『10年後の私から届いた手紙』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【10年後の私から届いた手紙】
生きていますか。
頑張って、生きていますか。
だらっとした毎日を過ごして、お笑いで笑って。
ぼんやりとした将来の不安と不満。
そんなものの中で漂いながら、でもそんな自分が好きで大切だった日々。
忘れたくても、忘れられない。
どうやって、生きていくんでしょう。
まぁ、楽しみにしておいてください。
「できるだけ早く死にたい」
そう言うのが口癖なあなたは、案外死にたくても死ねないものです。
ある日。ポストに変わった手紙が入っていた。
ついこの間、私は長年小説を書き続けた甲斐あって、華々しいヒット作を生み出した。出版社から送られてくるファンレターの数も倍になり、毎日読み切るのが大変なくらいだ。それでも、この時代にわざわざ紙でファンレターを送ってくれるファンは少ない。だから、私は紙のファンレターに対しては、必ず直筆で返事を書くようにしていた。
そんなファンレターに混じって、一つだけ、妙なものがあったのだ。宛名は私で間違いない。けれど、送り主の名を見ると、「十年後の君より」と認めてある。私好みのさらりとした手触りのいい紙に、趣味のいい、深い青色のような、紫のような色をしたインクの、恐らく万年筆で、その手紙は綴られていた。
内容は時候の挨拶から始まって、最近出版した、ヒットはしなかった作品の感想が書き連ねられている。ヒットはしなかったものの、自分の中ではヒットした作品よりずっと美しく描けた作品だった。中身は案外普通の、よくあるファンレターで、私は少し拍子抜けした。誰だって、「十年後の私」なんて言われたら、もしや自分は未来で死んでしまうのではないか、あるいは、大切な人を喪うことになるのではないかと嫌な方向に妄想が膨らんでしまうだろう。
読み終わった手紙を閉じようとしたところで、ふと違和感に気が付いた。その手紙は、かなり誤字が多かった。私だって、多少の誤字をすることはある。しかし、ここまでではない。それに、こんな上質なレターセットを揃えて、恐らくペンに付属のものでないインクをわざわざ使って、万年筆で手紙を認めるような人が、ここまで字を知らない事があるだろうか。
小さな違和感ではあったものの、一度気になり出すと途端に気になって仕方なくなる。そこで一度、誤字を訂正せず、誤字の読みのままで文章を読んでみたり、誤字だけを抜き出してみたりするも、特に意味のある行動とは思えなかった。
気のせいだったかと諦めて、今度こそ手紙を閉じた。私は気付かなかった。誤っていた字はどれも、「なくなる」意味を持った字だった。
その翌年のことだった。私が、事故で両目の視力と利き腕を失ったのは。
テーマ:10年後の私から届いた手紙
限界だった。
日々の喧騒に揉まれて、仕事もどんなにやっても終わらない。心身ともに疲れが溜まっていった。
「もう辞めてしまおうかな」
「早くどこかに逃げられたら、いいのに」
そんなことを思いながら、、。
ふとデスクに目が止まる。そこには何やら手紙らしき封筒が置かれていた。
“10年前の私へ”
どうやら、10年後の私からの手紙らしい。
封を開けると、かわいいお花柄の便箋。でも、中には何も書かれていない。
「なーんだ」
がっかりしながら封筒に戻そうとした。そのとき、
カサリ。
乾燥した四葉のクローバーが封筒から落ちる。
それだけ、たったそれだけだけど涙が零れた。
10年後
今は時代の進化で過去の自分に手紙が出せるらしい。
もうそんな時代なのか、
私も何か過去の自分に手紙でも書こうかなと花柄の便箋を手に取った。
何を書こうか、こんな辛いことがあった、素敵な出会いも、喜びもあった、あそこの飲食店はすごくおいしい。
伝えたいことが沢山ある。1週間ものすごく悩んだのに、何も書くことができなかった、、
だって、ことばが見つからない
伝えたいこと沢山ある。辛いこともそれの乗り越え方も、ささやかな幸せも。
でも、それを作ったのは過去の自分で、沢山辛いこともあったけど、どれも間違いじゃなくて。
過去の自分がいたから、今の自分がいる。
そんな今の自分が、どんなことばを送れるだろうか、、
ふと、桜が満開に咲いた土手が目に映る。
「ふっ、綺麗だなー」なんて思いながら近づくと、小さな石につまづいた。
ついてないなんて思いながらも靴元をみる、、
そこにはぶつかった小石の先に四つ葉のクローバーが咲いていた。
これだ
私は過去の自分にかけることばが見つからない。だってどれも間違いで正解なような気がするから。
だから私は送ることにした。
ささやかな幸せ、幸福のことばを
(10年後の私から届いた手紙)
10年後の私から届いた手紙には
こう書かれていた
『10年後の私、何してますか。
ちゃんと夢、叶えられてますか?
自分の心に正直になれてますか?
過去の私は未来の私のために
色々頑張ってますよ。
どうか楽しく生きてください』
と書かれていた
過去の私、ごめんね
夢、かなえられてないや...
でも、心は正直に生きてるよ
心に正直に生きたせいで
“死んじゃったけどね”
来世は夢も叶えて、心も正直に
楽しく生きてみせるから
“ずっと見守っててね...”
【お題: 10年後の私から届いた手紙】
10年後の私から届いた手紙
10年後。私から一件の手紙が来た。
入院中の私に、看護師が手紙を渡してくる。
「……?」
恐る恐る手紙を開ける。
私の字、私の文字の書き方。
「こんにちは、10年前の私。」
「あなたは、死ぬ。教えられないけど」
「10年後にはいないよ」
それだけ書かれていた。
「……」
そしてその翌年。
彼女は病室のベッドで冷たくなっていた。
真っ白の、血色のない顔に布がかけられる。
___
「〇〇ちゃん。余命1年だったんだってね」
「そうそう、親が最期に手紙を残したんだって」
「10年後の彼女から。というお題でね」
「どうやら、余命宣告を隠してたらしくて」
「だから、こう手紙で伝えるみたいな」
死んだ彼女の、写真を見ていた。
病室のベッドで、冷たくなった彼女は親友だ。
私の、唯一の
あの手紙は、親が最期に彼女を笑わせようとした
そして、絶望に叩き落とした。
『あなたは死ぬ』
その一言でね。
球体を想像していたけれど どうやら四角いようだ
銀色を想像していたけれど どうやら赤色のようだ
圧縮も敷き詰めも出来ない 心中の数多の感情達を
文に 紙に 書いたそれは
丸くもなく無機質な銀色でもなく
角ばっていて血のように赤く炎のように赤かった
まるで何かに傷付いているかのように
まるで何処かを恐れているかのように
しかしその手紙は 苦しさがあると云う訳でもなく
その色から文から 微かな哀愁のみを漂わせ続けた
数多ある感情達を 掬って運ぶその四角い赤い箱は
地中で 時を 止めていた
題材【10年後の私から届いた手紙】より連想で【タイムカプセル】
連想を思うがままに書くと、表現がバラバラで分かりにくくなる傾向
10年後の私から届いた手紙
私へ
生きていますか?
自分の意見を持っていますか?
自分のことを大切にしていますか?
あなたは昔から自分の意見を失せて生きてきた。
言いたいことを言わずずっとを気を遣って生きてきた。
おかげでたくさん疲れたし、人のことを信じていなかった。ひとつ。いいことを教えるね。
今後生きていく上で、あなたは生きてていい存在です
自分の意見気持ちをちゃんと持ち、言っていいです
自分のことを傷つけず、嫌なことは嫌と言っていいんです
誰かに助けてもらってください。
それが私からの助言です。
今後無理しすぎないように、今後のために
頼ってください。
『10年後の私から届いた手紙』
教室の窓からこぼれる暖かな光。
社会科の教師が語呂良く覚えればいい、なんて読み上げる年号。優れた人間ばかり出てくる社会科は嫌いだ。
そして黒板を滑るチョークの心地よいリズムに堪らずうとうと、と船を漕ぐ。
暖かな日和。勝負の春。
どうせ無駄、なんて私が私を諦めたのはいつだっただろうかー。
SNSないしインターネットには日々さまざまな情報が飛びかう。その中でも特に目につくもの、オタ活Vlogだったり、友人との誕生日会...。そこには夜にキラキラと輝く都会のオフィス街が広がっているようだ。
一方、私はどうだろうか。代わり映えのしない日々、数少ない友人...。まるでチカチカと点滅する地元の古びた街灯のよう。
日に日に削られてゆく自尊心。皆と同じ暦を歩んでるはずなのに、私は高校1年の春から1歩も進めていない。
そんな頭の中でぐるぐると考えていた時、別冊のページを開けとの指示が出る。
机の中に手を入れてそれを探そうとした時、カサリと何かが手に当たる感覚がした。
それは宛先のない淡い橙色の包みだった。
誰かからの告白...なんて淡い期待を持ちながら封を開ける。
.˚⊹⁺‧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈‧⁺ ⊹˚.
ー10年前の私へ。
お元気ですか?きっと今の貴方は外界からの様々な情報により時が止まったかの様な、自分だけが取り残された様な気持ちを抱えてるかと思います。
そんな今を、自分なりに必死に生きている貴方に伝えたいことがあります。
10年後の貴方は、あなたが想像しているキラキラとした何者かにはなれません。
けれど、本当の私になることは出来ます。
この瞬間に目を向けて。
.˚⊹⁺‧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈‧⁺ ⊹˚.
何者かになれなくても、私にはなれる...。
綴られている言葉は矛盾しているように見える。
.......けれど
教師が話す言葉に耳を傾けてみる。
分かりにくい独特な表現は嫌い。でも、その言い回しは嫌いじゃない。
もう少し自分の知らないものを知りたい。
未来を見てみたくなったかも...なんて。
ーーーーーーーー
読んでくださった方の未来が少しでも明るくなりますように。
10年後の私から届いた手紙
毎日つらいつらいと暮らしていたら
引き出しの奥から封筒が出てきた
封がしてあり思い出せる記憶もなし
鋏を入れると
何枚も紙が入っている
札でもなくてがっかりだ
開くと原稿用紙の束
推敲だらけの過去作が
ぐいぐいと迫ってきた
書き直せと声もない圧力が
あったら怖いなあと思ったが
投稿しようとしていたものだった
それでも見直せば推敲したくなる
ある日、仕事を終えて帰宅しようと駐輪場に停めていた自転車に乗ろうとした時、
ふと自転車のカゴに紙飛行機が入っているのを見つけた。
誰かのいたずらかと思い、ため息をつく。
よく見ると文字がびっしり書かれていることに気づくと私はその紙を広げた。
そこには運命のいたずらかと思うような目を疑う手紙だった。
「10年前の◯◯へ」
そこから始まるその手紙は明らかに私の名前で間違いない。
なぜなら字のクセが今の私と全く変わっていないからだ。
手紙を読み進んでいくと10年後の私は、もうこの職場で働いていないらしい。
その代わり、憧れだった出版社に正社員として勤務していると書いてある。
また、その職場で出会った男性に、
10年後の昨日プロポーズを受けたという衝撃的な事実が記されている。
「では、今の彼氏は?いつ別れたの?」
そう思いながら読み進めても今の私とは縁のないことばかり書いてある。
まるで、神様が私を試しているかのように有る事無い事を書いて天の上から面白がっていると疑い始めた。
でも、手紙の終盤の文章でその思考は払拭された。
「今のあなたのバイト先で働いている人たちは、今のあなたを成長させている。
あなたはこの手紙を読んで大部分を疑っているだろう。
それも無理はないはず。
だってこの手紙は、あなたの夢を神様がなぞらえて書いた手紙だもの。
だけど、一つだけ信じてほしい。
あなたがこれからも真面目に努力をすれば10年後はこの手紙の通りになる。
努力といっても特別なことはやらなくていい。
好きなことをやればいい。
「好きこそ物の上手なれ」だから。
今のあなた次第で手紙は現実のものとなります」
それを読み終えた私は手紙をカバンにしまい、
まだ会えない未来へと向かって自転車を走らせた。
—君の余命を知ってしまった日—
今日は、彼女とデートの予定がある。
俺はその準備で急いでいたのに、母に呼び止められた。
「あんた宛に何かきてるよ」
どっさりと郵便物を抱えた母から、白い封筒を一通、手渡された。
「俺宛に?」
「うん。見てみなさいよ」
確かに封筒の裏には俺の名前が入っていた。
こんな急いでいる時に、と思いながらそれを持って自室へ向かった。
封を切り、中を覗く。
小さな一枚の手紙が入っていた。
『十年前の私へ』
そう書き出された手紙を、俺は読み始めた。
『十年前の私には、付き合ったばかりの恋人がいると思う。名前は村上雫さん。』
ここに書いてある通りだった。
一週間前に俺は勇気を出して、雫に告白をした。
『信じられないと思うけれど、しっかり読んでほしい。
村上雫は一年後、大きな病にかかる。』
手紙を持つ手が震えてきた。
『彼女は医師から余命宣告を受けていたのにも関わらず、直前まで私にそのことは教えてくれなかった。
彼女が目の前で死んでしまう未来を見たくないのなら、今すぐに別れてもいい。
だが、もし、それでも彼女と付き合う選択をするならば、彼女に色々なことをしてあげてほしい。
未来の私は、彼女が亡くなる直前にこのことを知って、何もしてあげることができなかった。
私は、それだけが心残りなんだ。どうか、よろしく頼む。』
震えた文字で『十年後の私より』と締めくくられていた。
本当なら、この手紙をビリビリに引き裂いてやりたかった。単なる悪戯で、俺をからかっているだけだと言ってほしかった。
だが、俺はこの手紙を信じざるを得なかった。
なぜなら……。
この手紙は、俺の書く文字と全く同じ筆跡だったからだ。
お題:10年後の私から届いた手紙
「今日のラジオテーマは、
『10年後の私から届いた手紙』です。
さっき、放送が始まる前の打ち合わせで、
スタッフとも話していたんだけど、
どうした今日のラジオテーマ、
急にファンタジー?って感じだよね。
え、私の場合?
うーん、そもそも、10年後の私から手紙が届いたとしても信じないかな。
これってさ、少し違う言い方をすると、
今の私が10年前の私に宛てて手紙を書くってことだよね。
たぶん、10年前の私も信じないと思う。
だから、そうだな、もし手紙を書くとしたら、
10年後の私から、ということは隠すかな。
私じゃない、他の誰かの言葉の方が
心に届く場合もあるから。
どんなことを手紙に書くのかって?
うーん、そうだね、、うん。
焦らなくても大丈夫ってことは伝えたいかな。
悩んで、苦しくて、立ち止まったとしても大丈夫。
立ち止まることは悪いことじゃない。
夢なんてなくても、何とかなる。
悩んで、もがいて、苦しいと感じてしまう時間も、
ちゃんと10年後の私の糧になっているから。
だから、大丈夫。
焦らなくて、大丈夫……」
ちょうど参考書の31ページ目の問題に取りかかろうとした瞬間だった。
いつもと違う放送局にチューニングを合わせていたことに気づかず、不意に女性の声がすーっと耳から入り込んできた。
手にしていたシャーペンを机に置き、両腕を頭上へとグッーと伸ばす。
その手を胸にあてて、深く息を吸い込み、ゆっくりと吐き出す。
よしっ。
髪を結び直して、カチカチっとシャーペンを2回ノックしたのを合図に、再び参考書の問題に向き合う。
ラジオからは私の知らないアーティスト名の曲が流れて始めていた。
【10年後の私から届いた手紙】
「ところで」
「ところで?」
「句読点問題だね」
「何が?お題のことだと思うけど」
「これは、『10年後の』私から届いた手紙なのか、『10年後の私』から届いた手紙なのか?で前者は10年後、後者は現在になる」
「あー、いま10年後の自分から手紙が届いたらSFというか時間ものになるのかー」
「そういうことだね。お題を考えてるうちに句読点を取ったかもしれない」
「なるほどー」
お題『10年後の私から届いた手紙』
"10年後の私から届いた手紙"
10年後も自分が存在しているかは分からないけど。
もしも存在して過去の自分に何かを伝えられるとしたら、文面無しで包丁とか送ってきそうで嫌だなぁ。
【10年後の私から届いた手紙】
今の自分は苦悩に値する人間か?
その先には新しい苦悩が待っている
だからそのまま進むとよい
10年後の私から届いた手紙
今の私は17歳。1か月弱でもうすぐ成人します。
時期としては、今は大学入学の準備をしています。
そんな私にとって、「10年後の私」は27歳になります。
「10年後の私」は、今の私に一体どんなことを伝えるだろう。
………
考えてみますが、やはり少し分からない。
こんな時は別の視点で見てみよう。
「今の自分自身」がそのような手紙を書くとしたら、どんなことを書くだろう。
「今の私」が、「10年後の私」として手紙を書くとしたら。
自分自身が手紙を送る立場として、つまるところ「10年前の私」に向けて手紙を書くとしたら。
一体どんなことを書くだろうか。
10年前の私と言うと、まだ小学3年生です。
まだ世間も常識も十分に知らず、変なことばかり(私の記憶も定かではないが、多分変なことばかり…?)していた頃の私。
そんな過去の私に手紙を送るならば、今の私がそれに書く内容はこの1つだけでしょう。
「自分のやりたいことをとことんやりなさい」、と。
とにかく自分のやりたいことをやる。これだけで良いです。
なぜかというと、私が大体そうだったから。
元々私は自分の好きなことをとことんやり込む人間でして。
競技ルービックキューブをやり込んでいたり、将棋やチェスにハマったり、プログラミングでオセロ作ってみれば(プログラミングは他の凄い人と比べればそんなにですが)、ある時にはジャグリングやってたり、小説書いてたり。
そうしていった結果、進路を決める際にそのいくつかが(全部じゃないけど)結びつき、自分のやりたいことが決まり、自信を持ち、最終的にはちょっと良い大学に推薦入試で合格させて頂いたのがこの私なので。(自慢ではないですが、過去の文章を見ればどこか分かります)
そんな今の自分なので、自信を持って言えます。
自分の人生の最適解は、好きなことをとことん追求することです。
なので、過去の自分にはそう伝えたい。
今の自分に強さが見出せなくても、自分の中の探求心が、自分をどこまでも強くしてくれる。
自分の「好き」を追い続ければ、その先には明るい世界が待っている。
そのスタンスで行けば、どんな困難もきっと突破できるから。
そう、過去の自分に伝えたい。
ーーという感じのことを、きっと「(今から見て)10年後の私」も書くでしょう。
10年後のあいつだ。どうせ今と同じことを言うんだろう。
なのでそう生き続けようと思います。
これからの10年。いや更にその先まで。
今までの私がほとんど考えもしなかった、この先の人生。
この先の人生は、恐らく今までよりも更に厳しいです。(厳しいでしょう)
恐らく「私の人生の中で過去一難しい局面」が連続するんだと思います。
それでも、自分の中のスタンスは変えるな。
今までと同じ戦い方で良い。
この「好きなことを追求する」姿勢を貫けば、きっと道は開ける。
そう、「10年後の私」は伝えたいんでしょう。
頑張ります。
10年後の私が書いた手紙が一通。
そこには白紙で何も書かれていなかった。
これからの未来は自分で決めろということか。
そう思い私は今日を生きる
〜10年後の私からの手紙〜
10年後の私から届いた手紙
10年後の私の歳が今の私と幾つも変わらなかったらどーしてくれるんだよ!?
怖ひ怖ひ
【世界線管理局 収蔵品
『10年後のお前からの手紙射出機』】
電子メッセージでも、通話でも、ハガキでもなく、手紙に固執する不思議アイテム。
書記言語すなわち文字を含んだ1枚以上の紙を
包んだ紙製の封筒を装填すると
射出機が「10年後の筆記者が書くと思われる可能性」を100パターン算出し、
ランダムでそのうちの1パターンを射出する。
ただし返信は直径20cmの鋼鉄球に封入され
平均時速170kmで射出される。
<<平均時速170kmで射出される>>
――――――
相変わらず平和な世界線管理局です。
その日も管理局の収蔵部収蔵課には、滅んだ世界からこぼれ落ちてきたチートアイテムが、
他の世界に紛れ込む前に回収されて、管理局の収蔵品として順番に、登録されてゆきます。
「うーん、 んうーーーーぅ……」
郵便ポストに野球のエアー式ピッチングマシンを合体させたようなフォルムの手紙射出機を前に、
収蔵品の情報を入力しておった収蔵課職員・ドワーフホトは、悩みも悩んで首かっくん。
「3通」ほど射出されて穴の開いた収蔵庫の壁と、
手元の射出機の説明書とを見比べておりました。
「本当に、これ、うぅーん……
10年後のあたしが書いた手紙……」
10年後の私から届いた手紙は、
ちゃんと、鋼鉄球の中に封入されているのかしら。
ドワーフホトは収蔵課局員として、それを調べなければなりませんが、
なんてったって、相手は直径20cmの鋼鉄です。
重いし硬いし切断して大丈夫か不明なのです。
どうしてこうなったのでしょう。
お題がお題だらかです。 しゃーないのです。
「スフィちゃんから、何か借りてくるぅ?」
収蔵課局員ドワーフホトの、サポートをしておる魂人形1号が言いました。
「ダメだよぉ。スフィちゃん、今日は出張だよぉ」
同じ顔した魂人形2号が言いました。
どうしよっか、どうしよっかぁ。
3号も4号も互いに顔を見合わせて、首かっくん。
5号など鋼鉄を別の収蔵品のチカラで移動させて、自家製チーズの重しにしています。
『はいッ!はいッ!』
頓挫したデータ収集に、ドワーフホトのサポートをしておる電子生命体、通称6号が挙手しました。
『コンちゃんなら!できるかもぉ!』
「そうだー!コンちゃん、何でも開けられるぅ!」
「頼んでみよっかぁ」
「そうだよ、頼んでみようよぉ」
「さんせー」
そうだ!そうだ!
収蔵課の局員・ドワーフホトと、彼女のサポート役たる魂人形たちは決断しました。
ドワーフホトには、本物の稲荷子狐の友達がおりまして、コンちゃんと呼んでおりました。
稲荷子狐は稲荷狐のチカラでもって、あらゆるロックを解除することができました。
今回も直径20cmの鋼鉄球の中から
稲荷子狐の不思議なチカラでもって
「10年後の私から届いた手紙」を、なんとか、どうにか、抜き取ってくれるかもしれません。
「そうと決まれば、出発、しゅっぱーつ」
行ってきまぁす、ドワーフホトが収蔵庫から出てゆきまして、魂人形たちが見送ります。
1号は先回りで稲荷子狐のお母さんに事情を連絡、
2号は管理局の仕事に協力してもらう報酬として、何が妥当か計算します。
3号と4号は「手紙」によって破壊された壁のあたりの掃除を開始して、
5号は取り敢えず、チーズを味見しておりました。
最終的に稲荷子狐の協力により、鋼鉄球の中から手紙の入った封筒が取り出されたものの、
封入されておった手紙は「10年後のドワーフホトから届いた手紙」ではないと、断言されたとさ。
10年後の私から届いた手紙
10年は誰にとっても長い年月だ
結婚をしているかもしれない
仕事を見つけているかもしれない
大学に行っているかもしれない
専門学校を選んでいるかもしれない