『誰よりも』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
題:誰よりも
ほぼすべて ダメダメだけど 誰よりも
キミへの気持ち あふれるくらい
【誰よりも】
他の人より優れていたいと思っている。誰かからの期待によるものではない、ただの自分のプライドだ。だけど、努力はしたくない。誰よりも楽をして優れた人間になりたい。いわゆる “天才” と呼ばれる部類の人間に入ってみたい。
そんな思いを抱えたまま迎えた、20歳の誕生日。小学校からの友達や、遠縁になってしまったがたまに連絡の取り合う友達、親戚、家族、バイト先の人……幅広い知人が祝いの言葉をくれた。
親戚、特に女性陣からが酷かった。祝いの言葉だけでいいのに、一緒に小言までついてくるのだ。
「いつまでダラダラとバイト生活するの?」
「手に職をつけたら?」
「やりたいことないわけ?」
全ての問いに濁した言葉を返し、逃げるように遊びに出かけた。高校卒業と共に就職した友人たちに会い、近況報告をした。
仕事が順調、恋人ができた、などの自慢話を聞かされてウンザリしたが、笑って誤魔化した。
そろそろ自分にも運が回ってくるはずだ。原石として鈍い光を放つ自分を見つけ出し、光り輝くまで磨いてくれる人がきっといる。
「ねーねー、ウチらとお茶しね?」
隣りにいる友達に声をかけており、俺は目を合わせない。あぁ、なんで自分じゃないだろう。あぁ、情けない。
誰よりも……
と、言いかけたが
上には上がいると思ったので
言うのを止めた
人に伝える必要はない
心の中で思うだけにしておこう
誰よりも。
貴方を見ていた。
だから、貴方のこと。
なんでも知ってるよ。
だから。
貴方のこと。
誰にも取られたくなかった。
だから。
貴方のこと。
精神的にも、物理的にも。
縛ってしまえばいいと気づいた。
誰よりも。貴方を見て。
貴方のことを考えて。
貴方のことを思って。
貴方のことを知ろうとして。
貴方のことを知っていて。
その特権を。
誰かに、譲りたくなんてなかった。
だから。
だから。
そう、だから。
それ、だから。
それ
なのに。
誰よりも知っていたのに。
知っていた、はずだったのに。
貴方は、ちゃんと見ていた。
誰よりも。
貴方のことを。
ちゃんと。
誰よりも。
ずっと。
ずっと。
なのに、さぁ。
誰よりも君を守りたくて
守りたくて…
それを儚い夢と知った…
君は僕よりも大きなものに守られてきた
僕には到底太刀打ち人たちに…
君の瞳の奥の方に…
ずーと奥の方から聴こえる
涙の雫が堕ちてく音が…
僕の胸を掻き立てるんだ…
君は本当に幸せなのか…
君が時おり見せる愁いはナゼなのか…?
君を思うと思うと…
本当に幸せについて考えるんだ…
君と一緒にいた時間に感じていた…
穏やか一時の煌めきを…
これ愛でないなら…
何が愛なんだ…
そんな事を考えてるんだ
君を抱きたく…
そばに居てほしくて…
……
そこに居て欲しいんだ
そこに居て欲しいんだ
そこにしかないんだ
でも居て欲しいんだ
そこ居て欲しいんだ
気づいて欲しい…
1人じゃないんだ君は…
……
中村耕一(JAYWALK)
"誰よりも"
誰よりもあなたのことを愛してる。
それでもあなたは、私の元には来てくれないのね、。
「誰よりも」
誰よりも、私があなたのそばにいると思ってた。
誰よりも、私があなたを支えていると思ってた。
誰よりも、私が世界で1番あなたのことを好きだと思ってた。
誰よりも、あなたは私のことを好きでいてくれてると思ってた。
振り返ると、ひどい自惚れだ。どうしてそんなに自信があったのかと疑問に感じてしまう。
私の敗因はきっと、誰よりも驕っていて愚かだったことなのだろう。
わたしはあなたに救われたのです。着いていく理由なんて、それだけでいいでしょう。
バレンタインの日に恋人から毎年チョコを貰っている。
毎年趣向をこらしてくれていて、地味に楽しみになっていた。
普通のチョコだったり、ホットチョコレートにしてくれたり、工夫してくれている。
そして今年出たのはチョコアイスだった。
「え、これ……」
「懐かしいですよね!?」
そう頬を染めながら眉を八の字にして微笑む。
そう、懐かしいんだ。
「今回は、いーっぱい愛情を込めましたからね!」
「え、もしかして手作り!?」
「はい、手作りです!」
俺は視線をチョコアイスを送って、どうしても懐かしく思う。
まだ友達の時に彼女がくれたのは手作りのチョコアイスだった。
あの時のは俺のためじゃなかったとは思う。
でも手作りで作る、その手間を考えると誰よりも贈る相手を思っていると伝わったんだ。
改めて彼女を見つめると、首をかしげて不安そうに俺を見てくる。
そうだね。
俺は、彼女の相手を思いやるところを好きになったんだ。
誰よりも俺を思ってくれる彼女を好きになったんだよ。
それを思い出しながら彼女の作ってくれたチョコアイスを口に含む。
「ん〜〜〜、おいしーいー」
おわり
六四一、誰よりも
「声の置き場所」
僕が口を開いたあと、教室にほんのわずかな間が落ちた。
誰も何も言わない。ただ、空気が一度だけ揺れた気がした。
「今の言い方、ちょっと違うよね」
笑い声が続いた。悪意はなかったのだと思う。からかうほどでもない、小さな指摘だった。ただその瞬間、僕の声は自分のものではなくなった。
次に話すとき、僕は語尾を少しだけ変えた。
イントネーションを平らにして、なるべく目立たないように言葉を並べる。うまくできたかどうかはわからない。でも、さっきのような間は生まれなかった。
それで十分だった。
家に帰ると、母がいつもの調子で話しかけてくる。
その声を聞いた瞬間、胸の奥にしまっていた言葉がほどける。僕は自然に返事をする。抑揚も、語尾も、何も気にせずに。
けれど、途中で一度だけ言い直した。
母は気づかなかった。
僕だけが、その違和感を覚えている。
次の日から、教室ではほとんど話さなくなった。
発言しなければ、間も生まれない。笑いも起きない。僕は静かに、そこにいるだけになる。
ある日、先生にあてられた。
立ち上がると、喉の奥で言葉が絡まる。どちらの言い方を選ぶべきか、ほんの一瞬迷った。その一瞬が、また間をつくる。
僕は平らな声で答えた。
何事もなく授業は続いた。
窓の外では風が吹いていた。
誰の言葉も揺らさない、透明な風だった。
放課後、誰もいなくなった教室で、小さく独り言を言ってみる。
元の言い方で。
教室は何も反応しない。
間も、笑いも、生まれない。
僕の声は、ただ机の上に落ちた。
それを拾い上げる人はいない。
帰り道、僕はもう一度だけ口を開いた。
どちらの言葉でもない、中途半端な響きだった。
それでも、空気は揺れなかった。
そのとき初めて、
僕は自分の声がどこに置いてあるのか、わからなくなった。
誰よりも、私は泣いた。
美味しいものが食べられなかったからじゃないし、雨が降ったからでもない。
私を助けてくれた人が、今は私ではなく、違う人を助けているから。私のことは?
もう、助けてくれないの?
『誰よりも』
....今年の夏休みは何しよう。
ーーーーー
初めての出会いは小学生。
あれは確か4年生の時...友達とクラスが離れて中々馴染めず教室で1人、文庫本を読んでいた時。貴方は笑顔で手を差し伸べて、校庭に誘ってくれた。
........多分その時から好きになってた。
そこからは家の方向が同じということもあり毎日一緒に下校した。休日には公園で家庭用ゲームをしたり、文庫本の主人公になりきってごっこ遊びをしたり。
中学生になると、お互い部活で下校時間が合わなくなった。クラスも一度も被らなくて一緒に帰宅する事が無くなって、どんどん距離ができていった。
春、入学式で前の方で歩く姿を見てドキリと胸が跳ねた。学校だけではなくクラスも同じになれた。
長いホームルー厶が終わってお互いやっほ、なんて手を振りあった。席は遠いけど近い。
そして夏休み前、最後の席替えが終わった。
ー閑話休題
午前11時03分、教室のカーテンの隙間から見える外は土砂降り。
ここ最近は雨が多くて髪がはねて困るな、なんて肘をつきながら斜め前のあなたを盗み見る。
白いものが視界をかすめはじめて、前からプリントが回ってきたことに気づく。
慌てて軽く謝罪しプリントを受け取る。
教師の合図とともに机や椅子が床を擦る音と机同士ぶつかる音が教室に響く。
なにか考え事、なんて声をかけてくれた貴方は斜め前。焦って上擦った声で返事してしまい、堪らず視線を逸らす。
ここテストに出るからな、なんて言う教師の言葉でコツコツと音が鳴る黒板へ目を向ける。
グループワークを終わらせるチャイムが鳴る。
途端に教室が騒がしくなる。昼食を食べるため席を立つ人、友人の元へ向かう人。
今回のテストやばそう、と声をかけてくれた貴方に放課後図書室で勉強することを提案するー。
ーーー
午後1時02分、体育館の重たい扉から見えた雲の隙間の光。
ダンダンッと木の板を跳ね返るボールの音が体育館に響く。貴方はひとつ隣のコート。
さすがパス上手いなとか、ハイタッチ羨ましい、だなんて...試合途中なのに盗み見てしまう。
ピーッという笛の声ではっと意識が自分のコートに向く。相手に点を取られてしまった。こちらも点数がギリギリなので試合に集中する。
バッと手を出してボールを捉える。
普段は自分からボールを触りに行くなんてこと、しないのに。
ふと目が合って、ピースサインをこちらに向けてくれた。
ーー
午後5時01分、図書室に向かう途中、中庭にある白い紫陽花が煌めく西の陽に照らされキラキラと輝く。
貴方は正面、早くなる鼓動。普段より重くなった鞄をぎゅっと握る。
ふぅ、ひとつ深呼吸。はねた髪を撫でる。
ー貴方の事が誰よりも
ーーーーーー
お互いの性別はあえて不明にし、読者様の解釈に委ねる作品になっております。
貴方の明日がより良い日になりますように。
最初から分かってたことだけど。
君の視線と触れて。
君の肌を感じて。
君の笑顔に照らされて。
君の涙に泣かされて。
君の優しさに甘えて。
幸せだ。
今がとっても幸せなんだ。
僕はそういうタイプの人間じゃなかったから。
今まで上手く伝えてあげられなくてごめん。
君のこと。
誰よりも。
大好きだよ。
今まで、誰よりも自惚れてきた私にとって
その一通の手紙は、何よりも重く
たった2つか3つの言葉で人生が決まる
ーーそれは、ある一つの願い事。
否定されたって良い、過小評価されても良い
人格も全部無駄だと決めつけられても良い
だから、だから その日までは
ーー夢を見させて。
誰よりも
あなたと仲の良い人はあなたの周りにはたくさんいるでしょう。
あなたを嫌っている人はあなたの少し遠くにちらほらいるでしょう。
あなたを好いている人はあなたの周りにポツポツといるでしょう。
でも、あなたを誰よりも愛している人は私以外いない。
誰よりも好きなのに
誰よりも遠い
誰よりも思っているのに
誰よりも話せない
誰よりも近ずきたいのに
誰よりも避けてしまう
誰よりもそばに居たいのに
誰よりも何よりも…
誰よりも
あなたの声に言葉に私は救われていたのですよ。
家に帰ればあなたの声がする。いつも通り元気に騒いでいるあなた。私が知らない間にいつも私も知らない場所に冒険している。見たこともない世界、懐かしい世界。数年前の光景が再び今目の前に広がるなんてこともあるね。笑顔が素敵ではちゃめちゃで勇者でスーパーマン。そんなあなたが大好きです。出会ったあの日を今でも奇跡だと思う。生きていてくれてありがとう。私を幸せにしてくれてありがとう。どうかこれからも健康で長生きしてね。
私の大好きな黒い猫さんへ
誰よりも
あなたのことが
たいせつだったんです
だあら、なかなぃで
えぁお、
ね?
。
あなたが私のなかに触れようとしても、
私は笑顔で誤魔化せる自信があります。
当たり前でしょう?
あなたたちとはくぐってきた茨の数が、種類が、回数が、違うのですよ。
そんなあなたたちには気づくこともできないでしょう。
この震えた左手に。
「誰よりも」ўциа
陽が沈みかけ、薄明の空が広がる田舎道。
そこを、一人の女性が、車椅子を押しながら歩いていた
車椅子に座っているのは、薄紫の髪を伸ばし、空色の眼をした女性だ。
足が膝上でなくなり、黒いスーツが、この人はこれが正解だと見せつけるような、そんなオーラを放っている。
車椅子を押しているのは、茶色の髪をおだんごでまとめ、黒いスーツが似合わない女性だ。
二人のスーツの胸元には、同じ盾の刺繍があしらわれている。
「生命(せいめい)さん、今回もサポート、ありがとうございます。私一人だったら、何もできなかったです…」
車椅子を押しながら、彼女は言った。
生命と呼ばれた、車椅子の女性は
「なに、喝を入れただけだ。それよりも走勧(そうか)、随分と手際が良くなったな。流石だ」
「そ、そそそ、そんな!う、嬉しいですぅ!」
走勧と呼ばれた女性は、ハンドルを持つ手に力が入った
「走勧、お前の正義はなんだ?」
「正義、ですか?それは勿論、"命と権利を守ること"です。当たり前のことを聞いて、どうしたんですか?」
生命は、軽い笑みを浮かべた。
「いや…なんでもない。ただ、誰よりも正義を狂うほど信じているお前が、誇らしいなと思っただけさ」
お題『誰よりも』