい、ありがとう。元の写真送るよ』
『わー!ありがとう!待受にした!!』
返信と行動の素早さに笑う。そしてじんわりと噛みしめた喜びに予感した。
私はこのさき、秋になるたび、この十数分を思い出すんだろうな。

 *

それはまだSNSという概念もない、ガラケーがガラケーと呼ばれてもいない時代の話で、インターネットで知り合っただけの彼女がどうしているか、どこにいるかももう分からない。あの十数分を思い出さない秋もあった。
ねぇでもさ、まだ覚えてるよ。さみしいよ。
遥かに画質の良くなったスマホで、赤っぽい茶色の枯葉を撮る。指先はみんなぴんとしている。

2/20/2026, 4:41:47 AM

「まだ、落ちたくないね」

秋の香りが無くなりかけていた頃、君はそう言った。

落葉樹の林の中、痩せこけた一本の木、
そこには2枚の枯葉が寂しげに揺れていた。

「そうだね。落ち葉になったら、ガサガサ音を立てることしかできなくなる。」

「"落ち葉"なんて差別用語、使っちゃいけないわ。私たちも、あの子たちも、同じ葉っぱなのよ。それに──」

「私たちも、もうじき落ちるのよ。だろ?分かってるよ。でも、まだ受け止めきれないんだ。」

「どうして...」

この木には、僕たち2枚しか残っていない。
全ての葉が落ちきったら、きっと春に向けて若葉が芽吹く準備を始めるだろう。
そしたらもう、君には逢えないような気がする。

遠くの方で年中姿の変わらない常緑樹が緑色の葉を揺らしている。
その風も、数秒足らずで僕たちのところにやってくるだろう。

最後に、伝えたいことをはっきり言おう。

「まだ、君と離れたくないんだ。」

君は微笑んだ。
その頬には、かすかに紅葉の色が戻ったように見える。

僕も微笑み返す。

それから間も無くして、風が吹き荒れた。
自然を無慈悲にかけめぐる強風は、2枚の葉を空気で覆い、いとも簡単に、命綱を断ち切った。

もとから2枚の葉が重なっていたかのように、君は翼を開いた。隙間から鮮やかな橙色が覗いている。

僕は枝の下の方へ運ばれ、君は上の方へ。

全てを理解した僕は、もう一度笑う。

僕は、ずっと騙されていたのか。
君が、枯葉に擬態するコノハチョウだったとは。

2/20/2026, 4:30:16 AM

枯葉が落ちていた。
いつもの散歩道を歩いていたら、枯葉が落ちていた。
枯葉が落ちたら、落ち葉といった方が正しいか?
と思いながら、目の前のそれを何となくつまみ上げる。
子どもの頃は気にも留めていなかった枯葉を気にかけるなんて、自分は大人になったんだなと感慨に耽りながらそれを眺める。冬の風物詩である枯葉は、その寒さに耐え切ったかのような表情で茶色に染まり上がっていた。
その姿に「お見事」という言葉が心の中で溢れた。

いい色だ。この色はそう、牛丼。牛丼と同じ色だ。
肉と玉ねぎがつゆで染まり上がり、味が染み込んだ
あの色。
彩り豊かとはいえない、しかし食欲がそそられる
あの色。
そうだ、お昼は牛丼にしよう。どうせならカレーも
追加して思いきり茶色い牛丼にしよう。

そうだ そうしよう。と枯葉を片手に散歩道を歩み進める
日曜日の朝。

2/20/2026, 4:25:07 AM

潮が満ちたら
そうしたら

この寒さも
当たり前なるのかなぁ

海水に一瞬触れて
手を引っ込める

とてもじゃないが
泳げない

海沿いの公園には
枯葉が死にかけていて

もう
どうにかなってしまう

そんな期待もない

言葉にするのも簡単だし
祈るのは楽だ

ただ
時は不可逆性を持っており

それは
若い私には分からなかっただけだ

2/20/2026, 3:52:10 AM

枯葉/生きる

真っすぐ街路樹が並び
歩道にカサカサと
葉を落とす
行き交う人びとで
欠片となって何処かへ
飛んでいってしまう

降り積もらず
振り返る人もなく
人と人の間で
ひっそりと生きた証も
いつか時が刻んでいく

誰か知らない人と
すれ違いながら
今日は枯れ
記憶の欠片に刻まれて
明日へと
風に乗って
飛んでいってしまう

毎日生まれ変わり
今日を脱ぎ捨てて
眠りのうちに
明日の姿になる
木々も人も
世界も
同じだ

Next