『枯葉』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題:枯葉
道の端に溜まった枯葉の上をわざと、歩いていた。テレビの怪獣みたいに大股で、一歩ずつ。掘り出したてのジャガイモみたいな色たちを踏み締めると、ランドセルが背中できいと音を立てた。
『来ることのない待ち人』
まず最初に感じたのは、"熱い"だった。
その後すぐに痛みが来た。尋常じゃない痛みに、地面に膝をつく。必死に呼吸をするが、痛みは増すばかりだった。
すぐ近くでカチリという音がした。見ずともわかる。銃の弾をセットしたのだろう。
「終わりだ」
仲間の呼ぶ声がする。回らない頭でも死が近いていることがわかった。しかし、そんな時でも思い出すのは彼女の顔だった。
あぁ…そういえば今日は約束をしていた日だったな。怒るだろうなぁ……。
涙が1粒地面に落ちた。
「約束、守れなくて、ごめん……」
ーー
鳥が大きい音を立てて羽ばたいた。びっくりして窓に目を向ける。
羽ばたいていく鳥の後ろ姿と、ひらひらと落ちる枯葉が目に映った。その葉が最後の1枚だったのだろう、外にある大きな木は寂しい姿へとなっていた。
それらから目線を外し、携帯を手に取る。1時間も前に送ったメールには、返信どころか既読すらついていなかった。
小さくため息をつく。
「遅いなぁ…どうしたんだろ……」
変にざわつく胸を誤魔化すように、カップの中のコーヒーを飲んだ。
【枯葉】
枯葉が散る景色も、
足で踏まれ鳴る音色も、
粉々になった体さえも
芸術という一括りに出来る。
なんという魔法だろうか。
テーマ:枯葉
『枯葉』
かつて感じていた無限の可能性が、今や空気のようにひとすじの霧となり、手のひらからすり抜けていくことに恐れを抱く。小さな体で感じていた世界の広がりは、今となっては曖昧な記憶の中で色あせ、鋭くはない。子供の頃、私はまだ何者でもなく、何にでもなれるという錯覚の中に生きていた。しかし、大人になるにつれて、目の前に立ちはだかるのは常に選択であり、その選択を避けることは、もはや許されないかのように感じる。
選びの中で選択肢は狭まっていく。進めば進むほど後戻りができなくなることに背筋が凍るような恐怖を覚える。進むことが運命を決定づけ、ひとたびその道を踏み外せば、二度と振り返ることができぬと知っている。私の身体は、もはや過去の幻想と戦うことを諦め、ただ現実にしがみつくようになった。
大人になればなるほど自分の限界が分かるようになる。自分の諦めのよさも知っているから、目標をたてようとしたところでそこに辿り着かないであろうことを薄ら自覚している。最初から線をひいて範囲を定めてしまう。
ただの逃避ではない。
その方が下手に怪我をしなくて済むからだ。安全で確実だからだ。あくまで前向きな諦観だ。
そうしてゆるやかに自分の内側が死んでいくのを感じる。
このまま普通に就職して、朝から晩まで働いて、枯れていくのを待つのだろうか。いやその前に普通になることがどれだけ難しいことか。死ぬ思いで就活して、死ぬ思いで生きるための金を稼ぐ。もはや生きているというより死んでいないだけ。残りの人生、あとは流すだけなのか。無駄な抵抗をせず、余計な執着を手放して。内面は日に日に色を失って、虚無を抱えたまま枯れていく。嫌だなあしんどいなあ
『枯葉』
彼女は太陽のように朗らで、Aを明るく照らし続けてきた。彼女はAの全てだった。
彼女には何にも代え難い夢があり、少ないチャンスが巡ってきた。これを逃すわけにはいかない。
彼女は多くのものを抱えるつもりはなかった。
Aの存在を疎ましく感じるようになった彼女は、拒むように距離を置くようになったため、二人の関係は急速に冷え切っていった。
それでもAに別れる考えは全くない。
彼女は自分に都合のいい嘘を並び立て、短い秋の間に決着をつけた。
切り離されたAは、光と温もりを失い、自分の色を保つことができなくなり、絶望の下、枝から落ちる枯葉のように、身を投げた。
ドッシリとした巨木の幹のように、彼女の考えが揺らぐことはない。
枯葉
(この既視感は、映画のシーンだったか、それとも漫画か。)
木の枝先に、かろうじてしがみつく枯葉を病院のベッドの上で、ぼんやりと眺めながら、石膏で固められた己の左足をなるべく視界に入れないようにする。こうしていれば、今は、麻酔で感覚も失っているため気にもならなかった。通知音がして、ベッドテーブルの上のスマートフォンを確認する為、軽く身を起こす。
「私がスポンサー様に説明しに行って来るから、今日は、安静にしていなさい」
何故か溜息をついた鬼のスタンプ付きの、姉からのメッセージに既読だけを付け、枯葉へと視線を戻した。
(また四年後)
今年が体力的にも最後だと考えていた中での、己の惨状に、今は、何も考えられないでいる。怪我をしたということは、とうにピークは、過ぎていたのだろう。
「死にてぇ」
小風にさえも、今にも飛ばされそうなその枯葉を、手の中にあるスマホの動画機能で撮影しようと、カメラを向けた。
「…は?」
「へ?」
枝に跨った若い青年と画面越しに目が合い、慌てて視線を窓の方へと向けたが、見えるのは、揺れる枝葉だけで。
「誰?」
このファンタジー的状況に、誰かと問いかけるのは、果たして正解なのだろうか。
「僕ですか?えっと…枯葉の妖精かも?」
麻酔の影響で、幻でも見ているのだ、きっと。
(後書き。)
若葉マークな便乗小説、最後まで書くつもりでいるので、お付き合いして下さる方がいたら、長文の日ごめんねm(__)m
雨水の昨日、ふと気になり庭の隅に積もった枯葉をめくってみた。いつもの場所でフクジュソウとスイセンが芽を出していた。
枯葉。
今の時代は、枯葉へといきかけてる。
あんなに、生活を立て直すぞって頑張ったのに
頑張り続けて、今は、成れの果て。
コロナ前は、医療は先進国だったのに、
今は赤字。。
突き進んだのに、成れの果て。。
枯れていくところの途中。
気がつけば、あらゆるモノも高いし
今は、まるで、知的と金さえあれば勝組で
貧乏とバカは負組って、聞こえる。
ホントに、未来ってあるのかな?
『枯葉』
涙が頬を伝うのを
止めたくて、
ふと、上を見ると
味気ない空をバックに、
細く揺れた枝にピントが合った。
そこには一枚、色落ちした葉。
風に揺れ、今にも支点は力尽きそうである。
其れは、僕の涙が零れるのと
同じくらい、ぎりぎりで。
ぱ と、
1枚残っていた枯葉はひらひらと風に流れてゆく。
気付けば
僕の瞳からは、泪が伝っていた。
私の母は長女が昔からお気に入り
2人と私の間には昔から分厚い壁があって
向こう側へは私は一生入れないって
昔から感じてた
だから
私は要らないんだろうなと
姉がいればいいんだろうなと
思って
距離を置くようになった
母と姉は
私の知らない強い絆があるけれど
その絆がどういったものなのか私は知らない
そこに長男家族が加わっているのかも知らない
父と父に可愛がられてきた私への復讐を誓い合ってる
実は
父だって
私のこと、相当き🙆っている
ことを知っているくせに
私は頭ん中も懐もすっ殻かん
ですからー
ごめんなさいねー
枯葉
庭の木の根元には、去年に落ちた茶色くカサカサになった葉っぱが、吹き溜まっている…
一昨年の枯葉は、半分
位は朽ちていて、踏み心地は、柔らかでふかふかした絨毯のようになっている…
多分、種から発芽して、これで大きく育つ間に、沢山の落ち葉を散らして来たのだろう…
幾年の時を、芽吹いては、葉を落としては、また…ずっと繰り返して、枯葉が土に帰り、この木はそれを養分にして…命の循環は、計り知れないと尽く尽く思う…
久しぶりに遊びに行って、庭の様子に違和感を覚えた。
池の上に湾曲した枝を伸ばしていた大きな松の木が無くなっている。かわりにまだ小ぶりな楓がそこに植わっていて、赤く小さな葉が茂っていた。
「あそこにあった松の木、どうしたの?」
「腐ってた」
「え?」
「二年に一度樹木医に診て貰ってるんだが中が腐って空洞になってるって言われてな。だから植え替えた」
「ふうん。まぁ、外からは分からないからねえ。でも君、落葉樹は葉っぱの片付けがめんどくさいって言ってなかった?」
新しく植えた楓ももうチラチラと葉が落ちている。他にもこの庭にはいくつも木が植えられていて、季節ごとに変える姿が家主の目を楽しませているが、いかんせん秋から冬にかけての落葉には難儀していた。
「·····まあな。でも紅葉するのはお前も好きだって言ってただろ」
「綺麗だからね。赤いのも黄色いのも」
真冬の今はもう葉は落ちきってしまって、新しく植えたという楓以外はほとんど丸裸だ。閑散とした光景だがこれはこれで風情があった。
――そう言えば、松の木に雪が積もった姿は綺麗だったな、などとぼんやり思う。
「あの松の木は良いものだったが、腐ってしまってはな」
家主はそう言って庭に降りると、落ちてしまった楓の赤い葉を一枚拾って戻ってきた。
「そういえば、うちの若い子がいつの間にかいなくなっちゃってねえ」
「·····」
「私にも物怖じしないで声を掛けてくれる、明るい子だったんだけど」
「·····」
「外からは分からなかったけど、中身は腐ってたのかな?」
「·····」
無言で差し出してきた赤い葉は、残火のようで。
「あの枯葉も、腐っちゃう前に片付けなきゃね」
「そうだな」
家主は低くそう答えると、縁側に腰掛けて私にも座るよう促した。
赤い葉を持ったまま縁側についた私の手に、家主の手が重なる。
火傷しそうに熱い手だった。
END
「枯葉」
『枯葉』
枯葉を踏んだときの、あの「ぱり」という音が好きだ。
あの冬の公園。
陽は低くなって、すべり台の影が長く伸びてた。
空気は冷たいけれど、迎えに来た父に手を引かれて歩いた帰り道は、それほど寒くなかった気がする。
私は、わざと落ち葉の多いところを選んで歩いた。
ぱり。ぱり。ぱり。
「そんなに踏んだら、葉っぱがかわいそうだろ」
父は笑いながら言ったけれど、父もこっそり強く踏んでいた。
少し大きな音が鳴ると、ふたりで顔を見合わせた。
あの音は、乾いた音なのに、どうしてあんなに暖かかったのだろう。
いま、あの道をひとりで歩く。
私の手は、もう誰にも引かれていない。
それでも、落ち葉はちゃんとそこにあって、踏めば同じ音がする。
ぱり。
胸の奥で、小さな灯りがともる。
音はすぐに空気に溶けてなくなるけれど、手のひらのぬくもりが、ほんの一瞬だけ戻ってくる。
私はまた、少しだけ強く枯葉を踏む。
誰もいない夕暮れに、あの日と同じ音が響いた。
子どもの頃は枯葉の山に突っ込んで服が汚れることも手が汚れることも気にしなかった。
……いつからだろう。服や手が汚れるのが嫌になったのは。
枯葉の山にときめかなくなったのもいつからだろう?
その時期を境に大人への階段を登ったということなのだと思うが、今振り返ると多少の物悲しさを覚える。
あの時期は今後もう二度とやってこないことをわかっているから。
金木犀
小さな花びらから甘い香りのする植物
その香りどこか懐かしさを感じる人もいるようだ。
今日金木犀のような女を見た。
甘い香りを纏った、どこか既視感を感じる人。
どこかであったか、咄嗟に今居たカフェを飛び出しそうになったのをギリギリ理性が止めた。
もし、何処かで会ったと思ったのが思い違いだったら?
私はただの不審者になってしまう。
それは避けたい、そう考えた矢先、
件の女が何かゴソゴソと探している様な素振りが見えた。
探し物が見当たらない事が分ると女の顔がみるみる内に青ざめていき、
金木犀の女は走ってこの私のいるカフェに近づいて来た。
『すみません!鍵見ませんでしたか?』
呼吸を荒げながら勢い良くマスターに訪ねる。
入ってきた途端、甘い柑橘類のような匂いが店を包み込む。
ほう、どうやら女は少し前までこのカフェにいたようだ、私とは入れ違いになったんだな。
そして捜し物はどうやら鍵のよう。
マスターは少々お待ちくださいとスタッフルームに下がって行った。
眺めていると女がこちらに気づいて、近寄って来た。
『何?君、外歩いてるときもずっと見てたよね?』
流石にバレバレだったか、言い訳の言葉を頭をフル回転させながら考える。
その様子が面白かったのか、女はケラケラ笑った。
『そんな怖がらなくてもいいよー気にしてないし』
サングラスを上げをした。
…思い出した。この女は今有名のドラマで主演を務める女優だ。
『多分、私のファンとかだよね?……違った?』
首を横に振りファンですとアピールした。
『そっかぁー嬉しいな……これも何かの縁だね』
そう言うと女優の女は、店の机に常設してあるナプキンを取り出し、サラサラと何かを書き始めた。
『何か合ったらここに連絡して?いつでも出るからさ』
そう言いまたウィンクをしたところで、マスターが顔を出し、お客様と声を上げた。
『私そろそろ行くね!じゃあこれからも応援してねー』
そう言い優雅にさろうとする女に私は声を出した
『ありがとうございます!』
女は親指を上げ去っていった。
お題「枯葉」(雑記・途中投稿)
枯葉!? なんで今の時期に??(2/19木・冬)
……予測変換に枯葉マークって出てきた。懐かしい。枯葉のままで良かったのに。
紅葉はきれいなのに、
枯葉はきれいじゃないんだ
大差ないのにね
【枯葉】
「枯葉」
枯葉と落ち葉の違いはなんだろう?
落ち葉と聞くと黄色や赤の鮮やかな葉が絨毯のように道に敷かれている様子を思い浮かべる
枯葉と聞くと山道の足元でカサカサと乾いた音を立てる茶色の葉を思い浮かべる。そういった場所にはよく虫がいるのであまり枯葉を拾いたいとは思わない。
実際は落ち葉と枯葉は違う物を指しているのだろうか、それとも同じ物を指しているのだろうか?
ぱっと今思ったのは、枯葉の方が広義の意味を持っているのではないかということ。
落ち葉は木々から落ちた葉であり、枯葉はすべての植物の枯れた葉を指すのではないだろうか。まだ枝や茎についている枯れた葉も枯葉に含まれるのだろうか。
調べたわけではないので実際はどうなのかは分からない。
けれど、枯葉の方がなんだか秋が終わり、冬の入り口を感じる。鋭い冷たさの中で、雪の白に混じる赤茶けた秋の残り香というイメージ。
けれど、秋の色鮮やかな黄色や赤の葉も枯葉である事には変わりない。
結局何が言いたいのか分からなくなってしまった。
とりあえず、綺麗で色鮮やかな葉を見るたびに、持って帰ってその葉を使った貼り絵でもやってみたいなと思う。
【枯葉】
枯葉舞う空を見上げ
時の流れを感じる
あの頃に出会った君と
今でも隣にいる
またこの景色を見られるよう
願いを込めて
『枯葉』
一度でいいから大量の枯葉を集めて本格的な焼き芋を作ってみたい。